ランボルギーニとドゥカティがコラボ第3弾を発表
イタリアの産業を象徴する2社、ランボルギーニとドゥカティのパートナーシップは、両メーカーのレーシングDNAの共有により、世界中のバイクファンやコレクターの鼓動を高鳴らせるユニークなプロジェクトを生み出してきました。そして、豊かな成功の歴史を持つこのコラボレーションの最新作が、ミラノデザインウィーク2025でベールを脱ぎました。その姿は、イタリアンデザインの情熱が凝縮されています。
過去にコラボした2つのモデルを振り返る
ドゥカティとランボルギーニのこれまでのコラボレーションは、メイド・イン・イタリーの真正性、スポーツの卓越性、そして先駆的なデザインといった共通の価値観を追求することで、真に独創的なプロジェクトが生まれることを示してきた。その最初の例が、ランボルギーニ「シアンFKP 37」に着想を得て、2020年11月25日に630台限定で発表されたドゥカティ「ディアベル1260ランボルギーニ」である。このモデルは、シアンの象徴的なスタイルを再解釈したモーターサイクルであった。
ディアベル1260 Sをベースに開発されたディアベル1260ランボルギーニは、外観の最も特徴的な要素を刷新した。サンタアガタ・ボロネーゼで製造されるスーパースポーツカーに見られる、軽量素材へのこだわりはドゥカティとも共通しており、このモデルではカーボンファイバーを多くの部品に使用することで、そのパフォーマンスをさらに向上させている。
ディアベル1260ランボルギーニのデザインは、ドゥカティ・チェントロ・スティーレとランボルギーニ・チェントロ・スティーレによる創造的な相乗効果から生まれたものであり、両ブランドのスタイルにおける真正性が融合されたものである。
この初のプロジェクトの成功は、続く第2弾章となる「ストリートファイターV4ランボルギーニ」の誕生へとつながった。
2022年9月、サンマリノおよびリミニ・リビエラ・グランプリにおいて発表されたこのモデルは、ランボルギーニのスーパースポーツカーが持つスタイルとパフォーマンスをモーターサイクルに転写し、両ブランドの結びつきを一層強固なものとした。限定ナンバー入りエディションとして630台に加えてランボルギーニの顧客専用に63台が生産され、このプロジェクトの真正性とオリジナリティを明確に打ち出している。
そして現在、この卓越したパートナーシップは新たな第3章を迎えた。ドゥカティとランボルギーニは、イタリア・ミラノで2025年4月8日に開幕した「ミラノデザインウィーク2025」で、究極のパフォーマンス、最先端のエンジニアリング、そして両社が共有するパフォーマンスDNAに基づく提携の成果を披露した。
コラボ第3弾となる「パニガーレV4ランボルギーニ」のベースとなったのは、新型「パニガーレV4 S」。「レヴエルト」からインスピレーションを得た特徴的なカラーリングと独特なディテールを設計し、630台限定の特別仕様となっている。
たとえば専用設計の鍛造アルミホイールは、レヴエルト同様のスタイルが特徴となっており、テールピースとウイングには、レヴエルトのラインをモチーフに再設計されている。専用シートもレヴエルトのインタリアにインスピレーションを得たものだ。
AMWノミカタ
ランボルギーニとドゥカティとのコラボレーションの第3弾ドゥカティ パニガーレV4ランボルギーニが発表された。第1弾のディアベル1260ランボルギーニも第2弾のストリートファイターV4ランボルギーニも630台販売され、さらに今回第3弾が企画されるということはこの両ブランドのコラボレーションは成功しているのだろう。第2弾のストリートファイターV4ランボルギーニは日本にも入ってきており、現在中古バイク市場では800万円程度で取引されている。
ドゥカティはフォルクスワーゲングループに属し、アウディスポーツがドゥカティのMoto GPチームをサポートしたり、ベントレーとのコラボモデルを発表したりしたが、やはりレースのDNA、軽量化、イタリアという共通点を持つランボルギーニとのコラボレーションは一番親和性が高いだろう。先日、東京モーターサイクルショーが開催されたが、3日間で約12万人が訪れ大変盛況なイベントとなった。このモデルはドゥカティファンやランボルギーニファンのみならず一般のバイクファンをもざわつかせるモデルになるのではないだろうか。
