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覆面パトはトヨタ「クラウン」だけじゃない! ゴールド免許を維持するコツをベテラン自動車ライターが伝授します

赤色ランプを光らせるスズキ「キザシ」

クラウンだけじゃない覆面パトカー

夏休みやお盆休みが過ぎ、次の大型連休といえばシルバーウィーク。しかし、今年の最大連休は3日間だそうです。そんな貴重な連休にはドライブしたい! というクルマ好きに向けて、運転中に気を付けたい覆面パトカーを紹介します。さらに自動車業界に長年身を置くベテランライターがゴールド免許のコツを伝授します。

なぜゴールドでいられるのか

「覆面パトカーっていろんな車種がありますよね」と知人から話を振られたとき、確かにそうだけど、いうて見たらわかるじゃん、と思ってしまった筆者は、ゴールド免許所持者だ。なにせ免許というのは大事にしないと、自分が大変。たとえば免停となると、30日免停の場合、講習を1日受けて優をとれば次の日からは運転できるが、良だと5日間は運転できず、可だと10日運転できない。60日免停は講習が2日になり、受講しても1カ月運転ができない。もちろん、講習の受講費用だって馬鹿にならない。

さらに免取りとかになるともっとおおごとだ。欠格期間中は新たに免許を取り直すことができないし、その免許も大型とか大型二輪などを持っている場合もすべてアウトになるので、取り直すのも大変。いや、違反しなきゃいいんでしょ、と正論ではいえるのだが、流れに乗って走っているのに速度違反だ、といわれた経験がある人からすれば、「運もあるよなぁ」と言いたくなってしまう。

ゴールド所持者の筆者は、年間2万km程度は走っているが、その間、まったく違反をしていない、とはいわないし、過去には一発免停を食らったこともあるし、流れに乗って速度違反をしていることは、いまでも確実にある。ではなぜゴールドでいられるのか。

運転するときに気をつけているのは、「ここはヤバイな」という経験から来る予感を侮らないということと、高速道路では速度を出しているときでも基本的に左車線をキープするということ。あとは、街中でもそうなのだが、覆面パトカーに注意をするということだ。

覆面パトカーというのは、白黒塗装の警ら車(パトカー)ではない、見た目は一般車のような警ら車のことだ。その中には、主に交通取り締まりを主としているものと、言い方は悪いが捜査の足として使われているものがある。その違いは、どの課で使われているクルマなのか、ということになるのだが、あれは足で使っている覆面パトで、交通課じゃないから大丈夫、というものではない。パトカーはパトカーなのだから、注意をするに越したことはないのだ。

 

ルームミラーやドアミラーをつねに意識

そうやって覆面パトとして使われている車種は、意外なほど多い。高速道路などで取り締まりをおこなっているのは、トヨタ「クラウン」やトヨタ「マークX」、珍しいところではスバル「WRX S4」や「レガシィ B4」などがあるし、昔は日産「ステージア」の覆面パトが路肩で切符を切っているのを見たこともあった。思わず、「あれは卑怯だわ!」と思ったのを憶えている。

また、有名どころではスズキ「キザシ」がよく知られている。これは捜査用車両、つまり刑事の足として使われていることが多かったようだ。キザシ自体が販売台数の少ないクルマだったので、当時はキザシを見かけたらまず間違いなく「覆面パトと思っていい」と言っていたものだが、数回は一般の方が乗っているキザシを見たことがある。

実際に昔乗ったことがあるが、当時のCVTミッションは制御が甘かったのでその点のみ不満があったが、その他の部分はバランスのいいクルマだった。海外ではマニュアルトランスミッション搭載モデルもあったので、それを売ってくれればなぁと思っていたものだ。

また、トヨタ「ハイエース」だったと思うのだが、荷台に移動式オービスを置いてハッチゲートを開け、路肩に止まっているのを見たこともある。あれが警察車両だったのか、あるいはオービス製造会社の社有車だったのかはわからないが、もし警察車両だったのだとしたら、これも覆面パトに入れていいだろう。

そういったクルマを見かけたら、まずは疑ってかかるというのが、取り締まりにあわないための基本だ。経験上、「ここは取り締まりをよくやっているよね」というところを走る場合、クラウンやマークXを見かけたら、とりあえずは後ろにつく。

見かけなくても、無茶な速度では走らない。ここだけの話、小田原厚木道路なんていうのは、前後にクルマがいなくて気持ちよく走れそうでも、70km/hの制限速度ギリで走っている。じゃなければ、気がつくと後ろで赤色灯が回っている、ということにもなりかねないからだ。

あとは、ルームミラーやドアミラーをつねに意識し、自分の後ろで車線変更したクルマがいないかどうかを確認する、というのも大事だ。それが白色や銀色のセダンっぽいクルマだったら、すぐに走行車線に戻り、対象車が抜いていくのを確認。クラウンなどを抜く場合には、運転者の肩のあたりが青色なら頭の中でアラートを鳴らす、というのも大事だったりする。不自然に低く座って肩を見せないようにしている場合も同様だ。

いまはまだ、先代クラウンが現役だから見分けやすいが、セダン自体が少なくなってきているので、この先はもっと覆面パトカーの種類が増えるのかもしれない。これでトヨタ「アルファード」とか、トヨタ「プリウス」のレーザーレーダー搭載車とかが出てきたら、マジヤバイぞ。マツダ「CX-60」に後ろにつかれて赤色灯が回ったりしたら、笑うしかない。せっかくのゴールドを守るため、より一層注意して走るようにしよう。

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