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ホンダ「NSX」乗りがフィアット「500S」に乗り換えた理由とは? 2気筒エンジンのサウンドにやられてしまったオーナーに直撃しました

2015年式フィアット500Sのオーナーさんと愛犬のリオさん

5速MT×ツインエアエンジンの500Sは通勤と愛犬ドライブに活躍

2023年3月19日(日)に富士スピードウェイで開催されたイベント「ASSO Driving Pleasure Giolno Della Famiglia in FUJI Speed Way 2023」には、フィアット&アバルトを中心としたイタリア車100台以上が集まりパレードランを楽しんだ。今回は、愛犬といっしょに長野から参加したフィアット「500S」のオーナーを紹介しよう。

V6のNSXより2気筒の500Sのほうが面白くなってしまった

イベントでの取材時に公開用のお名前を伺ったら、迷うことなく「愛犬の名前で!」と言ってくれた“リオ”さんは現在46歳の男性。愛犬(こっちが本物のリオさん)のほうは4歳半の柴犬の女の子で、ブルーのフィアット「500S」のリアシートが彼女の特等席だ。

「もともとは日本を代表するミッドシップ2シータースポーツカー、ホンダ“NSX”の1991年式を2006年頃に買って、10数年乗っていました。初代NSXに乗っていたときに、通勤用の気軽に乗れるクルマとして2015年式のフィアット500Sを新車で買ったのですが、V6エンジンを搭載しているNSXよりもツインエアと呼ばれる革新的な2気筒エンジンを積んでいるチンクのほうが乗っていて面白かったので、フィアットを残し、3年ぐらい前にNSXを手放しました。低回転域で粘り、そのまま高回転域まで気持ちよく回ってくれるツインエアは、とにかく面白いですね」

通勤用であり、愛犬とお出かけする際の足にもなっている500Sは、低回転域で「ドコドコドコドコ」、高回転域で「ビイイイイ」といった感じになるツインエアならではのエンジン音が好きなのだとか。トランスミッションがマニュアルということもあり、シフトチェンジを繰り返しながら「ドコドコビイイ」を堪能しているそうだ。

エクステリアおよびインテリアはノーマルだが、外装に「Roma」のステッカーを貼り、内装にブルーのシフトノブを奢り、個性を演出している。

今はホンダCR-Vとフィアット500Sの2台体制

ちなみに、ずっとホンダ車ばかりに乗ってきたというリオさんは「CR-V」も愛用しており、こちらも愛犬とお出かけする際の足として大活躍している。以前はFRピュアスポーツカーの「S2000」やFFライトウェイトスポーツカーの「CR-Xデルソル」なども所有していたらしい。

「NSXやS2000に乗っていたときは定期的にサーキットに通って、ガンガン走っていましたが、CR-Vと500Sの2台体制になってからは足が遠のいてしまいました。ということで、富士スピードウェイに来たのは4~5年ぶりです。

最初から5速MTの500S狙いでしたが、4気筒/1.2Lエンジンのデュアロジック(オートモード付き2ペダルシーケンシャルトランスミッション)とツインエア(2気筒/0.9L)のデュアロジックにも試乗し、その走行フィーリングを確認しました。試乗したうえで、やっぱりツインエアのMT仕様だなと確信したので、迷うことなく2気筒エンジン版チンクの特徴である、走る楽しさがさらに強調されたモデルといえる500Sをチョイスしたのです」

この日のイベント限定でタイヤ&ホイールをセット

長野に住んでいるため、直前までスタッドレスタイヤを履いていたという500Sは、ボディの各所に雪解け水の中を疾走してきた形跡が残っていた。なお、この日は最後に富士スピードウェイでのパレードランがあるので、モモのタイヤと鋳造1ピースホイールのアドバンレーシングRZをイベント限定でセットしてきたとのことだった。

春が訪れて雪解け水の心配もなくなり、洗車してキレイになった500Sで、リオさんは今日も通勤&愛犬とドライブしているに違いない。

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