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地下駐車場オッケー!? 車高209センチのキャブコン「Puppy210」は764万5000円から! 行動範囲が広がる秀逸キャンパーに注目です

キャブコンというよりはバンコンと呼びたくなる外観の「Puppy210」

日本の道路環境にあったキャブコン

キャンパー厚木が新しいキャブコンの姿を提案してくれた。その名も「Puppy210」。トヨタ「カムロード」をベースに特殊設計の低床構造の車体を作り出した狙いは、自宅の屋根付カーポートや立体駐車場の高さ制限に対応させる工夫だった。ちなみに、カムロードとは、トヨタ「ダイナ」をベースにしたキャンピングカー専用として開発されたものだ。

ナローボディ、そして背の低いキャブコン誕生

ファミリーに人気の快適・便利なキャブコンを作ることで有名なキャンパー厚木。実際に使う側に寄り添った設計のPuppyシリーズは、トヨタ カムロードをベースに日本の住環境、道路事情に合わせたナローボディを採用。運転しやすい車体に充実した装備を満載するモデルとして高い知名度と人気を誇っている。

2021年から開発が進められたPuppyシリーズは、最初の段階から用途別に3モデルの製作が決まっていた。2021年に登場したファーストモデル「Puppy480」は、完全にファミリー向けキャブコンとして装備を充実させ、使い勝手の良いキャブコンとしてPuppyの名を浸透させるきっかけを作った。

そして続く、2022年にセカンドモデルとして「Puppyフルハウス」がデビュー。こちらは、新レイアウトの二人旅専用モデルとして設計。夫婦や親子、友人、カップルなど、パートナーとの楽しい旅を過ごせる作りが話題になった。

そして2023年、遂にサードモデルとして「Puppy210」が登場した。これまでのシリーズとはまったく違った外観は、キャブコンというよりはバンコンといった表現のほうが正解かもしれない。カムロードをベースにしたキャンピングカーにも関わらず、なぜルーフを低く設定したのか? これについては、屋根付き駐車場や立体駐車場に入れるNewスタイルのキャブコンを作りたかったからだ。

自宅カーポートにも駐車可能

キャブコンともなると、どうしても高さが気になってしまう。一般的な立体駐車場、地下駐車場の高さ制限は210cm、もしくは220cmに設定されている。これを同社のキャブコンPuppy480で例えると、全高が2750cmの設定だから入れることができない。

こうした理由もあり、立体駐車場付きのマンションに住んでいる方はもちろん、一般住宅に設置してある屋根付きカーポートも、高さ制限の壁があり、キャブコンが欲しくても買えないという現状があった。

キャンパー厚木では、こうした悩みを解消させるべく、今までない斬新な発想によって生まれた業界初、立体駐車場対応キャブコンPuppy210を誕生させたわけである。

Puppy210の全高は、立体駐車利用を意識した209cmに設定。より低くするために、ラダーフレームとの差を極限まで詰め、また、タイヤ・ホイールも出来る限り低くするため、純正15インチから13インチにインチダウンさせている。

安全性の面からダブルタイヤはそのままに、重量配分も最適化。車高が低いことで、走行安定性は通常のキャブコンよりも良く、低重心化によって軽快な走行性能を発揮してくれる。

ポップアップルーフがある幸せ

室内スペースはキャブコン初となるポップアップルーフ展開によって大人が立って移動できるスペースを確保。このポップアップルーフを開けると室内高は約2mに達するので、圧迫感はまったく感じない。

シートレイアウトは、キャビン部分に3人、セカンドシートが後ろ向きに3人、サードシートが2人となり、乗車定員は8名、就寝定員4名を実現。ユニークな構造なのが、ポップアップルーフ部分に1人用のハンモックベッドを備えている点。このハンモックベッドは、子どもだけでなく大人も寝そべりたくなる魅力を持った面白い構造だ。

車両価格(消費税込)は、6ATの2WD仕様で764万5000円となる。

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通常モデルのPuppyのシェルをカットし、カムロードのルーフに合わせて全高209cmのモデルとしてまとめ上げたポップアップルーフ搭載の新発想キャブコン「Puppy210」。低床構造がもたらす安定した走りと、現地に到着した際に瞬時に快適空間を作り出せる可変機構がキャブコンの新たな可能性を切り拓き、次なるステージへと導く存在になったといえるだろう。

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