サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

日本車初のル・マン優勝車マツダ「787B」が走った!「MAZDA FAN FESTA 2025」に2万人のファン集結

マツダ 787Bと歴代レーシングマシンたち

全国のMAZDAファンが富士スピードウエイに集まった2日間

2025年10月4日〜5日の2日間、静岡県の富士スピードウェイで「MAZDA FAN FESTA 2025 at FUJI SPEEDWAY」が開催されました。初日は雨模様と残念な天候でしたが、2日目は秋晴れ。2日間で約2万人を超えるファンが来場。日本車として初のル・マン優勝を遂げた787Bの走行デモや900台超のパレードラン、注目の新型「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」発表など、マツダ愛にあふれるコンテンツが満載でした。大人も子どもも楽しめる、笑顔に包まれた2日間となりました。

レーシングコースではレーシングカーのデモランやオーナーのパレードランを実施

富士スピードウェイでのファン感謝イベントは、コロナ禍により2018年を最後に1度中断したが、2023年から再開されている。サーキットという場所柄、競技系のイベントに注目が集まりがちだが、今回組まれたレースプログラムは3つだけである。スケールの大きな富士スピードウェイの立地を活かし、マツダファンの琴線に触れるメニューが満載であった。

まず、レーシングコースでの見どころは歴代レーシングカーのデモランである。1991年のル・マン24時間レースで日本車として初めて総合優勝したマツダ787Bをはじめ、ロータリーエンジン搭載のマシンたちがスタンバイした。残念ながら10月4日は雨で787Bは走行を断念したが、天候が回復した5日は予定どおりのパフォーマンスを披露した。さらに1996年のル・マンに寺田陽次郎さんが参戦したKUDZUマツダDLM(DG-4)は、今回が国内で初めての披露となった。

また、歴代レーシングカーのデモランにタイミングを合わせ、サーキットサファリも2日間で合計3回実施された。観光バスに乗車して富士スピードウェイのレーシングコース周回を楽しみながら、バスのすぐ横をレーシングカーが全開で走り抜けるという演出で、毎回好評で満員御礼のプログラムとなった。一方、マイカーで富士に集まったファンたちには、恒例の「パレードラン」も2日間で合計4回実施され、900台を超えるマツダ車が2周半の走行を満喫した。このパレードではマツダの社員たちが、オーナーたちに手を振って感謝を伝えるシーンもお馴染みの光景である。

レースプログラム3つについても概要を振り返る。まず初日には「マツダグループチャレンジカップ(マツチャレ)」と「メディア対抗ロードスター対抗レース(メデ耐)」が、いずれも決勝3時間という長丁場で開催された。マツチャレは昨年から始まった新しい試みで、全国の販売会社などマツダグループ各社のチームが争う耐久レースである。その結果、マツダ2を駆る九州マツダのチームが総合優勝を果たした。

一方、メデ耐は今年で36回目という伝統のイベントだが、従来の筑波サーキットから久しぶりに富士スピードウェイに舞台を移すなどリノベーションされた。最多出場を誇る弊社の「CARトップ&WEB CARTOP」チームも参戦したが、21台中14位という悔しい結果に終わった(CARトップ12月号とWEB CARTOPにて掲載予定)。そして2日目は全国を転戦する「マツダファン・エンデュランス(マツ耐)」の第5戦が開催された。このレースではマツダ車を愛する全国のレース好きがフルグリッドの50台で2時間30分のバトルを楽しんだ。

46社のパーツメーカーやショップが出展するなど見どころ満載

次に、グランドスタンド裏・イベント広場の模様も紹介する。ステージではまず、話題のMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの詳細が発表された。現行ND型のソフトトップで初めて2Lエンジンを搭載した標準車は、526万5700円で先着2200台限定である。

さらに200psまでチューンアップされた12Rの価格は761万2000円。12Rはわずか200台限定のため、商談予約に向けての応募要項も会場で初めて明らかにされた。この詳細発表を目当てに来場したファンも多く、会場は大いに盛り上がった。さらにステージでは古沢巌さんのバイオリン演奏や、恒例の寺田陽次郎さんのトークイベントも行われた。

パドックでは大きく3つのグループに分かれてのブース出展が展開された。第1に、全国各地のマツダグループのエリアではスタンプラリーも企画された。それぞれに工夫を凝らした体験やチャレンジを実施し、行列のできるブースも続出した。

もっとも大きな第2エリアは、全国各地からマツダ関連アイテムを扱う46社にのぼるパーツメーカーやショップが集結。デモカーの展示をはじめ、イベントならではのバーゲンセールも行われた。第3エリアは、メディア対抗レースのチームのパドックがあり、雑誌やグッズを販売する出版各社がブース展開する「メディア広場」となっている。本サイト既報の「OKISHUプロジェクト」も同エリアに出展した。

さらにピットビルでは、マツダのクルマづくりに関係する体験コンテンツが合計53カ所で用意された。お子様でも楽しめるペーパークラフト&缶バッジ制作に加え、研究開発の最先端に触れられるようなマニアックなメニューも用意されていた。事前予約で満員御礼となったものもあったが、なかには当日のWEB抽選で当たった幸運来場者もいるなど、とにかく笑顔のあふれる2日間となった。

モバイルバージョンを終了