サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

5450万円のキャンピングカーの中身は? 広さも機能も快適さもリッチな文字どおり「移動できる家」でした

運転席から後ろを見るとソファベッドやダイニング、キッチンなどが目に入ってくる

家より広い? 豪華絢爛なクラスAモーターホーム

2023年8月5~6日に千葉県の幕張メッセで開催された「アソモビ」は、クルマと旅や外遊びを融合させたイベント。車中泊仕様やキャンピングカーはもちろん、遊びがもっと楽しくなるカスタム車両が多数集まった。今回は自宅よりも広そうな、巨大で豪華絢爛なクラスAモーターホームの内部を突撃取材した。

大型観光バス並みの超巨大なボディサイズ

アソモビの会場で発見したのは、まるで観光バスのような巨大なボディを持つ超豪華なキャンピングカーが2台並んで展示されているWOT’S(ワッツ)のブース。いずれもアメリカのTIFFIN MOTORHOMES製のモーターホームで、モーターホーム専用のシャシーに専用設計されたボディを架装する車両は、クラスAと呼ばれるのだそうだ。

2台並んだ車両を正面から見て、右側にあるのがTIFFINアレグロブリーズ33BRという2023年式の新車だ。まずはこの最新式のモーターホームをチェックしていこう。スペック表によると全長1010cm×全幅249cm×全高350cmとのこと。ちなみに比較のために一般的な日本の観光バスを調べてみると、全長12m×全幅2.5m×全高3.7mというのが日本で大型バスとして登録できる最大のサイズだそう。

車名の33BRは全長33フィートを表しており、日本で登録できる最大サイズのモーターホームということになる。運転は中型免許があればOKだそうで、昔の8t限定の中型が運転できる免許を持っている人も限定解除が必要。決してハードルの低い車両ではないことは確かだ。

驚くほど広い車内の秘密は車外にせり出す空間

いよいよ車内に入ってみる。左ハンドルの輸入車ゆえに出入り口は日本の観光バスとは反対側の車体フロント右側面にある。中に入ると右側に運転席と助手席が見えてくる。そして左側、つまり車体後部に目を移すと、ソファベッドやダイニング、キッチンなどが目に入ってくる。キッチンに至っては日本のワンルームよりはるかに豪華。さらに奥に進むとシャワー&トイレがあり、一番奥がキングサイズのベッドとクローゼットとなっている。

とにかく設備は一般住宅なみかそれ以上。そして全ての設備が車内とは想像できないほど広いのだ。じつはボディ数カ所が停車中は車外にせり出すことで、車内スペースを拡大。走行中は格納される仕組みとなっており、これが車内の広さの秘訣となっている。ちなみに乗車定員6名に対して就寝人数も6名となっているそうだ。

充実装備のモーターホーム、気になるお値段は?

このアレグロブリーズ33BRは専用のシャシーにカミンズ社製6.7Lディーゼルエンジンとアリソン6速オートマチックを組み合わせ、イージードライブが可能。ちなみにそれ以外にもパワーブレーキやパワーステアリングはもちろん、トラクションコントロールやアダプティブクルーズコントロールなどの一般的な安全装備も完備しているため、運転も大きささえ慣れてしまえば快適だそうだ。

さて気になる値段だが、新車の33BRで5450万円(消費税込)。装備や内容を考えれば妥当なプライスかもしれないが、一般的な住宅が買えてしまう値段だ。さすがにそこまでは払えないという人には、隣に並ぶ2017年式のアレグロブリーズ31BRの中古車がおすすめ。こちらは2700万円(消費税込)とおおよそ半額となっている。

いずれにせよ簡単に買える世界ではないが、憧れのモーターホームであることは間違いないだろう。

モバイルバージョンを終了