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14万3000円のフェラーリ「F40」も登場! 全日本模型ホビーショーの「京商ブース」がマニア過ぎて最高でした

1/12スケールのフェラーリF40コンペティツィオーネ

魅力的なモデルを展示していた

「第61回 全日本模型ホビーショー」が2023年9月29日〜10月1日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。会場では静岡ホビーショーに続き、クルマ好きが見逃せない魅力的な商品の数々が展示。まずは京商ブースから紹介しよう。

実車とともに展示していた新作モデル

京商ブースを訪れると、驚いたことに1/1スケールのフィアット「ヌォーバ500(チンクエチェント)」が展示されていた。よく見れば、涙型のサイドウインカー、フロントマスクには左右に3本のヒゲ、コンバーチブル……あれれ? モールもなければ、ひょっとして窓ははめ殺し? なんてブツブツ言いながら近づくと、普通のヌォーバ500ではなく、1957年7月からわずか5カ月のみしか製造されなかった貴重な「プリマセリエ」(イタリア語でファーストシリーズ)だ。

その横には、かわいい1/18スケールのヌォーバ500が3台展示されていた。なるほど、精巧に再現されたミニカーと見比べることができるという仕組み。ボディカラーはグリーンクリア、クルーズセレステ(ブルー)、コーラルレッドの3色で展開される。

ミニカーは新規金型で製作し、開閉機構を持ち合わせており、ボンネット、ドア、エンジンフードを開けて詳細部分を見ることができる。ボンネット下に収まる、ガソリンタンク、純正工具、シャシーナンバープレートといった細部まで実車に劣ることなく再現。内装は、ドアノブや三角窓の金具の形状にも注目をしてほしいが、シートの形状や、じつは4人乗りではなく2人乗りだったことなど、プリマセリエであることが至るところで確認できる。

またエンジンルームも非常によくできており、正直なところエンジン単体だけで販売してほしいほどのクオリティだった。価格は2万6400円(消費税込)。12月発売予定とのことで少し先になるが、その間にもう少しディテールをアップするとのこと。完成が楽しみな1台だ。

建機好きなら持っておきたいUDトレーラー

会場で思わず欲しいと心の声が漏れてしまったのが、KYOSHOオリジナルから10月発売予定となっている1/43ダイキャストモデル「UD Quon GW6×4トラクター」と「日本トレクス 重機運搬用セミトレーラ」だ。幼少期の頃、はたらくクルマの中でもバックホーやブルドーザーが好きだった方なら、1度はトレーラに重機を乗せた状態をミニカーで再現したいと思った方もいるのではないだろうか。

意外かもしれないが、トレーラーヘッドのミニカーで1/43スケールは少なく、多くは1/50スケールで製作されていることが多い。それだけに、ジオラマで再現しようとするとスケールを合わせることができずにガッカリ……なんて経験をされた方もいるはずだ。

京商の1/43スケール「UD Quon GW6×4トラクター」は、シルバーとホワイトの2色で展開され、ヘッドに開閉機構を持ち合わせている。1/43スケールとは思えない、フロントマスクの迫力だけで驚いてしまうが、細部をよく見ればステップ、ホイールナット、ガソリンタンク、カプラ(連結部分)、ブレーキランプ、後部反射板、ナンバープレートといった部分まで実車をそのままスケールダウンしているのが特徴だ。ちなみに輪留めも付属されるとのこと。価格は2万7500円(消費税込)。

「日本トレクス 重機運搬用セミトレーラ」は細かい部分に注目。サイドのウインカーと車幅灯のレンズ、ロープフック、スペアタイヤ、ナンバープレート、後部反射板なども再現。手にとって確認をしていただきたいのが、シャシーの裏側だとか。さらにトレーラに乗せるときに必要なあゆみ板が4本付属されるのも嬉しいポイントだ。

