クルマ好き町長の理解もあってコラボが実現した旧車イベント
2025年10月19日に開催された「第5回 昭和平成なつかしオールドカー展示会」は、日本旧軽車会と埼玉県の川島町の協力によって実現した地域密着イベントです。会場となった町役場の駐車場には、軽自動車からアメ車まで幅広い年代の名車300台超が並び、スワップミートや地元グルメも加わって大賑わい。クルマ好きはもちろん、町民も笑顔で楽しめる“温かなカーイベント”となりました。
軽自動車からアメ車までバラエティ富んだ展示車を見てまわれる
会場となった埼玉県川島町役場駐車場は、芝生エリアを含めた展示スペースまで旧車でいっぱいになった。さらにスワップミート、地元の特産品、キッチンカーも並び賑やかな雰囲気。来場者の多くは旧車好きはもちろんのこと、近隣の町民も多数訪れるなど幅広い層の来場者が集まった。
これは町役場という公の場所で行っていることが大きい。川島町長がクルマ趣味に理解のある人物であり、町のサポートのもとコラボイベントとして開催されている。
2024年もこの場所で同イベントが行われたが、今回はさらに台数が増え、芝生エリアにも参加車両が展示された。これは地元と協調しているイベントならではの成果である。昨今、騒音などの問題で会場が使用できなくなったという話も聞くが、川島町のイベント参加者たちのマナーも良く、地元の方も喜んでいた。旧車好きのためにもこのような良好な関係が長く続くことを願うばかりだ。
会場の埼玉県川島町役場に並んだ300台以上もの旧車は、参加資格の年式が幅広いこともあり、バラエティ豊かである。日本旧軽車会が主催のため軽車両はもちろんのこと、ヒストリックモデルの国産車・輸入車、ネオヒストリック車と呼ばれるモデル、アメ車のピックアップモデルなど、さまざまなモデルを一度に見ることができた。
そのなかでも注目を集めていたのが、VWビートル・ベースで電動ルーフ(キャビン)を持つ1964年式スターリング ノヴァである。このクルマは今回のイベントに初参加であり、多くの来場者から質問攻めにあっていた。
参加費用がリーズナブルでオフ会のような雰囲気
単一のメーカーではなく年式も幅広いこのイベントでは、とくに決まったコンテンツは用意されていない。しかし、普段は接点がないオーナー同士の情報交換の場となり、さまざまな交流が生まれている。
参加費は手頃で(今回は2500円)、見学者は入場無料で参加できる点も魅力である。会場に行けばスワップミートでの買い物、キッチンカーでの食事、展示車のオーナーとの交流など、クルマ趣味が楽しめる1日を過ごせるだろう。
