クイリナーレ宮殿で社会的結束への決意を表明
イタリア共和国のセルジョ・マッタレッラ大統領は、2025年4月14日にランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼最高経営責任者（CEO）と経営委員会のメンバー数名を含む代表団をローマのクイリナーレ宮殿に招待し、会談を行いました。会談は、ランボルギーニの業績、イタリアの卓越性を世界に示す役割、メイド・イン・イタリーの大使としての地位を共有する重要な機会となりました。
ヴィンケルマンCEOが語る、伝統と革新を融合するランボルギーニの使命
イタリア・ローマのクイリナーレ宮殿での会談において、ランボルギーニは社会的結束へのコミットメントを表明した。ステファン・ヴィンケルマン会長兼最高経営責任者（CEO）は、
「クイリナーレ宮殿でセルジョ・マッタレッラ大統領に迎えられたことを大変光栄に思います。“メイド・イン・イタリーの日”の前夜にここに招かれたことは、特別な意味を持ちます。ランボルギーニは伝統と革新を融合させた産業企業であり、国際的な視野を持ち、地元に根ざしたイタリアの卓越性を世界に発信している企業です。我々は日々、イタリアが最良のかたちで世界に代表されるよう尽力しており、イタリアの最高機関に迎えられたことは、我々にとって喜ばしい出来事です」
と、コメントしている。ランボルギーニの代表団とマッタレッラ大統領は、ランボルギーニが過去5年間で遂げた著しい変革、すなわち主要な国際市場における販売の継続的な拡大、製品ラインアップの全面的な見直し、収益・雇用・ブランド価値における記録的な成果について意見を交わした。
56カ国に186のディーラーを擁するグローバルネットワークを構築しているランボルギーニは、地元との強固な結びつきを維持しつつ、国際的な存在感を高めている。技術革新とグローバルなビジョンを、強い地域的アイデンティティおよびイタリア経済・社会の発展への有意義な貢献と融合させる同社は、まさにイタリアの卓越性を体現する存在である。
教育への投資と地域社会との連携
ランボルギーニは、個人の願望と組織の集団的使命を一致させることを根ざしている。このアプローチにおいては、個人の成長のみならず組織としての幸福をも育むことを目指し、価値観の共有システムの中で個々の貢献を正当に評価する。社会的責任、市民的関与、結束の推進を図るとともに、従業員がやる気と誇りを持ち、より広いビジョンの一部として自らを位置づけられる職場環境の構築を目指している。
この会談は、ランボルギーニが地元の学校や教育機関と連携して開始した教育プログラムの10周年を記念する機会でもあった。同プログラムはすでに200名を超える学生を育成し、業界最高水準の就職率を達成している。さらに、ランボルギーニは前向きで包括的な職場環境を支援し、専門的能力と生活の質の健全なバランスを促進する「Feelosophy」プログラムを通じて、従業員の福利厚生に対する強いコミットメントをあらためて示した。
同社の戦略的ビジョンの中核には、持続可能性への取り組みが位置付けられている。2021年に開始されたランボルギーニ史上最大規模の投資を通じて、大規模な技術革新が実施され、その結果、製品ラインナップの完全ハイブリッド化が実現した。また、性能と卓越性、そして環境責任を融合させた脱炭素化戦略が、バリューチェーン全体にわたって展開されている。
マッタレッラ大統領との本会談は、ランボルギーニがイタリア産業界における重要なプレーヤーであり、メイド・イン・イタリーの大使であると同時に、持続可能で包括的かつ未来志向の発展を牽引する原動力であることを明示するものであった。
AMWノミカタ
“メイド・イン・イタリーの日”は、2024年からイタリア政府によって正式に制定され、毎年4月15日に祝われるイベントである。主な目的はイタリアの価値を国内外に知らしめることで、イタリアの誇る「美・技・質」への理解を深めると同時に、経済面でも輸出を後押しする狙いがある。学校や大学でイタリアの産業・職人技術・デザインについて学ぶ特別授業が催されるほか、美術館や博物館でファッション、デザイン、工芸品などの特別展示、そしてファッション、食、デザイン、クルマなどイタリア製品のプロモーションが行われる。
ランボルギーニは地元に根付きながら国際的なビジネスで成功し、革新的なプロダクトを生み出し、また働きやすい職場環境や企業文化をもつ代表的なブランドとして今回の会談に招待されたのであろう。ランボルギーニの販売はここ10年で右肩上がりの成長を続け昨年は過去最高の1万687台を記録し、売上高も30億9000万ユーロと初めて30億ユーロを突破し世界的に強力な影響力を持つブランドに成長した。これからもイタリアを代表するブランドとして多くの人々にイタリアらしさを発信し続けることだろう。