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憧れのポルシェ「911」だらけでうっとり! ミュージアム取材はあっという間に時間が経ちました【みどり独乙通信】

75周年のイメージ

ミュージアム内はあちこちが75周年仕様に

ポルシェミュージアム取材のため一路シュツットガルトへ!

ドイツ在住でモータースポーツをメインに取材する池ノ内みどりさん。愛車のBMW M240i xDriveカブリオレで東奔西走しています。今回はシュツットガルトにあるポルシェミュージアムの取材のため、片道約230kmをドライブ。ポルシェのスポーツカー75周年という記念すべきミュージアムを紹介しましょう。また、筆者の911へのこだわりも語ります。

まだ冬用タイヤを履き替えられず長距離ドライブへ

イースターも終わり、やっと春らしい季節になってきたミュンヘンです。ドイツでは冬タイヤの交換時期を「von O bis O(フォン オー ビス オー)」と推奨しているのですが、「オクトーバーからオースター(イースター)まで」と言うほどに、イースターまでは雪が降ったり、低気温の日も多くあるからなのです。

私はそのイースターが過ぎた後も、山間部のオーストリアのレッドブルリンクへ取材に行く予定があったため、もう少し冬タイヤを装着したままになりました。

さて、この日はシュツットガルトのツッフェンハウゼンにある大好きなポルシェミュージアムの取材のため、片道約230kmの日帰りドライブです。11時から招待メディアのチェックインなので、朝の大渋滞を見越して1時間余裕をもって家を出ましたが、事故渋滞にも遭い、到着は結構ギリギリで焦りました。

ミュージアム内部はお祝いムード! 特別な1台がレストア中

地下ガレージからエレベーターで上がると、今年のポルシェはスポーツカー75周年を迎えた記念の年とあり、ミュージアムの内部も全面的にそのカラーで彩られてウキウキです。

チェックインを終えて、受付の方にご案内いただいてセキュリティの厳しい厚いドアからファクトリーへ。普段はガラス越しに中の作業をチラっと見ることしかできないので、今日は特別にここへ入れていただけてとても光栄です。

到着してすぐにウェルカムドリンクを持ってきてくださった方からアップフェルショーレ(リンゴジュースの炭酸水割り)をいただき、喉がカラカラだったこともあって駆け付け2杯を飲み干しました(笑)。

ファクトリーに入ってその特別な光景に、私はすぐ釘付けになりました。1948年に初めて登記されたポルシェ第1号車、すなわち「356ロードスター」の第1号車のオリジナル車両が熟練の職人さんによって整備されている最中ではありませんか! さすがに記者会見中には作業をストップされていましたが、こんなステキな光景を眺めながらの記者会見は至福のひとときです。

取材が終わりミュージアム見学へ

記者会見が終わり、お食事会や囲み取材などを終えて、見学したい人はそのままミュージアムへ入場できましたので、荷物をロッカーに預けてフロアへ。このポルシェミュージアムの長いエスカレーターを上るときはいつもワクワクします。

朝に到着した際のロビーには、数多くの小中学生の社会科見学の子どもたちや観光客でごった返していましたが、私が取材を終えた16時半頃はピークが過ぎていてゆったりしていました。

いままで見たことのなかったインディカーや珍しくポルシェ製のメルセデス・ベンツ「500E」(W124)などが目白押し。1回出口方向に向かったものの、もう1回観に戻ったりしているうちにすっかり閉館間近に。ちなみにこのポルシェ製のW124 500Eはドイツ国内にもあまり残っておらず、中古車価格も高騰しています。私も運転してみたい!

帰りの時間が気になりましたが、ここへ来たら外せないのがオフィシャルショップ。さすがのポルシェ、どれもこれもそこそこお高いのがネックですが、たまにお手軽なものもあるのでいつも要チェックです。

憧れであり、大好きなポルシェ。いつか自分で稼いだお金で買いたい……そう願い続けてまだ購入の目途は全く立ちませんが、夢は大きくまだまだ見続けますよ! 幼い頃にテレビやラジオから流れてきた百恵ちゃんの唄う「プレイバックPart2」からずっとポルシェが気になっていました。

それに加え、ポルシェのエンジンの神様と称される伝説のエンジニア、ハンス・メツガーさん(2020年に90歳でお亡くなりになりました)のインタビューをさせていただく機会が何度かあり、その気さくでダンディで、なによりもポルシェへの深い愛や情熱をお持ちの素晴らしいジェントルマンのメツガーさんとの出会いが、ポルシェをどうしても所有したくなった大きなきっかけなのです。インタビューの際にご本人からいただいた超貴重な「917」の資料などは、私の大切な宝物です。

* * *

さて、帰りは……シュツットガルトの名物!? ともいえる大渋滞です。もうすでにミュージアムの前の工場からアウトバーンへ向かう道さえ渋滞しています。少ない燃料で渋滞に向かうのは大変キケンなので、先にガソリンスタンドへ寄りました。ちなみに、ドイツのガソリンスタンドはほぼ全部がセルフ式です。相変わらずガソリン価格が高騰していて、もううんざりです。満タンにしてから大渋滞のアウトバーンへ向かったのですが、中央車線でトラブルか、燃料切れで停まってるクルマがいて、さらに渋滞が激化。もう勘弁して~!

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