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カーオーディオメーカー「パイオニア カロッツェリア」がサーキット走行会を開催!

カロッツェリア製品の魅力をサーキットで披露

 静岡県の富士スピードウェイで10月4日にパイオニア カロッツェリアが「カロッツェリア ドライビングエクスペリエンス」と題したユーザー向けイベントを開催。カーオーディオメーカーが主催のイベントながらサーキットの走行やプロドライバーによる同乗走行が行われた。もちろん、先ごろ発表されたばかりの新型サイバーナビをはじめドライブレコーダーなどのカロッツェリア製品に触れられる新製品体験も用意された。

「カロッツェリア ドライビングエクスペリエンス」は、日頃からカロッツェリア製品を愛車に装着しているユーザーにサーキットで1日思いっきり楽しんでもらおうという企画。抽選で選ばれた60組みが参加したのだが、開会の挨拶をしたパイオニア販売・経営統括部プロモーション課の中村課長によるとカロッツェリアのホームページへの応募総数はなんと1200人だったという。倍率20倍というまさにプラチナチケットだったわけだ。

 イベントメニューは、カロッツェリアユーザー自身の愛車で富士スピードウェイを走行するだけでなく、当日の抽選でcarozzeria Team KCMG所属の元F1ドライバーでスーパーフォーミュラに参戦する小林可夢偉選手がドライブするインタープロトシリーズのマシン「kuruma」の同乗走行も行われた。また、カロッツェリアの新製品をメーカーの担当者から説明を受けながら体験できたり盛りだくさん。それでいて参加費無料というのだから驚かされる。

 サーキット走行前のブリーフィングでは、コーナーポストで表示される旗の意味、コースへの進入方法など走行時の注意事項を説明。さらに小林選手からは「コース攻略講習」が披露された。イベント当日は雨天ということもあり、ドライ路面とウェット路面ではコース取りやクルマの操作方法の違いを丁寧に説明。さすがプロドライバーと思わせる内容ばかりだった。

 サーキット走行に参加したユーザーの車種は、ポルシェ911やフェラーリF355などの輸入スポーツ、日産スカイラインGT-R、スバルWRX、スイフトなどのスポーツ系、さらにはステップワゴンやフリードなどのミニバン系まで多種多様。スポーツカー系とミニバン系とその中間の3グループに分けての走行となった。

 じつは参加者の半分以上がサーキット走行未経験者で、おそらくレーシングギヤを持っている人はほとんどいなかったはず。そのようなユーザーのために、パイオニアは参加人数分のレンタル用ヘルメットとレーシンググローブをすべてが新品で用意。手ぶらでサーキットを走行できるだけなく、使用したレーシンググローブは記念品としてプレゼントされた。

 各グループの走行中には、小林可夢偉選手がドライブルするインタープロトシリーズ参戦マシン「kuruma」による同乗走行も行われた。小林選手が参加車両を抜いていく様は、前走車の動きを見て無理のないラインを一瞬で判断するところはさずがとしか言いようがない。

 フリー走行を終えた何名かの参加者に話を伺うと「ウェット路面でのブレーキの利きやタイヤの滑り具合が想像以上に難しかった」とか「何より走って楽しかった」と語っていた。スバル・フォレスターで参加された方は「他のグループで走っていたポルシェを見たんですが、セダンなどと比べとにかく速い。加速もまったく違いますね」とクルマの実力を知って、今後の安全運転にも役立つといっていた。

 走行終了後には小林可夢偉選手のトークショーが開かれ、WEC世界耐久選手権での長時間移動を快適に過ごすための秘訣や、5年ほど前からはまっているキャンプ、参戦中のスーパーフォーミュラでの裏話(主に松田次生監督のエピソード)など、ここでしか聞けないエピソードが披露された。

 その一方で、小さな子供たちは会場後方に設置されたサイバーナビのデモ機に夢中。そう、新型サイバーナビの最大の特徴である通信機能を使った動画配信を視聴していたのだ。もう少し詳しく説明すると、新型サイバーナビならオンラインで自宅のレコーダーにアクセスして、録り溜めしてある映像、さらにはレコーダーのチューナー機能を使って地デジ、BS/CS放送を見ることができる。さらに高画質モニターとハイエンドオーディオのシステムを採用しているので、ナビとは思えない品質の映像を高音質で楽しめる。

 トークショー中の小林選手は「僕が詳しいことを説明しなくてもいいと思います。お子さんたちの姿を見ていただければサイバーナビの良さをおわかりいただけますよね」という自虐的セールストークで場内は笑いに包まれた。このほかヘルメットに小林選手がサインするサプライズじゃんけん大会が行われるなど、パイオニア カロッツェリア初のサーキットイベントは最後は笑顔に包まれ閉会。パイオニアは、ナビだけでなく会社としてもユーザーフレンドリーなのだと感じさせられた。

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