「もう一度バイクに乗りたい」がかなう場所の広がりか?
事故による半身不随などでバイクを諦めた人に向けて、再びオートバイに乗ってもらい、オートバイに乗る趣味を一緒に楽しんで行けるように応援する非営利支援団体である一般社団法人サイドスタンドプロジェクト(SSP)が、5回目となるパラモトライダー体験走行会を10月26日(月)に開催した。
今回も2名が体験参加となった。前回の袖ヶ浦で初参加となった女性パラモトライダー、川口めぐみさんと、その9月の袖ヶ浦へ見学に来ていた関口和正さんの2名。2016年12月にバイクでツーリング中の事故で、胸椎(T12)を損傷し、腰から下がマヒ(不全麻痺)となっている車いす生活に。今回初参加の関口さんも林道ツーリング中にオーバースピードで崖から転落。肋骨骨折や肺に穴も開くような事故で、胸椎(T9)損傷であばらから下が完全麻痺という状態。
今回は、新たなスタッフが多いということで、いつも以上に事前のサポートの確認作業などを念入りに行っての体験走行会となった。SSP専属の理学療法士である時吉直祐さんからは「体験参加者の顔色など様子に注意を払いながら行動するように」との注意事項の確認も念入り。
バランスどりの新しい練習方法が試みられる
参加者2名が時吉さんとの問診を経て、実際に走行を開始したのが午前11時と、今回は少し遅めのスタートとなった。コースの走行スケジュールが決められているサーキットと異なり、完全に休みとなっている自動車教習所を貸し切りで使用していることもあって、いつもより少しのんびりとした一日となった。