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ドイツ・アウトバーンにも現れる「サンデードライバー」に怒り心頭! イースターなど休暇時期の移動は大変です【みどり独乙通信】

アウトバーンのイメージ

オーストリアやイタリアでのバカンスに向かうためドイツを駆け抜けるサンデードライバーが多いという

雪のため長らく眠っていた愛車が再始動

長い冬を越し、やっとモータースポーツシーズンが開幕しました! ということで、私のドライブシーズンもやっと開幕です。普段は都市部に住んでいますので、もっぱらママチャリが私の愛車。約4カ月ぶりに地下ガレージに保管していた愛車のエンジンを掛けました。

ドイツもガソリン代は高騰中

久々の遠出は大好きなニュルブルクリンクへの片道約530kmの道のりです。移動したのは、ドイツのいくつかの州がイースター休暇に入った週末。数多くの家族連れが大移動し、渋滞間違いなしです。それもあり、普段は金曜日の早朝に家を出るのですが、前日木曜日の夜9時に出発。のんびりと走って1回給油の休憩をしただけで、午前2時ちょうどに宿へ到着しました。アウトバーンには照明がなく、夜中は真っ暗。この日のような真っ暗闇のどしゃ降りは、ムリをせずに慎重に走るよう心がけています。

長い独りドライブは退屈じゃないの? とたまに聞かれるのですが、運転が好きなので本当にまったく苦にならないんですよ。時には10数時間を1日で運転するのですが、(松田)聖子ちゃんや(中森)明菜のCDのお陰で全然へっちゃらです。CDの中の彼女らは私の心を小学生に引き戻し、楽しませてくれます♪ さすがにカセットテープやMDじゃないですよ。ここだけのハナシですが、スマホに音楽を入れてBluetoothで流す方法が、イマイチ分からないのです(苦笑)。

長距離ドライブをする私は、1日に2度の満タン給油も多々あります。昨年のピーク時よりはやや価格が落ち着いたとはいえ、ヨーロッパのレギュラーといえるE5が1.80ユーロ前後(約250円)ですので、満タン給油はかなり痛い出費。サービスエリアのガソリンスタンドは便利なのですが、約40セント(約60円)も割高なのです。

ですから、時間があるときにはアウトバーンからさほど離れてないガソリンスタンドをナビで見つけ、一旦アウトバーンを降りて給油をしています。満タン給油をする場合、1L/40セントの差は大きいですからね。

欧州にもたくさんいる「サンデードライバー」

ニュルでのレース取材を終え、日曜日の午前中にペンションをチェックアウトした後、濃霧と土砂降りの雨の中をまた530kmの帰路に着きましたが、やはりイースター休暇中のためか、普段の日曜日よりは交通量はかなり多めです。

ドイツでも日本のように「サンデードライバー」という名称があり、「Sonntagsfahrer(ゾンタークスファーラー)」といいます。普段滅多にアウトバーンを走らない方々が必死にハンドルを握って、ガチガチになりながら運転している姿を見掛けます。

それだけなら良いのですが、流れを止める運転なので渋滞の原因になりがちです。ノロノロ運転はもちろんのこと、意味不明なところで突然ブレーキを踏んだり、今ここで? と疑うところでウインカーを出さずに突如車線変更をするという無謀ぶりに啞然とします。

ほかにもバカンスのために荷物をギューギュー詰めにしたうえ、ルーフにも荷物を載せ、家族やペットも乗せた大重量のクルマも多いのです。この日曜日にはとくにベルギーやオランダ、イギリスナンバーのクルマが多く、みなさんオーストリアやイタリアを目指して南下していきます。さぞかしバカンスへ向かう道中は楽しいでしょうし、車内も盛り上がっていることでしょう!

しかし、ラジオの交通情報ではあちらこちらで事故渋滞や通行止めのニュースが何度も入りうんざりです。家族と大荷物で乗るには非力な200馬力以下のクルマに、1人で運転しているときと同じようなハンドリングやブレーキングで、後ろから見ていてもハラハラなドライバーもいます。ましてやこの日は大雨でそこら中に水たまりも! 前方を走る白やライトグレーのクルマがほとんど水煙で隠れてしまうほどなので、当然車間距離を十分に取る必要があり、私はかなりスピードを落とていました。

そんなときに限ってこのようなバカンス行きの無謀ドライバーが、せっかく安全のために取っている車間に急に割り込んできて、ハンドルを取られてスピンしそうに……。イタリア方面に向かうA8号線で、シュトゥットガルト空港からミュンヘンまでは速度制限解除区間が比較的多いうえ、アップダウンが激しいのでドライコンディションで空いているときにはとても楽しいハイスピードのドライブコースです。

しかし、大荷物&フル乗車で頑張って追い越し車線に出ても加速しないですし、大雨+急な下り坂は思った通りの所でブレーキが利きません。お父さんお母さんたちは、同乗のご家族の安全を考えて運転してほしいものだと切に願いましたね。

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