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映り込む銀色! レクサス純正色「銀影ラスター」でホンダ「ステップワゴン」を全塗装するとどうなる?

ステップワゴン

フロントバンパーはフレーダーマウスと純正メッキグリルを2個イチ化して完成。センター開口部は広く取った

セダン風カスタマイズの集大成を担うカラーチョイス、銀影ラスター。

 Jユニットのフォグ移植や、深リムメッシュにブレーキを合わせる──。もともとセダンのカスタマイズをイメージして大阪府のスパークファインが製作していたステップワゴンを、さらにワンランク上の領域へと引き上げるべく施されたのが、オールペンである。

 周囲の景色が映り込む、あやしげで陰影豊かなこのボディ色は、レクサスが現行LS後期から追加した「銀影ラスター」という特殊色である。見る角度や光が当たる方向性でボディカラーの見え方が全く異なるのがユニーク。まさに究極のシルバーなのだ。この特別なカラーでステップワゴンをオールペンするとどうなるのだろうか。

アルミ肌を想像させる滑らかな表面

 まるでアルミの地肌のような素材的質感がポイント。アルミの素材のカタマリがそこにあるような存在感とシルバーにグロッシーな薄い膜を一枚張ったような、艶やかな色味に仕上がっている。

 ただし、銀影ラスターを塗装するには専用の下地から塗装するまでの間に一度磨きを施工し、塗装後さらにもう一度磨きをかけるという手間ひまのかかる作業が必要となる。通常の全塗装なら1カ月掛かるところが、約2カ月の作業期間を要するという。

 それだけに職人の腕も求められる難易度の高い塗装であるためコストもかかるが、仕上がりの美しさや満足度は非常に高い。

シルバーの濃淡を表現できるダクト類

 銀影ラスターは、シルバーの上に強い金属反射を実現する薄膜蒸着アルミ層が設けられているのが特徴。アルミの肌のような独特の質感で、プレスラインなどの陰影も際立つ。とくにダクト類は繊細な形状も深い陰影で浮き上がらせることができるのもウリ。つまり光が当たるところは鮮やかに、影のところは暗く落ち込む。独特のぬめっとした質感が表現できるのである。

 このクルマのフェンダーは鉄板溶接にてワイド化しているが、こういった立体的な部分こそ、この「銀影ラスター」の良さが生かされる。ラッピングではなかなか出せない色というのも、アドバンテージは高い。通常シルバーはボディに景色が映り込みにくいが、銀影ラスターは映り込むのも特徴だ。まさに究極のシルバーといっていいだろう。

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