サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

「これはナビ? いやいやスマホ?」 “Amazonアレクサ”の呼び出しも可能なカロッツェリアの最新カーAV

メインユニット2種とサブウーファーを発表

 パイオニアは5月13日、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応し、「Amazon Alexa」の利用もできるディスプレイオーディオ「DMH-SF700」「DMH-SZ700」の2機種と、多彩なコンテンツを大画面で楽しめるタブレット型AVシステムとして、メインユニット「FH-7600SC」、8型タブレット「SDA-700TAB」を発表した。

車内でスマホを使い倒せるディスプレイオーディオ

 ディスプレイオーディオの「DMH-SF700」と「DMH-SZ700」は、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応するほか、webブラウザによるYouTubeなど無料動画配信サービス再生やAmazon Alexaによる音声操作を実現している。なかでも「DMH-SF700」はフローティング構造の9型HD液晶ディスプレイを組み合わせ、より多くの車種で大画面が楽しめるモデルとなっている。

【DMH-SF700】

 一方の「DMH-SZ700」は6.8型ワイドVGA液晶ディスプレイを装備。9型HD液晶ディスプレイを採用する「DMH-SF700」と機能は変わらず、画面サイズを6.8型とすることで価格を抑えている。

【DMH-SZ700】

音声認識技術「Amazon Alexa」に対応

 「DMH-SF700」と「DMH-SZ700」は、どちらもiPhoneやスマートフォンを接続するだけで「Apple CarPlay」「Android Auto」の各サービスをディスプレイ上からタッチ操作できる、いわゆる“ディスプレイオーディオ機能”を備えたモデル。

 スマートフォンに保存した音楽再生ができるほか、ナビやハンズフリー通話などにも対応。普段使っているさまざまなコンテンツが車載機として活用できるようになるのだ。

 「Amazon Alexa」の搭載は、市販ディスプレイオーディオ製品として国内初。両モデルに向かって「アレクサ」と話しかけるだけで対話モードに切り替わり、あとは多彩なメディアに接続して天気やニュースのほか、音楽やラジオが楽しめる。

 もちろん、ナビ機能で使うスポット検索も思いついたキーワードを読み上れば一発で対象を探し出す。また音声モードとして、新たに専用「カロッツェリア スキル」を追加搭載し、再生ソースの切替やイコライザー設定などのオーディオ操作も音声で行えるのも見逃せない。

 AV系では、圧倒的な臨場感を実現する「ハイレゾ音源再生(96kHz/24bit)」やハイレゾ音源をBluetoothで楽しめる「LDAC」に対応。圧縮音源やネットワーク動画、映像ソースなどをハイレゾ音源相当にアップグレードする「マスターサウンドリバイブ」機能も搭載した。

 ハード面でも高音質パーツの採用や徹底したノイズ処理を施し、よりクリアで解像度の高い音を実現している。また、解像度1280×720pにも対応したHDMI入力端子を備え、メディアストリーミングプレイヤーの映像を高画質で再生できる。

 両機種とも6月発売予定。それぞれの想定価格は「DMH-SF700」が9万円、「DMH-SZ700」が5万2000円となっている。

新発想の車載用「タブレットAVシステム」

 タブレット型AVシステムは、クレイドル型の2DINメインユニット「FH-7600SC」と8インチタブレット「SDA-700TAB」を組み合わせたもの。動画・音楽やナビなど多彩なアプリを、8インチの大画面と車載スピーカーによる高音質で楽しめるほか、バックカメラやステアリングリモコンにも対応させた。本体は優れた耐熱・耐寒性能も備え、温度変化の激しい車内でも安心して使用できる。

【SDA-700TAB】

 クレイドル型の2DINメインユニット「FH-7600SC」と8インチタブレット「SDA-700TAB」は、大画面化と利用環境フリーという新たな発想で生まれたAVシステムだ。両者を組み合わせて使うだけでなく、タブレットを取り外して後部座席や車の外で使用することも想定。ナビアプリを使えば最新の地図でドライブもできる。まさに従来のカーAVシステムにはなかった発想で開発されたシステムといえる。

【FH-7600SC】

タブレット本体は車外へ持ち出し可

 タブレットはHD規格に対応した8型ディスプレイで、クレイドル型のメインユニットでタブレットをしっかりと固定する安全性にも配慮した設計となっている。取り付け部は高さや奥行きを好みの位置に調節でき、もちろんメインユニット装着時にはタブレットは常に充電される。取り付け部は汎用性の高い2DINサイズで、幅広い車種にスマートに取り付けられるのも嬉しいところ。

 音声は車載スピーカーから出力でき、ハイレゾ音源のダウンサンプリング再生に対応。タブレットにインストール済みの専用アプリ「Pioneer Smart Sync for Tablet」を使用すれば、画面上でオーディオの操作や設定、音質調整なども行える。また、タイムアライメント機能や13バンドグラフィックイコライザー機能などによって車内の音場を最適化し、車内での高音質再生と最適な音場空間をもたらす。

 タブレットを車載AVシステムに使うという新たな発想で生まれたこのシステム。カーAV界に新たなソリューションを生み出すきっかけになるかもしれない。

 価格はいずれもオープンだが、想定価格は「FH-7600SC」「SDA-700TAB」ともに3万2000円となる見込み。

チカラ強くキレのある重低音を再生

 同じくパイオニアからは、カーオーディオの要であるサブウーファーも6月に発売される。サイズ別に30cmサブウーファー「TS-WX3030」(4万2000円)、25cmサブウーファー「TS-WX2530」(3万7000円)、20cmサブウーファー「TS-WX2030」(3万2000円)の3モデルで、いずれも専用設計のエンクロージャーを持つことで、チカラ強くキレのある重低音を安定して鳴らすことを可能にした。

【TS-WX3030】

 エンクロージャーは、ユニットの性能を最大限に引き出すダウンファイヤリング方式を採用する一方で、幅広い取り付け方法にも対応。それぞれのサブウーファーユニットは、高剛性IMPPコーンや追従性が高く高剛性なラバーエッジもを採用したことで不要振動を排除して歪みのない重低音を再生。素材を最適化した2種類のダンパーや大型磁気回路の組み合わせたこととも相まって、リニアリティの向上と優れた耐入力性能を両立させた。

 

パイオニア・カスタマーサポートセンター
(フリーコール)0120-944-111
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/

モバイルバージョンを終了