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“なんちゃってセレブ”の最近の推しは……じつは“オイル”でした

バイオディーゼルを入れたマツダ CX-80 D

マツダとKYBが注目される理由とは…?

カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。毎日の暮らしのなかでクルマとともにある時間を、少しだけセレブ風に彩ってお届けいたします。今回のテーマは、真夏の暑さと日焼けを避けつつ楽しんだ“インドア活動”。最新技術の説明会を、ちょっと優雅にわたくし流レポートしてまいりますわ。

お盆を過ぎてもまだまだ暑いですね

毎日暑い日が続きますけれど、皆さまはいかがお過ごしかしら? 残暑お見舞い申し上げます。どうぞご自愛くださいませ。

さて、世の中がお盆休みから早くも1週間。自動車業界はフルスロットル状態の方が多く「お盆休みなんてなかったのよ」なんて方もいらっしゃるかもしれませんわね。

わたくしの場合は、ゆるゆる仕事をしながら体調を整えたり、滞っている作業をこの間に挽回……する予定でしたの。でも、なかなか思うように進まなくって。とくに、予想以上に苦戦したのは原稿書き。このコラムも、すっかり遅い執筆になってしまいましたのよ。

基本的にクルマの撮影や取材は屋外が多いのですが、このところは屋内取材が続いて助かりましたわ〜。

KYBが挑む「カーボンニュートラルな作動油」

まずは、2026年市場投入予定の「カヤバ(KYB)」が石油メーカーと共に開発したショックアブソーバー対応のカーボンニュートラルな作動油「サステイナルブ」の説明会。すでにモータースポーツの舞台で活用されているそうですの。

植物由来油を採用することで、原料となる植物の生育時に排出される大気中のCO₂量は削減。製造から輸送までのライフサイクルでカーボンニュートラルに貢献するとのこと。また、微生物により60%以上が分解されやすいためリサイクルもしやすく、資源の節約や廃棄物削減にも期待できそうですわ。

しかも、このオイルをKYBのダンパーに使用すると、クルマの乗り味が変化して、揺れが少なくなり、質感や直進時のハンドルのすわりにも効果が出るのだとか。まあ! オイルによってそんなに変わるなんて……。でも実際、試してみると違いがわかりますのよ。

マツダとユーグレナの「サステオ」

続いては、「マツダ」×「ユーグレナ」×「平野石油」による次世代バイオディーゼル燃料の説明会。

マツダは以前から「ユーグレナ」の100%バイオ由来燃料を使用してスーパー耐久レースに参戦していましたけれど、ミドリムシの安定供給には課題があるとのこと。そこで、使用済みの食用油などを利用したHVO(水素化処理植物油)を51%混合した次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を開発したそうですわ。

これにより、CO₂排出量を従来軽油比で約51%削減。マツダは従来の仕様のまま「サステオ」を使用可能な「e-SKYACTIV D3.3」を提供。「平野石油」は170台のタンクローリーで配送を担い、さらに会社や自宅にも設置可能な簡易給油機を提供するのだとか。ちなみに2025年8月8日には、この3社+1社で「サステオ」の販売を共同推進する基本合意書を締結したそうですの。

実際に、サステオ(HVO51%混合)のバイオディーゼルを入れたマツダ「CX-80 D」に試乗しましたけれど、まったく違和感なし。というか、まんまディーゼル車ですのよ。

さらに、会場にあった5種類の匂いを比べてみたら、軽油に比べてサステオは少し優しい香り。CO₂だけでなく、不快な匂い解消という点でも期待できそうですわね(いわゆる“香害”対策にも!?)。

それにしても、1週間にオイル関係の説明会がふたつも重なるなんて……。最近はどうやら、オイルが大注目のテーマなのかもしれませんわね。ちなみにわたくし自身は、同じオイルでも最近はヘアオイルにご執心ですの♡

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