熟練した職人がハンドメイドで製作
スペインのグラナダにファクトリーを構える創立30年の高級車を製作するコーチビルダー「HURTAN(フータン)は、テーラーメイドで世界に1台のスポーツカーを製作している。今回は、マツダ MX-5(マツダロードスターのスペイン仕様)をベースに仕立てた「HURTAN Grand Albaycin(フータン グランド アルバイシン)」を紹介します。
グランド アルバイシンは2つのモデルを用意
フータン・オートモービルズはクラシックカーに魅せられたフアン・ウルタード氏が1991年にスペインのサンタフェで設立した少数生産の自動車コーチビルダー。フータンによって製作されたモデルは時代を超えて受け継がれた職人の伝統と最先端テクノロジーを組み合わせて仕上げられている。
フータンならではの個性的でクラシックな伝統的なスタイルと現在の革新的な最新技術を融合させてクルマに命を吹き込んでいるが、要求が厳しい顧客を満足させるために熟練した職人がハンドメイドで製作している。オリジナリティに溢れ、完全にパーソナライズされた仕上がりを実現しているグランド アルバイシンは納期が半年になるそうだ。
最先端テクノロジーを基盤に実現されたプラットフォームを持ちながら、外装はレトロそのものというグランド アルバイシンは2つのモデルを用意しており、1台はクラシックなヘリテージ、もう1台はスポーティなビスポークだ。
懐かしいスポーツカーからインスピレーションを得つつ、独自の最新デザインとなっているヘリテージは、新たな歴史を刻む存在となっている。フロントとリアのバンパーやドアハンドル、ヘッドレスト、ミラーキャップなど、各所に散りばめられたクロームパーツが特徴となる。また、クラシックモデルのスポーク仕様にインスパイアされたホイールがヘリテージ仕様の高級感ある雰囲気を引き立てている。
これからの時代を見据え、内装にもこだわっており、インテリアは、ドアパネルに光沢仕上げとマット仕上げを選択でき、幅広い色調のウッド素材を採用するなど、マテリアルの質感と組み合わせを楽しむことができる。
異なる色合いを持った世界にたった1台を仕立てられる
エレガントな雰囲気が漂うシートは、パーフォレーテッドレザーのバックレストと、それ以外の部分の滑らかな仕上げのコントラストが印象的だ。本革からエコレザーまで、さまざまな素材のカラーバリエーションからカスタマイズできる。シートのパイピングやステッチを好みに合わせてカスタマイズすれば、異なる色合いを持った世界にたった1台のクルマが完成する。
もうひとつのグレードで「第16回ノスタルジック2デイズ2025」の会場で展示されたビスポークは、グランド アルバイシンの中で最も大胆かつスポーティな仕様で、まさに「自由」という言葉に新たな意味を与えるためにデザインされている。
特別なドライビング体験を提供するスポーツカーで、エクステリアはスポーティなカラーと細部へのこだわりを組み合わせることで可能となったスタイリッシュな輪郭とシルエットになっており、ビスポーク仕上げを特徴づけるネオクラシックが言葉では言い表せない雰囲気となっている。
グランド アルバイシン ビスポークは、ボディ全体に走る特徴的なラインに加え、スポーツカーの代名詞と言えるアグレッシブな感性を際立たせる細部へのこだわりも魅力的だ。異彩を放つ独特のグリルをはじめ、オリジナルの17インチ星形ホイールはスポーティなスピリットを感じさせる。
完全なカスタムメイドのインテリアを仕立て上げられる
インテリアには、磨き上げられたアルミニウムやカーボンファイバーといった最高級の素材を随所に使用。仕上げのよさをアピールしつつ、それとは対照的に迫力と軽快さを感じさせるマットカラーを採用。スポーツカーとしての本来の個性を一層高めている。新しい自由を象徴するビスポークが、ユーザーのカスタマイズによって圧倒的な魅力を有するクルマに姿を変えるのであった。
シートのカスタマイズ・オプションには、本革やエコレザーの質感をはじめ、シートの通気性を高める極小のパーフォレーションを使用した仕上げオプションも用意。刺繍やステッチもカスタマイズでき、個性溢れる完全なカスタムメイドのインテリアだ。
両グレードとも、ルーフはカブリオレ仕様とタルガ仕様をチョイスでき、エンジンは1.5L(132ps)と2L(184ps)から選ぶことができる。ボディカラー、シートの素材や縫製およびパイピングなども自分の好みに合わせてカスタマイズすることで、オリジナリティ溢れる1台を手に入れることができるだろう。
