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大阪オートメッセ「鬼キャン」はドレスアップ界の文化遺産か

鬼キャンって何? キャンバーを付ける意味は?

今年の大阪オートメッセで目を引いた、強烈なキャンバー角のマシンたち。特にドレスアップ系では『ハの字』をはるかに超え、ホイールが思い切り上を向いているクルマも少なくない。

キャンバー角を付ける本来の目的はコーナリング性能の向上。
コーナーでステアリングを切った(車体がロールした)とき、タイヤの接地面積を稼いでグリップを上げるため、あらかじめタイヤに角度を付けたことが始まり。
それが「レーシングカーみたいでカッコいい!」となり、徐々に過激になっていったというワケだ。かつては鬼キャン(鬼のような角度のキャンバー)が、ドレスアップだけなくドリフトユーザーにも流行したこともある。

とはいえ走りがよくなるキャンバーの角度は3~4度がせいぜい。極端なキャンバー角は直進安定性の悪化やブレーキがロックしやすくなる、タイヤが偏摩耗するといったデメリットも多くなってしまう。
それらを承知のうえでコレだけ流行るってことは、やはり鬼キャンの迫力には代えがたい魅力があるのかも。また、より太いホイールを装着してカッコよくために、ツライチを通り越して鬼キャンにするケースもある(このときはツラウチ)。

なお『ハの字』になるのはネガディブキャンバー、タイヤの下が引っ込む『逆ハの字』はポジティブキャンバーと呼ばれる。もっともポジティブキャンバーは、ドラッグマシンの駆動輪など特殊なケースでしか使われることがない。こちらは、ドレスアップの世界ではもっとも無縁なカタチだろう…。

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