サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

2月は大雪に注意! 突然の積雪でスタックした際の脱出法とは? 車に積んでおきたい道具も紹介します

押してくれる人の力とアクセルをリンクさせてゆっくり操作する

むやみにアクセルを強く踏むのは絶対にやめよう

雪道を走るのが怖い人は多いと思う。都会など、非降雪地での突然のドカ雪で大混乱したり、普通に走れるけど苦手という雪国の方もいるだろう。その怖いとか不得意の背景にはいろいろと理由があるだろうけど、「スタックしたら怖い」というのはよく耳にする。

「あともうひと押し何かがあれば」に備えておこう

スタックとは簡単に言ってしまえば、雪の深いところにハマってしまうことで、抜け出るのは大変。普通の道路を走っていればスタックなんてしないだろうという意見もあるだろうが、突然大量に降ると除雪は追いつかないし、非降雪地は行政による除雪は基本ないので、積もった雪にハマって抜けられなくなってしまう可能性はある。

いずれにしても、あまりにひどいスタックは救援を頼むしかないが、ただタイヤが空転して抜けられないとき、少し動かせれば出られるような状態も多い。その場合、周囲の人に手伝ってもらってもダメなことがある。

実際に体験した方ならわかるだろうが、何十人も助けがいれば簡単でも、雪のなかで数人の力では完全に出し切れず、あともうひと押し何かがあれば……だったりする。それではそのあとひと押しはなにかを考えてみよう。

軍手やスコップ、そして古毛布や木の板を積んでおこう

まず、クルマに積んでおきたいモノから見ていくと、軍手(ゴム手袋もあるとベスト)や新聞紙、小さなスコップをビニール袋に入れておく。これらは雪の中の作業でいろいろと重宝するはず。

そして、スタック脱出対策としては古い毛布や木の板だ。これらを滑っているタイヤの下に入れてグリップさせることで脱出の可能性は高まる。もし積んでいなかった場合はフロアマットをおろして使うのもいい(マットがだめになってしまうかもしれないが)。もちろん入れるのは進む側の下だ。

これらを入れこむ際は左右両輪に、というのがポイント。メカに詳しい人ならご存知だろうが、一般のデフは片輪が滑るともう一方は駆動しなくなってしまうので、左右両側に入れてやらないと脱出は不可能だ。ちなみにスポーツ走行などで使用されるLSDをデフに入れている場合は片輪だけでも駆動するので、入れこむのは片側だけでいい。

ゆっくりと振り子のように少しずつ

そしてスコップで抜け出す方向の山を少しでも小さくして、ゆっくりとアクセルを踏んでいく。この際、すでに紹介したように、押してもらう人がいればその力とアクセルをリンクさせるのがコツだ。また、一度に脱出するのではなく、前に少し出たらバックに入れたり、MTならクラッチを踏んで後退。後退したら、すぐに前進させて、振り子のように動いて少しずつ振れ幅を大きくしていくと最終的に勢いがついて脱出できる。

このとき、とにかくアクセルを無駄に踏まないのが鉄則だ。焦るとアクセルを強く踏み続けてしまう人は多く、結局はタイヤがハマっている部分がどんどんと削れて深くなっていくだけ。つまりますます抜けられなくなってしまう。実際に何台もスタックしているのを今まで助けてきたが、アクセルの踏み方を注意しても結局強く踏むだけの人は結構いた。

焦る気持ちもわかるし、アクセルを強く踏めば少しずつでも動くだろう、と思うのもわからないではないが、基本はクルマの動きに合わせて少しだけ。たとえば押してもらうとき、押す力に合わせて少しだけ踏み、前に出たら少しずつ踏む量を増やしていく感じ。極力タイヤを空転させないように踏むことを心がけよう。

モバイルバージョンを終了