電気自動車の静けさを活かした新しい音の世界
日本生まれの高級カーオーディオメーカーであるBEWITH(ビーウィズ)から、ハイエンドスピーカーの新製品が登場しました。純正のプレミアムシステムを凌駕する新しい音の世界を具現化したデモカー、メルセデス・ベンツ「EQS450+」を取材し、その実力と驚くべき詳細なシステム構成をご紹介します。
車種に合わせて自由に組み合わせが可能なハイエンドスピーカー
BEWITHからハイエンドスピーカーの新製品「Confidence GOLD」が登場した。価格は標準的な2ウェイシステムで66万円(消費税込)である。
5cmと8.8cmのワイドレンジトゥイーター、13cmと16.5cmのミッドウーファー、そして18cmのサブウーファーという5種類のユニットが用意され、それらを自由に組み合わせて2〜3ウェイのシステムを組めるようになっている。
非常にマニアックなスピーカーではあるが、ここ数年で試聴したカーオーディオシステムのなかでも群を抜くサウンドであり、スピーカーユニット自体にも新機軸の技術やアイディアが投入されている。
フルエンクロージュア方式による音漏れ防止と圧倒的な解像度
デモカーのベース車両は、メルセデス・ベンツ EQS450+だ。搭載システムはフロントが5cmワイドレンジトゥイーターと13cmミッドウーファーの2ウェイで、いずれもエンクロージュア(スピーカーボックス)に組み込んでユニットの背面を囲い、ユニットの正確な動作と車外への音漏れの抑制を狙っている。
また、ラゲッジスペースには18cmサブウーファー2本を収めた大型のエンクロージュアを設置して、2ウェイ+サブウーファーの変則的3ウェイシステムを構成している。
アンプ関係は、BEWITHの小型モノラルアンプ「P-100」シリーズを各スピーカーに1台ずつ(計6台)配置し、デジタルプロセッサーの「STATE A6」シリーズを左右独立で1台ずつ(計2台)搭載。プレーヤーにはミラー型オーディオプレーヤーの「MM-1D」を使用している(なおアンプおよびプロセッサー関係はいずれも生産終了品)。
肝心の音質は、とにかく音の情報量と静けさ、そしてスピード感が秀逸だ。定位感や音場の広がりも良好で、センタースピーカーを鳴らさずともヴォーカリストが目の前にしっかり定位する。トップクラスの純正プレミアムオーディオで満足している人でも、驚きを隠せないレベルの仕上がりである。
大容量バッテリーを活かした電気自動車ならではのオーディオ環境
以前行われた試聴体験会は、1日あたり30〜40人、多い日は50人に達するほどの盛況ぶりだったという。参加したプロの音楽家やホームオーディオ愛好家、音響の専門家らも、解像度や音の広がり(ステージ感)、スピード感といった基本性能の高さに驚かれていたそうだ。
そしてもうひとつ驚かれたのが、音漏れの少なさについてである。各スピーカーが背面を囲われたフルエンクロージュア方式で取り付けられていることと、EQSの複層ガラスの相乗効果により、車内で大音量で鳴らしているにもかかわらず外にはまったく音が聴こえないのだ。
デモについて興味深かったのが、12日間のイベント開場時間中は常にエアコンとオーディオシステムの電源を入れっぱなしだったのに、EQSを一度も充電しないで済んだというエピソードだ。
充電率75%で会場入りし、12日後の撤収時にまだ35%残っていたという。EQSは家庭用の7日分の電力を賄えるというスペックを持っているため不思議ではないが、BEWITHの中島社長は「オーディオのデモカーとして、こんなに便利なクルマは他にありません」と語っていた。
最後に価格について。仮にこのデモカーとまったく同じシステムを組んだとした場合は、材料と工賃を含む総額で約250万円。一部を省いて納得できるレベルに仕上げる場合で、100万〜150万円というのが大まかな費用感だという。
これをどう考えるかは人によって違うだろうが、音を聴いた来場者の大半が「思ったより高くなかった」と口にしていたという。
