思い出が詰まった場所でスーパーGT取材
カーライフエッセイスト吉田由美さんの「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、富士スピードウェイで開催された「スーパーGT」です。“ホーム”ともいえるこのサーキットで、思い出話や懐かしの再会、驚きの出世劇まで……現地の空気とともにたっぷりレポートいたします。
サーキットデビューのきっかけはミスコン
GW恒例の富士スピードウェイで開催される「スーパーGT」。2025年は3時間の決勝レースよ~。わたくしのサーキットデビューは、短大時代。たまたま受けたミスコンのひとつに「チェッカーモータース・イメージガールコンテスト」があり、そこでグランプリをいただいたことで、図らずもサーキットデビュー。
昔はマッチ(近藤真彦さま)ファンだったから、マッチさまのレースの師匠、星野一義さまのことは知っていたけど、早ウン十年。サーキットに来るとわくわくするし、ある意味落ち着く~。とくに富士スピードウェイは私にとってのホーム。
行きは朝の渋滞が心配だったけど、6時半過ぎに家を出たら東名高速道路の渋滞はちょっとだけ。むしろゲート前で約1kmの渋滞。というわけで、ほぼいつも通りぐらいの時間に到着。
まずはプレスルームの席を確保してから、ピットウォークへ。2025年も早朝から多くの人が訪れていて、知り合いにもたくさん会ったわ。一番驚いたのは、かつて某編集部にバイトで来ていた自動車部出身の方が、なんと某タイヤメーカーの副社長になっていたこと。たまたま別の方が紹介してくださって名刺交換をしたところ、その事実が発覚して、驚いたわ~っ。
ほかにトピックは、KONDO Racingのモーターホームが凄いことになってたわ~。2台のモーターホームがあり、その中央をラウンジに使用。なかなかスタイリッシュよ!
GT500はトヨタ無双
そして決勝レース。GT500クラスは、すったもんだがありながらも、ポールポジションからスタートした石浦宏明選手と大湯都史樹選手の8号車「KeePer CERUMO GR Supra」がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。
2位は坪井翔選手と山下健太選手ドライブの1号車の「au TOM’S GR Supra」。3位は山本尚貴選手と牧野任祐選手による100号車の「STANLEY CIVIC TYPE R-GT」。うーん、相変わらずトヨタ勢強い~! ちなみに日産勢は、タイヤチョイスに失敗したとか!?
GT300は大波乱! 27番グリッドから奇跡の優勝
そして大波乱があったのはGT300クラス。優勝は片山義章選手とロベルト・メリ・ムンタン選手による6号車の「UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI」。なんと最後尾から2番目の27番グリッドから優勝。2位はポール・ポジション・スタートの藤井誠暢選手とチャーリー・ファグ選手の777号車「D’station Vantage GT3」。
3位は堤優威選手、平良響選手、卜部和久選手がドライブする2号車の「HYPER WATER INGING GR86 GT」。優勝はほぼ確実と思われた井口卓人選手と山内英輝選手の61号車「SUBARU BRZ R&D SPORT」はトップを走りながら最終周のダンロップコーナー先でまさかのストップ。ボンネットからは煙が出ていて、エンジントラブルではないかとのこと。わたくしも今回はスバルの優勝を確信し、優勝の模様をピットで取材しようと待ち構えていたのだけれど、まさかの……(号泣)。本当に最後の最後までレースはわからないものね。
ちなみにスターティンググリッドは毎回、写真を撮ったり人と話しながら先頭から後方に歩いていくけど、GT300クラスの最後尾まではたどり着けず。というわけで、優勝した「UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI」のグリッドの写真はありません。ごめんなさい。ペコリ
