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「フィアット500」に「プジョー208」! 今、輸入車をイジるなら「イタフラ車」がイチオシの理由とは

イタフラ車イメージ

輸入車ライフを楽しみたいならイタフラ車メイクがイチオシ!

 スタイルアップのためにクルマを選ぶのか、選びに選んだお気に入りだからスタイルアップするのか──。まあ、最初から理由をつけてスタイルアップを始める人はいないと思うが、イタリアやフランスというラテン車オーナーの場合は、クルマ自体に惚れ込んでいる人が多いんじゃないだろうか。

初出:af imp.2021年7月号

ドイツ御三家に比べてより個性的な魅力がある!

 スタコン(注:af imp.誌にて連載中の読者参加型ドレスアップコンテスト企画)などで見かけるラテン系のクルマは、大体においてメイクがナチュラル。レーシーメイクでしっかりキメている場合も、オーナーのクルマ大好き感が伝わってくる。機能とルックスのバランスを楽しむジャーマン系メイクは魅力的だけど、装いの妙を楽しむラテン系メイクは、自分らしさを求めるユーザーにはピッタリに違いない。

 だが、インプの長い読者ならわかると思うが、ラテン系のクルマは伝統的にスタイルアップパーツが少ない。ユーザーの多いドイツ車に比べて、始める前から少々不利なポジションにいるといえる。

 もっとも、1990年代の最後あたりでアルファロメオ156が登場して以来、スタコンでも徐々にイタリア車ユーザーが増えきた。そしてこの数年来、フィアット500や、そのチューニングメーカーであるアバルトが人気で、アバルト595を通して往年のホットハッチメイクを追体験する、新しいスタイルアップファンも多い。そう、イタリア車は、コンパクトクラスを中心にゲンキ度を増しているのだ。

 ちなみに、個人的な注目はフィアット・パンダ。小さくて人も荷物も沢山積める、イタリアのスモールカーの伝統を受け継いだこのクルマを、とびきりお洒落にキメる、なんてじつに楽しそうだと思うのだが。

ALFA ROMEO

 ミラノに拠点を置くアルファロメオは、1990年代のアルファ156以来、走りとルックスのよさで、スタイルアップでも定番人気。現在はハッチバックモデルのジュリア、セダンのジュリエッタと、伝統のモデル名を復活させている。ステルヴィオは新世代のSUVでジュリアのスタイリッシュなエクステリアを受け継いだプレミアムモデルだ。

FIAT

 イタリア最大の自動車メーカー、フィアットのラインアップはコンパクトクラスがメイン。フィアット500は近年の大ヒット作で、500X Sportや500X CrossなどSUVの派生車種も個性的だ。パンダは1980年代から続くスモールカーで、小さくて沢山積めるという、古き佳きイタリアのファミリーカーの伝統もしっかり残している。

ABARTH

 アバルトは、フィアット500のチューニングメーカー。ブランド名は、1960年代にフィアット500のチューナーとして名を馳せたカルロ・アバルトの名前に由来する。スタート当初はアバルト500で人気を集めたが、その後さらに製品改良を進め、現在はアバルト595のモデル名でバリエーションモデルを展開している。

新型車の登場も多いフランス車は意外と狙い目

 それでは、フランス車はどうか? コチラはアルファロメオのような牽引車がいないので、スタイルアップ的にはイタリア車よりも不利だったりする。ただし、近年のニューモデルの数は明らかにイタリア車を凌いでいて、注目のクルマも多い。2020年に日本発売となったプジョー208は、ルックスも走りも素晴らしく往年の205を彷彿させるし、2008はコンパクトSUVのなかで、抜きに出たルックスのよさだ。

 その昨今のSUVブームにマッチしそうなのがシトロエン。ほとんどのモデルがSUV的な共通のボディシェイプで、カラーとパーツのコーディネイトは、モダンなスタイルアップの教科書といえるくらいお洒落。なんともスタイルアップ精神を刺激してくれるメーカーだ。

 ルノーは、カングーがスタイルアップでも大注目だが、個人的には最小モデルのトゥインゴが気になる。ドイツ車にはないライトウエイト感覚は、RR方式の走りも含めて、フランス流ベビーギャングがメイクできそうだ。

RENAULT

 ルノーは、プジョーと並ぶフランスのメジャー。ルノー5(サンク)が大好きたった古い読者も多いはず。現在はミドルクラスのメガーヌ、コンパクトのルーテシアがメインだが、ワゴンのカングーはスタイルアップファンにもアウトドアファンにも人気。最小モデルのトゥインゴは、フランス車ならではの個性派シティカーである。

CITROEN

 かつて大統領専用車にも選ばれた伝統のメーカー。オイルを使った独自のサスペンションで知られたが、今はモダンで使い勝手のいいカーデザインで人気。注目はコンパクトのC3で、派生車種のC3エアクロスSUVもお洒落だ。ベルランゴはルノー・カングーのライバル車で、日本でいいうところのミニバンにあたるマルチパーパスカーといえる。

PEUGEOT

 この2月にライオンのロゴを刷新した、世界でもっとも古い量産自動車メーカー。1980年代のプジョー205の大ヒットで日本での人気を高め、最新の後継車208はルックスと走りで高く評価されている。208のSUV版といえる2008もスタイリッシュで、コンパクト車ユーザー注目の一台。ミドルクラスの3008は個性的なルックスと機能性が魅力。

パーツ選びは豊富でライフスタイルに合ったものを選ぼう

 さて、そこで、スタイルアップパーツのお話。まずはホイールだ。先にも書いたが、アルファロメオ156の登場以来、イタリア車やフランス車の履けるホイールは順調に増えている。海外メーカーでは、OZやBBSが1ピースのラインアップを充実させていて、国産ではヨコハマホイールやレイズなどが、1ピースのマッチングを増やしてきた。ワークやウェッズなど、PCDやインセットの特注オーダーを得意とする国産メーカー勢も、範囲をイタリア車やフランス車まで広げはじめているから、意外にマルチピースホイールが、ラテン車スタイルアップの鍵になるかもしれない。

 そして、ホイール&タイヤを支えるサスペンションは、KWやビルシュタイン、ザックスといった海外勢が充実している。車高を下げるだけではなく、走りを楽しむ面でも、ホイールとマッチングのいいサスペンションが選べるはずだ。ホイールや足まわりに関していえば、ラテン車も十分にスタイルアップを楽しめる環境ができあがっているのだ。

 さて、メイクの大きな助けになってくれるのがプロショップ。ここでも、イタリア車やフランス車を手がけるショップはまだまだ。ただ、話してみるとラテン車好きのショップのスタッフはけっこういるものだ。だから、ホイールと足まわりをしっかり作ってくれるショップを探して、そこから始めるのが正解だろう。

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