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GWに愛車をキレイにしよう! 洗車を完璧に仕上げる最後のひと手間を洗車アドバイザーがお教えします

ボディ細部や隙間を洗ってこそ完璧な洗車が実現する

2023年のゴールデンウイークも後半を迎える。家族や仲間、彼女、彼氏とドライブに出かけるのでクルマをきれいにしておきたい、時間があるからここはじっくりと愛車の洗車をしたい……という人も多いはずだ。そこで今回はゴールデンウイークで”時間”があるからこそ”じっくりと行う洗車方法を紹介する。

ボディの洗車テクニックを紹介

前回は、自宅洗車またはコイン洗車場などで用意する洗車用アイテム、洗車に向く環境、そして洗車のスタートとして行うタイヤ&ホイール&下まわりの洗車方法をお伝えした。著者は、1980年代から洗車術にかかわり、数多くの洗車テクニック本を書き、洗車用品メーカーのアドバイザーを務め、初代トヨタ86用の洗車ブラシキットなどのプロデュースを行ってきている。

そこで、今回は、タイヤ&ホイールと下まわり洗車を終えたあとの、ボディの正しく完璧な洗車テクニックを披露したい。

洗車の基本は上から下へ

用意するのは、ホースの水(自宅の場合は必要、コイン洗車場では不要)、バケツ、ボディ(またはコーティングの種類)に合ったカーシャンプー、洗車用スポンジまたはクロス、水気ふき取り用吸水クロス(最低3枚/ボディ用、ウインドウ用、下まわり用。筆者はこのほかドア内側の戸当たり用なども用意している)、隙間用ソフトブラシ、そしてタイヤワックス、タイヤワックス塗り込み用スポンジなどだ。

まずは、バケツにカーシャンプーを作ったあと、ボディにたっぷりと水をかける。ちなみに、バケツへカーシャンプーを適量入れた後、ホースの水を高い位置から空気を含ませて勢いよく注ぐと泡立ちのいいカーシャンプーができるので試してほしい。花粉、黄砂などがべったりと付着している場合は、高圧の水で洗い流す必要があり、もし、自宅のホースの水の水圧が弱い場合は、コイン洗車場などの高圧の水流を利用したい。

洗車の基本は上から下へ。つまり、ルーフ→ウインドウ→ボンネット→トランクまたはリアボディ→ボディサイドの順に、カーシャンプーを使って行う。筆者はカーシャンプーの泡立ちを助ける効果があり、ボディに優しいフワフワなクロスを使っているが、柔らかめのスポンジでも可(固めのスポンジだと、細部を洗いにくいので不可)。

そしてここからがプロ並みの仕上がりになるポイントだが、隙間用ブラシを適材適所に併用。使い古しの柔らかめの歯ブラシでもOKだ。そのブラシでカーシャンプーを取り、ボンネットとヘッドライトの隙間、ボディパネルとボディパネルの隙間、グリルの格子部分などの細部をブラシで洗っていく。

実は、ボディ表面だけをきれいにしても、細部や隙間に汚れが残っていると、そこに雨水などが入り込んで汚れた水気が染み出し、紫外線に当たると、即、黒っぽい筋状の水垢の原因になるのである。そうしてボディ全体、細部、隙間を洗ってこそ、完璧な洗車が実現する。

水気の拭き上げは「吸う」が基本

カーシャンプーがどこかに残っていないかを確認したら、水気の拭き上げである。筆者は大判の吸水クロスを使い、それを大きく広げ、ボディにペタンと乗せ、四隅の手前左右角を持ってスルスルと手前に引く拭き取り方法を1980年代から実践している。吸水クロスに手のひらを乗せ、上から圧をかけてゴシゴシ拭き上げるよりボディ・塗装に優しく、また大面積を一度に拭き上げられ、効率もいいというわけだ。

ちなみに筆者はフロントウインドウ、ワイパー付きリアウインドウは、ガラス面専用に用意した吸水クロスを使っている。とくにワックスをかけているクルマだと、そのワックス油分がウインドウに移ると、ギラギラ視界の原因になるからだ。

拭き上げ後は近所を少し走らせる

ボディ全体、そしてこの記事の第一回目で洗ったタイヤ&ホイールと下まわり(別の専用吸水クロスを使用)の水気を拭き上げたら、洗車は完成……ではない。洗車のプロのように、エアブローで細部に残った水気を吹き飛ばす作業が行えないとしたら、その後、ボディに無数ある隙間から、ジワジワと水がしたたり落ちてくるはずなのだ。そこにホコリなどが付着すると、これまた水垢付着の原因になってしまう。

そこで、すぐにドライブに出発しないのであれば、軽くブレーキングしつつ近所を少し走るなどして、細部に残った水気を流し落し、そこだけ拭き取っておきたい。ここまでして、完璧な洗車が完了するのである。また、洗車後、すぐにドライブに出かけるのであれば、最初の休憩時に拭き取っておく(できるだけ早く)。ドライブ途中であれば、染み出した水気の拭き取りはティッシュでもOKだ。

もし、時間があれば、ウインドウをガラスクリーナーで磨き上げ、タイヤワックスを塗布したい。クルマはガラス部分がクリアで、黒いパーツが黒々としていると、より精悍に、ビシッと引き締まって見えるものなのである。

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