日本カー・オブ・ザ・イヤーカーの結果は12月4日に発表されます
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。毎日の暮らしのなかでクルマとともに過ごす時間を、少しだけセレブ風に彩ってお届けいたしますわ。今回のテーマは「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。選考に残った10台のベストカーの実力が拮抗し、選考委員泣かせの難しさです。そんな現場で感じた“なんちゃってセレブ”視点の見どころや注目ポイントを、華やかにお届けいたしますわ。
2025年も非常に悩ましい10台だわ…
私も選考委員を務めさせていただいております「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(COTY)。毎年、選考には難航するのですが、2025年は例年以上になりそうですわ! というのも、投票の仕組みが少し今までと異なり、本賞ではすでに選ばれた「10ベストカー」の10台すべてに順位をつけねばなりません。しかも、それぞれにコメント付きですのよ!
事前に選んでおけば良いのかもしれませんが、私もそうですが、最終選考会(10ベスト試乗会)での試乗結果も含めて順位とコメントを決める方が多いのですわ。ですので、試乗後の夜から60名の選考委員の皆さんは大いに悩んで順位とコメントを考えますのよ。
一応、私は10ベスト試乗会以外にも個別にクルマをほぼ全車お借りして試乗するようにしていますが、なかにはまだ一般道での試乗が諸事情によりできないクルマがあるので、最終選考会は投票に向けての最終確認となりますわ。
イコールコンディションで乗るとわかることが多々ありますのよ。とはいえ、サーキットで走行となると、つい皆さん足に力が入り、どうしてもスピードが高くなりがちですわね。
しかし、クルマによってはそれが有利になる場合と、そういう乗り方が合わない場合があり、価格帯やボディタイプもさまざまで、バラエティに富んでおりますの。
これをどんな基準で選ぶかは選考委員次第。60名の選考委員が同じ基準とは限らず、それがまた「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を面白くしておりますわね。
後席オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは…?
そして2025年も、OKISHUの活動を一緒にやっているカーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんと共に、2024年から行なっているのが後席試乗ですわ。私は普段ひとりで運転することが多く、後席に乗ることが少ないため、この場で10台の後席インプレッションをするのです。まさにほぼ同じ条件で試乗できるため、またとないチャンスですの。
そして意外にも(?)メーカーやインポーターの皆さまに好評なのですわ。
とくに今回は、ドライバーがモータージャーナリストの石井昌道さん、助手席が橋本洋平さん、まるもさん、私の4名乗車でしたの。
吉田由美的「勝手に後席オブ・ザ・イヤー」は、トヨタ「クラウン エステート」ですわ。
後席の乗り心地に配慮した「リアコンフォートモード」が絶品ですのよ! これはクラウン セダンにも搭載されていますが、専用のDRS制御とAVS制御により、後席はもちろん全席の揺れが低減され、さらに快適で安定した乗り心地になりますわ。とくにPHEVは静粛性が高まり、乗り心地も素晴らしく良いのですわ! 静かなうえ、カーブでも体が振られず、とても快適でしたの。
輸入車の「インポート後席オブザイヤー」は、予想外(?)にヒョンデ「インスター」ですわ。ボディサイズは小さいけれど、そのわりに車内は広く、乗り心地もコーナーでの安定感も良いのです!
ただ、カーブで外側に押し付けられたときに当たる部分がちょっと痛いので、ここが改良されればなお良しという評価ですわ。
と、こんな後席評価もじつはCOTYの配点に少し反映されていますの……。
ですので、もしかしたら少し驚く配点になっているかもしれませんわよ。
というわけで、結果は12月4日に発表されます!
こちらは公式YouTubeで配信されますわ。お楽しみに〜!
* * *
ではおさらいですわ。COTY10ベストカーはこちら。
■スズキ「e-VITARA」
■スバル「フォレスター」
■ダイハツ「ムーヴ」
■トヨタ「クラウン エステート」
■日産「リーフ」
■ホンダ「プレリュード」
■BMW「2シリーズ グランクーペ」
■ヒョンデ「インスター」
■プジョー「3008」
■フォルクスワーゲン「ID.BUZZ」
うーん……今見ても悩ましいですわ。もう考えるのやめちゃおうかしら(笑)。
あなたはどのクルマがイヤーカーに選ばれると思いますか?
