年末年始にかけて新製品が続々登場!限定モデルは見逃せない
「第63回 全日本模型ホビーショー」が2025年10月17日から19日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されました。会場では、2025年5月の静岡ホビーショーに続き、クルマ好きには見逃せない新作モデルが多数展示。数あるブースのなかから、ラジコンから精巧なミニカーまで幅広いラインアップを展開するホビーメーカー・京商を取材してきました。
ショー初公開のサプライズ製品は「FAST & FURIOUS」
事前情報では「会場での発表をお楽しみに」とだけ予告されていた京商のミニチュアカー。どんなモデルが登場するのか期待を胸にブースを訪れると、「FAST & FURIOUS」の文字が入った大型パネルが目に飛び込んできた。そう、映画シリーズ「ワイルド・スピード」の原題だ。
そこには「1/12 Nissan Skyline GT-R」「1/12 Dodge Charger」「1/12 Toyota Supra」「1/18 Dodge Charger」「1/18 Toyota Supra」の5台の名が並ぶ。ワイルド・スピードシリーズのファンなら、この車種ラインアップだけで胸が高鳴るだろう。
「今回の展示には5つのトピックがあります」
との京商の広報部の方が思わせぶりなことを発言。順に紹介していこう。
■Topic 01:FAST & FURIOUSシリーズ第1弾はブライアンのR34
圧倒的な存在感を放つレジン製1/12スケールの日産R34型スカイラインGT-Rは、映画『ワイルド・スピードX2』(2003年)で主人公ブライアン・オコナーが駆った名車だ。
開発チームはこのモデル化にあたり、実車を3Dスキャンするため渡米。従来のように写真から原型を起こすのではなく、実寸データをもとに高精度で再現している。ボディラインやフェンダーの張り出しも、まさに“実車そのまま”の仕上がりだ。
ステッカーは1台ずつ手貼りで仕上げられ、フロントバンパー越しに見えるインタークーラーのフィン形状やナイトラス・エクスプレスも忠実に再現。内装ではロールケージやNOSタンク、GT-Rロゴ入りフロアマットまで作り込まれている。まるで映画のワンシーンが蘇るような完成度だ。
2026年2月〜3月頃に発売予定で世界限定800台。この完成度で5万5000円(予価)だ。
さらに製作途中の1/18スケール版トヨタ「スープラ」とダッヂ「チャージャー」も展示。
「スープラは一部ギミックを加える予定です。チャージャーはエンジンルームの完成度にご注目ください」と京商 広報部スタッフ。
完成が待ち遠しいラインアップだ。
■Topic 02:進化したフェラーリF40と愛らしいFIAT 500シリーズ
過去にも販売されていたダイキャスト製1/18スケールの「フェラーリ F40」に、ディテールアップ版のイエローモデルが登場。3D立体ステッカーのエンブレムやカーボンデカール仕上げのインテリアなど、従来よりも質感が大幅に向上している。
さらにライトウェイト仕様では、リアウイングを金属製とし、ステーにはクリアパーツを採用。スライドシートやリトラクタブルヘッドライトなどのギミックも健在だ。価格は4万4000円、2025年末に発売予定。
一方、フィアット ヌォーヴァ500シリーズにも3モデルが追加。アバルトがチューンした「エラボラツィオーネ アバルト レコード」やスポーツ仕様、アクセサリー付きの新色モデルが登場する。価格は2万6400円で、2025年11月下旬に発売予定とのこと。
■Topic 03:KYOSHOオリジナルにレクサス&スカイラインGT-Rなど追加
自社開発の京商オリジナル 1/43スケールシリーズに、レクサス「LBX MORIZO RR」と「IS500 Fスポーツ クライマックスエディション」が仲間入り。特別色や専用ホイールなど、実車の個性を余すことなく再現している(価格8580円)。
また、新規金型で製作されたR34型GT-Rにはニスモホイール仕様が追加されたほか、見る角度によって見え方が変わるミッドナイトパープルIIIも新たに登場した。(価格8800円、12月発売予定)。
さらに1/43スケールの「UDクオン4×2セミトラクター×コンテナ」も展示。コンテナはONE仕様、OOCL、ブラウンの3種類を予定している。
■Topic 04:samuraiシリーズにS210初登場
日本車を中心に展開するレジン製シリーズ「samurai」では、初公開のスバル「STI S210」が登場。STI専用のドライカーボンリアスポイラーやアンダースポイラーまで、緻密に再現されている。
ほかにも、DR30スカイライン後期型「スカイラインRS-XターボC(鉄仮面)」や、CGデザイナー・ヒジル・サリーム氏のデザインを立体化したS15シルビアなど、話題作が目白押し。
「1/64スケールではカスタムカーやチューニングカーが人気です。そこで、あえて1/18スケールでモデル化をしてみました。ファンの皆さんに喜んでいただける1台だと思います」と京商の岡部氏は語る。
価格は各2万6400円、年末年始に発売予定だ。
■Topic 05:人気急上昇中の1/64スケールに新ブランド登場
京商が新たに扱うのは、アメリカの「グリーンライトプレミアム」。
1/64スケールながら高い再現度を誇り、シボレー コルベット、フォード マスタングなどの定番に加え、スバル インプレッサ、ホンダ シビック、ホンダNSX、日産スカイラインGT-R(Z-tune仕様も!)などの国産モデルもラインアップする予定。
「人気の1/64スケールモデルをお求めやすい価格で高品質モデルを届けたいと思い導入しました。今後の展開にも期待をしてください」
モデルカーの魅力を改めて感じさせる今回の京商ブース。年末にかけて、まだまだ“サプライズ”がありそうだ。ホビーファンは京商の動向から目を離せない。
■問い合わせ先
京商株式会社 お客様相談室
TEL:046-229-4115
※13:00~18:00(月曜~金曜日、祝祭日を除く)
https://dc.kyosho.com/ja/
