長時間の取材で欠かせないのは機材と「自作お弁当&おやつ」も大切
ドイツはミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさん。ニュルブルクリンク24時間レースの翌週にベルギーで行われるスパ24時間レースに直行。同レースの前夜祭では超豪華な参戦車両やオフィシャルカーの大パレードが行われ大盛り上がり。さてさて翌日のセッションでは、スパ独特の食事事情でトラブルに見舞われたそうです。
長期の取材では調理器具や調味料を持参して現地のスーパーで買い出し
スパ・フランコルシャン24時間レースは、前夜祭の翌日からは一気にレースモードになります。午後から始まるセッションは日付が変わった深夜まで続き、本番の24時間レースが開始する前から、かなり過酷な一日が待っています。ル・マンやニュルがいろいろなクラスのマシンが混走する24時間レースと違い、スパはすべてがGT3マシンというとんでもないレースです。さらに今年は76台という大所帯の大迫力レースのスケジュールです。
さて24時間レースという長丁場で、切っても切れないものがフード関係です。食事が充実していたニュルのメディアセンターとは違い、こちらスパではミネラルやソフトドリンクは無料ですが、食事の提供がないので、ル・マン同様に、宿で毎日お弁当を作ってサーキットへ向かいます。
前日にスパの街の魚屋さんで買った魚バーグを、お弁当のおかず用として少し多めに購入しておきました。長期取材旅行には湯沸かしケトルや炊飯器、そのほか簡単な調理器具と調味料を愛車に積んでおき、スーパーで食料を調達します。コンビニやスーパーのお惣菜コーナーが安くて充実している日本は、本当に便利ですね。
深夜のレース取材中に空腹を慰めてくれた関西人からもらった「飴ちゃん」
今回宿泊の宿からサーキットまでは片道約25㎞の田舎道のドライブです。途中のダム湖付近には片側通行の区間に信号が1つあるだけです。田舎あるあるな話ですが、地元の方はやはりかなり飛ばされますよね。ヘアピンの急な峠でもお構いなしです。
この日はお昼前からサーキットで取材して、深夜2時頃にホテルへ戻ることになるので、お弁当を1個と、携行のバッグの中は常備のおやつを持ってきてたはずが、何も入っていなくてガッカリ。愛車のトランクには入っているはずなのですが、駐車場は遠く、取りに行くのも面倒くさい上に、セッション続きでそれどころではなく……。
ところがニュルのメディアセンターで、兵庫県出身のYカメラマンさんに頂いた黄金糖2粒をカメラバッグの中から発見! 空腹の深夜、本当に助かりました(笑)。さすが関西人のYさん! 持っていた飴ちゃんを「これ食べる?」と渡してくれました。ニュルの優勝記者会見の場でいただいた飴が、スパでまさか大活躍するとは!
