サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

90年代に流行した初代ホンダ「オデッセイ」の定番カスタムは「ヨーロピアン・レーシー」だった! バックスキンで仕上げた内装とは?

RAオデッセイ

エアロミラーやダクト、ツインヘッドライトが投入され、ヨーロピアンな雰囲気

90年代におけるミニバンのインテリアカスタマイズを振り返る

 1990年代のミニバンのカスタマイズはレーシーだったり、欧州車風のカスタマイズが主流であった。今回は1997年に発行された雑誌、「WAGONIST」をひも解き、当時掲載された車両をレポートしてみよう。

ミニバンでもバックスキンを多用することでスポーティさを演出

 今回紹介するクルマのベース車両は、初代モデルとなるRA型ホンダ・オデッセイだ。このオデッセイはもともとカーボンパーツを中心にしたシックでレーシーなイメージでコーディネイトされていた。その完成度が高かったが、オーナーがモアスポーティを志向してカラーを入れたイメチェンを計画。最終的にはバックスキンでのインテリアメイクにたどり着いたのだそうだ。

 イメージチェンジはカーボンパーツだった箇所をレザーコンバージョンすることで行われた。自作でそれぞれパーツに市販のバックスキンを被せ、丁寧に装着しなおしている。

 イメチェンにあたっては、ステアリングはスパルコのヌバックモデル、シートもスパルコのレッドモデルを装着。スパルコの“サファリ”は名前のとおり、ディープコンケーブデザインのラリーモデルとなるステアリングだ。

 このステアリングはオデッセイのキャラクターにはそもそもそぐわないものだが、インテリアの雰囲気を一気に変えるキーパーツだ。オデッセイのオーナーは、スパルコのステアリングの装着を最初から決めていたそうで、その質感に合わせてレザーをバックスキンにしたのは当然の成り行きだったのだ。

こだわり抜いたインテリアの細部をチェック!

 バックスキンが貼られているところは基本的にカーボンパーツが貼られていた部分。グレーとレッドのコントラストがキレイだ。グローブボックスの上には化粧板を貼付けている。

 フォルクスワーゲンのチューナー、ツェンダーのシフトノブはステアリングに合わせてレッドでペイント。ただし、元々のカーボン地はしっかり残し塗装することでアクセントとした。

 市販パーツにオリジナルテクニックを加えて作成したメーターパネルの下部にあるレーシングフラッグがカッコいい。この技、レーシーな内装の完成度を上げるためには当時必須のカスタマイズであった。レッドのインテリアならホワイトメーターが正解だ。

 シートにはスパルコのスターをチョイス。サイドサポートにグレーのワンポイントとなっているが、この組み合わせはそのままインテリアカラーのコーディネイトに繋がっている。

 助手席の足もとに設置されたナビペダルは、アルミニウムの素材感そのままで装着している。レッドとグレーのカラーコーディネイトだからといって、すべてを2色で統一するワケではない。アルミパーツの持ち味であるレーシーな質感も効果的に組み合わせている。フロアマットはタポヴォランのサイザルを使用。

一転して外装はシンプルスポーティなスタイルだ。ツインヘッドライトにバンパーエアロ、そしてエアロミラーに、大型のリヤウイングなど要所要所にスポーツテイストが投入されている。

 ヨーロピアンスタイルのお手本的スタイルと言える。このエクステリアにレッドの内装の組み合わせというカラーコーディネイト、今見ても完成度が高いと言っていいだろう。

モバイルバージョンを終了