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北欧発3000万円のキャンピングカー! 水を使わない「シンデレラ燃焼トイレ」とは

ベースはメルセデス・ベンツの3代目スプリンターだ

−50℃〜+50℃の状況下なら、気持ちよく過ごせる車内

 北欧の厳しい寒さにも耐えられるよう、過酷な気候条件での使用を想定して設計・開発しているスウェーデンのキャンピングカーメーカー「KABE(カーベー)」が製作した、プレミアムキャンピングカー「トラベルマスターインペリアル i910 QB」。全長は9320mmもあるので、運転するには大型免許が必要になる。このクラスのキャンピングカーを所有するならば、もはや運転手にお願いしたくなるボディサイズだ。

夏も冬もつねに快適な車内

 北欧スウェーデンの架装メーカーKABE社の日本総輸入代理店として、大型キャンピングカーの輸入販売を行なっているのが株式会社三厚だ。ここでは特別な超大型キャンピングカーを数多く扱い、ドイツコンコルド社やベルギーSTXモーターホームズ社のキャンピングカーも扱っている。

 KABE社のキャンピングカー全モデルに共通する特徴は、季節や外気温を気にすることなく、つねに室内は快適に過ごせる設計になっていること。

 防寒性、防熱性に優れた特殊素材を壁や床に採用し、合わせガラスや遮音効果を高める特殊素材をボディ全体にふんだんに使用している。これによって車内は静粛性を保ち、寒い冬は−50℃、熱い夏も+50℃の状況下でも心地よく過ごせるように設計されている。

 この「トラベルマスターインペリアルi910 QB」のベースになっているのは、メルセデス・ベンツの商用バンとして有名な3代目スプリンターだ。メルセデスならではの高度な安定性と優れた走行性能はそのままに、KABE社完全オリジナルモデルとして製作。専用シャシー・ボディを製作し架装させている。また、全長9320×全幅2329×全高3065mmの車体をしっかり支えるために、後輪は4軸構造になっているのも特徴だ。

 室内の作りはまるで豪華クルーザーといった感じだ。明るい色調の木材を多用し、クッション性が高くゆったりとくつろげるソファも装備。車体の後方部にはクイーンサイズのベッドがあり、ギャレー、シャワールームとトイレ、屋外用シャワーなどを備える。乗車定員はドライバーを含めて5名で、就寝可能人数はバンクベットも備えているので最大6名まで可能だ。

シンデレラ燃焼トイレとは

 トラベルマスターインペリアルi910 QBの先進装備のなかに、聞き慣れない装備を発見。その名は「シンデレラ燃焼トイレ」という装置だ。少し気になったので話を聞いてみると、このトイレは70回に1回、ガスで焼却作業を行うことで、排泄物を灰にし、それを肥料として再利用することができる、環境に配慮したエコトイレとのこと。

 便器に専用シートをセットするタイプで、約700回程度使用したら専用フィルターを掃除するだけ。水を使わないから給水タンクが不要で、臭いもなく衛生的なトイレとして、キャンピングカー業界で注目されている。

 このシンデレラ燃焼トイレを採用したキャンピングカーは、日本ではトラベルマスターインペリアルi910 QBが初ということだった。

 普及が楽しみな次世代のエコトイレだが、現在のモデルは、焼却排熱装置が大きいので、大型キャンパーしか取り付けできないらしい。いずれ小型化が出来たら、この環境にやさしいシンデレラ燃焼トイレもきっと普及することだろう。

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 世界の頂点に君臨するビルダーのキャンピングカーを見ることで学ぶべき点は数多くある。その作りだけでなく、魅力的な最先端の装備を知ることで新たな発見ができるわけだ。

 ちなみに、このトラベルマスターインペリアルi910 QBの販売価格は、3000万円(消費税込)ということだった。まさに家を買う感覚である。

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