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ヒトの身体が凶器に! 後部座席でのシートベルト非着用は危険

同乗者の安全を守るのがドライバーの役目

 どの座席に座っていようとシートベルトの装着は安全の基本。エアバッグにしてもシートベルトを装着して、ある程度の拘束をしていることが前提の機能だ。その意味では乗員自身が自分のために装着すべきものなのだが、なかなか装着率が高まらなかったこともあり、法律で義務化したという経緯がある。

 前席シートベルトは1992年、後席シートベルトは2008年から。なお、後席シートベルトの義務化については高速道路のみが対象となっているが、そもそも後席の乗員が高速道路走行時にシートベルトをしていないと何が起きるのか? 今更とは言え、いまだに装着率が低い後席非シートベルトの危険性について紹介したい。  

反則金なし、違反点数は1点

 まず、シートベルト義務化の違反についていえば、反則金は発生しない。ただし、運転手に違反点数1点が発生する。仮に後席乗員が運転免許を持っていたとしても、すべての乗員にシートベルトをするように促すのはドライバーの役目だからだ。

 違反となるのは高速道路だけだが、法律としては一般道での後席シートベルト着用を免除しているわけではない。どの席であってもクルマに乗る際はシートベルトをつけるのは基本。いまやエアバッグは前席だけでなく後席もカバーするようになっているが、その効果を発揮するためには乗員がシートベルトによって拘束されていることが前提だ。エアバッグがあるからシートベルトは不要と思っている人もいるようだが、大きな間違いである。

 また、シートベルト最大のメリットは事故を起こした際に車外放出を防ぐことにある。交通事故報道を見ていると、運転手は軽傷なのに後席に座っていた乗員が死亡しているケースが多い。前席はシートベルトをしていたのに、後席はシートベルトを非装着ゆえに起きてしまった悲劇は少なくないのだ。

 仮に車外放出とならなくとも、シートベルトをしていない乗員は車内のあちこちに体をぶつけることになるし、前席にまで飛んでいき、他の乗員とぶつかる危険もある。シートベルトをしていないリスクは大きい。

 

安全のためには常時装着が基本

 交通事故は運転手が気を付けていても起きるものであり、停車中に追突されることもある。とくに信号待ちでの追突というのは一般道で起きるものだが、そうした際にシートベルトをしていない後席乗員が事故の衝撃でフロントシートの背面に体をぶつけることで、膝や頭部の大きなケガにもつながることも珍しくない。自分自身の身を守るためにはシートベルトは常に装着することが重要だ。

 ただし、シートベルトは正しく装着していないと、それ自体が乗員を攻撃することがある。とくに子供や高齢者など体の小さな乗員においては、ベルトが首にかかっていたり、しっかりと骨盤を支えていなかいケースが多い。

 このようにベルトによって頸部や肋骨をケガしてしまうこともあるため、単に装着していればいいというものではないのだ。運転手は「乗員が正しくシートベルトを装着しているかチェックする」ことも肝に銘じておきたい。

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