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車内をWi-Fiスポットにするパイオニアの新作「楽ナビ」はApple CarPlayやAndroid Autoに対応!

パイオニア カロッツェリア発表会:新作楽ナビ(右)とディスプレイオーディオ

車内をWi-Fiスポットにする新作「楽ナビ」と高音質音楽再生を実現する2ユニットを発表

カーオーディオメーカーのパイオニアは2025年6月19日にメディア向けの新製品発表会を開催しました。今回、実機体験できたのは車内をWi-Fiスポットにできる楽ナビ、スマホを大きな画面で楽しめるディスプレイオーディオ、純正カーオーディオの音質を大幅に高められるデジタルプロセッサーの3種類。それぞれの機種の説明をしましょう。

車内Wi-Fiでスマホやパソコンで動画を見られる

1998年に登場した楽ナビは「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに進化を遂げている。AVナビゲーションでありながらも、時流に合わせ全モデルApple CarPlayやAndroid Autoといったスマホアプリに対応したのが今シーズンモデルのトピックスだ。スマホのアプリを車内でも楽しめるというメリットはあるが、そのなかにはナビアプリもある。車載ナビとスマホナビの両立はあるのだろうか?

そこは、やはりスマホナビのようなGPSだけに頼っていない、車載ナビゲーションならではのアドバンテージの高さがある。それは自車位置情報は車速センサーからの信号や搭載するジャイロ機能を使っているため、トンネル内のようにGPSの電波を受信できない場所でも正確な位置を表示することができることだ。スマホのナビアプリのようにトンネル内でGPS電波を受信できず自社位置が確定できないために、分岐点や高速道路の出口などが案内できなくなるような不便さ楽ナビにはない。

さらに目的地の検索性の高さはパイオニア カロッツェリアのナビゲーションの特徴だ。さらにネットワークスティック(同梱モデルまたは別途)でインターネット接続をすれば(docomo in Car Connectの契約は必要)、検索したガソリンスタンドの価格、コンビニの駐車場の混雑状況などの情報まで表示。ガソリン価格の安いガソリンスタンドを選べたり、コンビニの駐車場にスムースにクルマを停めることもできるわけだ。

ちなみにネットワークスティックの通信機能を活かして、車内をWi-Fi空間にすることもできる。車内で同乗者のタブレットやスマホに接続してゲームが動画を楽しむこともできるわけだ。

モニターサイズは9V〜7V型で、全10モデルをラインアップする。9V型モニターは、車種によってラージタイプとフローティングモニターの2種類を用意。フローティングモニターと8V型の一部機種および7V型モニター以外は、DVDとCDプレイヤー機能を装備している。

ちなみにオーディオの最大出力は50W×4chでサブウーファーにも対応。13バンドグラフィックイコライザーも装備する。

このように車載AVナビゲーションのアドバンテージをパイオニアはしっかりと確保しているのだ。ちなみに
実勢価格は、上位の9V型が15万〜18万円だ。

スマホの機能を大きな画面で使えるディプレイオーディオ「DMH-SF600」

使い慣れたスマホの機能を大画面の楽しみたい、というユーザーのために開発されたのがディスプレイオーディオDMH-SF600だ。モニターは9V型のフローティングタイプなので、幅広い車種に装着できる。

もちろんApple CarPlayやAndroid Autoに対応しているので、カーナビアプリのほかスマホに保存されている音楽データの再生も可能。そのほかのスマホアプリも大画面で操作することが可能なので、利便性も向上するのは間違いない。まさに大画面のスマホとして使用できるわけだ。接続は手軽にBluetoothが使用できるのはもちろん、USBコネクターを使った有線でも可能だ。

カーオーディオの機能として、最大出力は50w×4ch。サブウーファーにも対応。13バンドグラッフィックイコライザーやタイムアライメント機能も装備。社外のアンプやスピーカーなどとの接続も可能としているので、車内の音楽環境を高めることができるわけだ。実勢価格は10万円前後だろう。

純正オーディオの音質を高められるデジタルプロセッサー「DEQ-7000A・2000A」

近年のクルマは、カーオーディオのみならず、エアコンや車両設定などをひとつのモニターで行っているため、社外オーディオやカーナビに交換できなくなっている。しかし、さらに高音質で音楽を楽しみたいというユーザーの要望に応えるのがデジタルプロセッサー「DEQ-7000A」と「DEQ-2000A」だ。これは、純正オーディオの音楽信号を取り込み、サウンドチューニングができるようにする機器。アンプも内蔵しているので、このデジタルプロセッサーだけでシステムを構築できるシンプルさもメリットのひとつ。じつは、今回の新製品発表会の目玉商品なのだ。

DEQ-2000A用には車種別アダプターも用意されているので、取り付けはかんたん。DEQ-7000Aは専門ショップでの取り付けとなるが、高音質を求めるなら音調整の範囲が広いから満足度は高いだろう。

価格は、ソースの切り替えや音量調整を行えるリモコン付きで高性能な「DEQ-7000A」が12万6500円。ベーシックだが代表20車種のサウンドチューニングデータを用意する「DEQ-2000A」の実勢価格は5万3000円前後となっている。

このように車内のWi-Fi空間化、そして音楽再生環境を高められるオーディオ機器を続々と提案するパイオニアの製品から目を離せない。

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