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ガルウイングドアの2+2シーターSUV!キャデラックの次世代EVはと24インチホイールを装着

キャデラック エレベーテッド・ベロシティコンセプト:巨大なガルウイングドアの2×2シーターSUV

パッセンジャーの高揚感と冒険心を車名に関したコンセプトカー

キャデラックは新型EVクロスオーバー「エレベーテッド ベロシティ」コンセプトを発表しました。2+2シートの高性能電動SUVで、Vシリーズのパフォーマンス哲学を次世代へ継承するモデルです。オンロードとオフロードを両立し、砂漠走行を想定した“Velocity”と、乗員の心身を整える“Elevate”の二面性をコンセプト名に反映しています。

特別感を醸し出すレッドのキャビンと未来感溢れるセレクトモード

未来の高性能電動クロスオーバーを示すキャデラックのコンセプトカー「エレベーテッド ベロシティ」は、2+2シートレイアウトを採用するSUVだ。オンロードでの俊敏な走行とオフロードでの大胆な冒険を両立する存在として構想されたモデルで、単なるデザインスタディにとどまらず、ブランドの今後の電動化とラグジュアリーを結びつける提案でもある。

外観はキャデラックがセレスティックやリリックで築いた、ロングフードのエレガントなプロポーションを踏襲しつつ、未来的なクロスオーバー像を追求。ボディカラーは氷河を思わせるヴェイパーブルーで仕上げられ、前後ガラスやサイドガラスには青みがかったティントが施される。

24インチホイールは亜麻繊維とブラッククリスタルアクリルの複合素材で作られ、軽量化と質感を両立している。車体側面から跳ね上がるガルウィング式ドアは、乗降性の向上と視覚的なインパクトを高める。フロントライトは繊細なフルート状の透過構造を持ち、リアは縦基調のライトにライトトンネルと呼ばれる新しい演出を加え、キャデラックならではの存在感を表現している。

インテリアは鮮烈な赤を基調にした大胆なデザインで統一されている。モレロレッドのナッパレザー、セリースのファブリック、ガーネットのブークレ素材が重層的に組み合わされ、滑らかな面やエンボス加工、アクリルやガラスといった素材も採用。ドアには砂漠でのポロをイメージした3Dプリント模様が施され、アクティビティな演出で過酷な環境でも快適でラグジュアリーな体験を提供する。

特筆すべきは車両の「体験モード」だ。ウェルカムモードでは接近時に車体が光で乗員を迎え入れ、ガルウィングが上昇し、ステアリングに砂の流れを思わせるアニメーションが浮かぶ。エレベートモードでは自動運転に移行し、ペダルやステアリングが格納、赤い照明や赤外線ライトが乗員のリカバリーを促す。呼吸に合わせた光の演出が同期し、リラクゼーション効果を高める仕掛けも搭載。ベロシティモードに切り替えると照明は冷たい白色に変わり、ステアリングには速度や時間、バッテリーの状態などが表示され、HUDとともにドライバーの集中力を高める。

オフロード走行の性能も際立つテラ・モードなどのユニーク技術

走行性能においても多様なモードが設定されている。オンロードに最適化された「e-ベロシティモード」は、俊敏な加速と高精度な制御を提供する。一方オフロードに特化した「テラ・モード」ではエアサスペンションが稼働。さらに「サンド・ヴィジョン」は砂嵐下でも視認性を確保する機能であり、既存のナイトビジョン技術を応用している。そして「エレメンツ・デフィ」は振動によって砂や埃を車体表面から排除し、どんな環境でも車両を清潔に保つというユニークな機能だ。

快適性も徹底して重視され、車内には空気清浄や湿度調整、香りの演出機能が備わり、赤色光によるリカバリーセラピーも組み込まれている。過酷な砂漠や高地での温度変化や乾燥に対応する極限クライマタイズ機能によって、乗員は常に快適な環境を維持できる。さらに、貴重品を保護するロック付きコンパートメントや、後部に収められた専用ポロセットといった遊び心ある仕掛けも用意され、スポーツとラグジュアリーを結びつけるキャデラックの姿勢を強く印象づける。

 AMWノミカタ】

エレベーテッド ベロシティは、キャデラックの次世代の高性能EVクロスオーバーの定義を示す存在である。外観の造形や素材の選択に加え、モードごとに変化するライティングや自動運転下でのリカバリー体験など、従来の概念を超えた移動空間のトータル体験を提示している。

とりわけ「サンド・ヴィジョン」や「エレメンツ・デフィ」といった砂漠特化型の新機能は実用性と未来感を併せ持ち、従来のラグジュアリーSUVとは一線を画す。各社電動化で独自性を追求するなか、ハイパフォーマンスとウェルネスを融合させるという方向性は、キャデラックが高級車市場において独自の地位を築く可能性を示すものだ。

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