会場では1/50スケールのバックホーが積み下ろされるシーンを京商のスタッフが作ったジオラマで再現されていたが、建機マニアなら誰もが1度はやってみたかった展示方法ではないだろうか。町並みを再現した従来の1/43スケールシリーズと並べられるのも嬉しい。価格は1万3200円(消費税込)。

完全新規金型でラインナップされたモーリス ミニMk.1

過去にもミニはあったような……と思った方はかなりの京商マニアだろう。決して復刻ではなく、今回は新規金型でKYOSHOオリジナル 1/18ダイキャストモデルとしてモーリス ミニMk.1をモデル化。

スライド式のサイドウインドウや、グリル、小さなテールランプなど実車を余すことなくスケールダウンしている。ボンネット、ドア、トランクに開閉機構を持ち合わせ、ミニのA型エンジンやラゲッジスペースのスペアタイヤなども各部覗き込む楽しさがある。またシートは助手席側を倒すこともできる。

ボディカラーは、オールドイングリッシュホワイト、チェリーレッド、クリッパーブルーの3色を展開する。反響があれば今後、ボディカラーは増える可能性があるとのことなので期待したい。こちらは2023年12月発売予定で価格は2万6400円(消費税込)。

参考出品のポルシェ911(ナローポルシェ)

ポルシェ911シリーズが登場して2023年でちょうど60周年ということもあり、ナローポルシェと呼ばれる初代911も参考出品としてお披露目された。価格や納期については未定だが、会場にはレッド、イエロー、グリーンの3台が展示され、注目を浴びていた。

実車をスキャンしボディのディテールにこだわったという同製品だが、とにかく佇まいが良く、自宅に飾りたいと思わせるほどだった。こちらもフロントフード、左右のドア、エンジンルームに開閉機構を持ち合わせる。内装の再現度もそうだが、エンジンの作り込みにも注目をしたい。

1/12スケールのフェラーリF40コンペティツィオーネも登場

どちらかといえば会場でひっそり置かれていた、大迫力のビッグスケールモデル1/12スケール フェラーリF40コンペティツィオーネ。久々の再生産となった同製品は、ディテールアップをしてのリリースとなる。フロントカウルは脱着式、ドア、リアカウルは開閉し、軽量化のためにガラスから変更されたアクリル製サイドウインドウは可動式となっているなど見どころ満載。

ディテールアップ箇所としては、フロントリップスポイラーがカーボンパターンに変更され、助手席側のリアアンダーカウルにエアージャッキのジョイント&パイプを追加。そのほか、フロントの取り外し式エアダクトの色をシルバーからマットブラックに変更し、助手席側の給油口にロゴを追加している。

さらに、オイルフィルターの色をブルーに変更したほか、助手席側の給油口にロゴの追加、フロントラジエター下のダクト部にメッシュパーツ追加、フロントラジエターのパイプジョイント部のクリップをシルバーで塗装、リアウイングにカーボンパターンを追加、リアのディフューザーにカーボンパターンの追加など、多数に手を加えてディテールアップさせた。発売は2023年11月下旬を予定し、価格は14万3000円(消費税込)。

SAMURAIシリーズにスバルNBRチャレンジ2022 #114号登場

2023年11月発売予定のレジン製1/18スケールのSAMURAIシリーズから、VAB型の最終仕様となった2022年型のWRX STI NBR チャレンジが全世界800台限定で発売される。過去最高のクオリティ……といえる徹底した作り込みはスバルファンならずとも注目だ。価格は2万7500円(消費税込)。

また、9月30日の一般公開日にはKYOSHO MINI CAR & BOOK(京商ミニカー&ブック)の最新号(Vol.15)「スバルNBRチャレンジ2022」も初公開された。発売日は10月5日を予定し、価格は4950円(消費税込)。

なお、ブースにはSUPER GT 2023でSUBARU BRZ GT GALS BREEZEメンバーとして活動している桜田莉奈さんも来場し盛り上げていた。

※画像はすべて試作品です。製品版とは異なる箇所があります

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