サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

縦列駐車で前後の車をバンパーで押すのは嘘! イタリアでは傷だらけのクルマでも他車にぶつけるのは非常識でした【みどり独乙通信】

イタリア市街の風景

イタリアでよく売れているフィアット パンダはパトカーにも採用されています

イタリアはキズだらけボコボコのクルマが……

ドイツ在住でモータースポーツをメインに取材する池ノ内みどりさん。愛車のBMW「M240i xDriveカブリオレ」で東奔西走しています。今回は取材のためイタリアへ。ローマ市街などではボコボコのクルマを見かけることが多く、また日本では昔からバンパーを押しながら駐車スペースから出ていくのが当たり前なんてウワサも聞きますが、本当なのでしょうか? 現地で感じたこと、知人に聞いた実情をリポートします。

イタリアで売れているクルマはオラオラ運転常習犯が多い!?

フィアット「パンダ」とランチア「イプシロン」に後方から迫られる毎日だったこの夏のイタリア旅はまだ続きます。みなさま、お付き合いをありがとうございます(笑)!

2022年のイタリアの自動車販売売り上げトップ3は、上位からフィアット パンダ、ランチア イプシロン、そしてフィアット「500」が続きます。ですから、日本のトップ3のホンダ「N-BOX」、トヨタ「ヤリス」、同「カローラ」を日本の路上で多く見掛けるように、必然的にイタリアトップ3もイタリアで数多く遭遇することになります。

その中でもパンダとイプシロンにはなかなかスリリングな接近ドライブ(煽りとも言い代えられますよね!?)をされたので、暫くバックミラーにはこの2車種を見たくない気分です(笑)。

ランチアはこのイプシロン以外は、ほとんどイタリアでも見掛けなくなりました。ドイツ国内でもランチアはほぼ走っていません。私の周りだけかもしれませんが、日本でランチアに乗っているのは良家の子女でヴァイオリニストというイメージが強いですね(あくまで個人の感想です)。ですが、イタリアでは煽り番長の一味! こちらも私の勝手なイメージですけどね(笑)。

バンパーに押し当てながら出ていくのは迷信!

さて、日本では『外国はバンパーに当てながら駐車スペースから出るのが当たり前なんだよね』とおっしゃる方が多々おられますが、ドイツでは完全にアウトで、そのまま警察に通報せずに出ると当て逃げになります。いくらスレスレ・キューキューに停めても、何回も小まめに切り返して当てずに上手に出るのです。

イタリアではどうでしょう? 実際に私はイタリアに住んだことはありませんが、駐車する際には他車には絶対にぶつけないようにしています。なぜなら、他車を傷つけたくありませんし、自分の愛車に傷が付くのも絶対にイヤです。イタリアには年に数回は仕事の為に自走で行きますし、友人知人にイタリア人も多くいます。イタリア人からは、バンパーに当てて駐車しても良いよと言われたこともないので、気になって早速モデナに住む友人のステファノに電話をして聞いてみました。

ステファノいわく、他車のバンパーに当てるなんて非常識! イタリア人が全部一緒だとは思わないでほしいと声を荒らげていました。ステファノは「バンパーに当てながら縦列駐車の出入りもしたことはないし、自分のクルマにそんなことをされたら、絶対に許さない!」と。ですので、みなさんイタリアでレンタカーでのドライブ旅をなさる際には、鵜呑みになさらずに。

イタリア都市部の人は当てられても平気でいられるメンタルと寛容な心を持っておられるのか、それとも最初からボコボコの中古車を買うのか!? 十分に駐車スペースがある田舎でも見掛けるへこみと傷だらけのボコボコのクルマが多いこと。これは単なる運転がヘタクソなのではないかという疑惑もありますよね(苦笑)。

中欧のスイス、オーストリア、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、リヒテンシュタインあたりのクルマは日本と同様にキレイな状態なので、イタリアやフランスの傷だらけのクルマを見るとちょっと不思議な気分にもなります。ある意味、イタリアの都市部の方は、愛車のバンパーに傷が付けられた位では怒らない“おおらか”な方が多いのでしょうか。

私の愛車の場合、バンパーの傷の修理には軽く数千ユーロは必要となりますので、寛容な気持ちには一切なれない心の狭いオンナです。

モバイルバージョンを終了