ランボルギーニの次世代スターが誕生
2025年2月21日、ランボルギーニはランボルギーニ・スクアドラ・コルセのヤングドライバープログラムの選考会の結果を発表しました。勝者として選出されたのは、エンツォ・ジェラーチ選手とヤコポ・グイデッティ選手の2名。2025年シーズンのファクトリーサポート付きレースプログラムの出場権を獲得しました。ヤングドライバープログラムで評価の高かったドライバーについて見ていきます。
未来を担う若手ドライバーたち
ランボルギーニ・スーパー・トロフェオのワンメイクレースに参戦する25歳以下のドライバーを対象としたスーパー・トロフェオ・ジュニア・ドライバープログラムでは、2024年シーズンの優秀な8名が選考会に招待され、2024年11月にスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラで2日間の審査を受けた。
選考会の勝者として選出されたフランス出身のエンツォ・ジェラーチ選手は、ランボルギーニ・スーパー・トロフェオ・ヨーロッパでの目覚ましい活躍を経て、評価テストで際立ったパフォーマンスを見せた。一方、イタリア人のヤコポ・グイデッティ選手は、カンピオナート・イタリアーノ・グランツーリスモ（イタリアGT）での優れた成績が評価され、GT3ジュニア・ドライバーの最優秀選手として選出された。この2名は2025年シーズンを通じてファクトリーサポートを受けることが決定しており、具体的なレースプログラムの詳細は後日発表される予定である。
ランボルギーニ・スーパー・トロフェオのワンメイクレースに参戦する25歳以下のドライバーを対象としたスーパー・トロフェオ・ジュニア・ドライバープログラムが開催された
GT3ドライバー向けのヤング・プロフェッショナル・ドライバープログラムの2025年ラインナップも決定した。選考会ではヤコポ・グイデッティ選手が勝利し、ヤング・プロフェッショナル・ドライバーへ昇格した。また、マッティア・ミケロット選手、マキシミリアン・ポール選手、ダニー・フォーマル選手の3名は2024年の活躍が評価され、引き続きプログラムに残留することが決定した。
さらに、スーパートロフェオ・ヨーロッパで優れた成績を収めたジョルジ・ディミトロフ選手とハンプス・エリクソン選手の2名も、GT3選手権での公式ファクトリーサポートを受けるヤング・プロフェッショナル・ドライバーに昇格することとなった。
若手ドライバー育成の新たなステージへ
2024年を通じて、スーパー・トロフェオ28名、GT3が9名の合計37名のドライバーが、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの技術スタッフによる評価を受けた。評価項目にはパフォーマンス、成長度、一貫性、技術的フィードバック、フィジカルコンディション、プロフェッショナリズムなどが含まれ、さらにヤングドライバープログラムのパートナーであるScuola Federale ACIが支援を行った。
エンツォ・ジェラーチ選手はオレゴン・チームからスーパー・トロフェオ・ヨーロッパに参戦し、同じヤングドライバープログラムのメンバーであるレオナルド・カリオーニ選手とチームを組んだ。2度の表彰台を獲得し、プロクラスで年間ランキング6位という結果を収めた。一方、グイデッティはイタリアGT選手権のプロアマクラスで活躍し、最終戦のモンツァ・エンデュランスカップでは総合優勝争いを演じた。最終的に年間ランキング4位でシーズンを終えている。
ランボルギーニ・スクアドラ・コルセは、2025年も世界各地の有望な若手ドライバーを支援し、さらなるモータースポーツ界の発展を目指す。
AMWノミカタ
ランボルギーニは世界中の数多くのレースに参加しており、また若手ドライバーの育成にも力を注いでいる。今回の「ヤングドライバープログラム」は17歳以上のドライバーを対象にしており、事実17歳のエンツォ・ジェラーチ選手もこの選考会に参加している。
そしてヤング・ドライバープログラム出身の優秀なドライバーは次のステップとして、「ウラカンGT3 EVO」を駆ってGT3レースに参戦する「GT3ジュニア・プログラム」に昇格し、さらにこのプログラムで優秀な成績を修めるとファクトリー・ドライバーとしての道が開かれる。ファクトリー・ドライバーはIMSA、WEC、GTワールドチャレンジなどの耐久レースに参加する。
2023年からランボルギーニのファクトリー・ドライバーとして契約されている26歳のレオナルド・プルチーニ選手はこのGT3ジュニア・プログラム出身である。日本からもGT3ジュニア・プログラム出身の根本悠生選手がヨーロッパで活躍している。