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陸自仕様!?のランボルギーニは1億1800万円! 最後の「アヴェンタドール」の実走行はたった314キロでした

81万3500ドル(邦貨換算約1億1800万円)で落札されたランボルギーニ アヴェンタドールLP780-4 ウルティメ ロードスター(C) Courtesy of RM Sotheby's

最終進化のカタチを新車同然のコンディションで楽しむチャンス

2023年8月17日〜19日、RMサザビーズがアメリカ・モントレーで開催したオークションにおいてランボルギーニ「アヴェンタドールLP780-4 ウルティメ ロードスター」が出品された。今回はいくらで落札されたのか、同車について振り返りながらお伝えしよう。

シリーズの最後を飾るモデル

2011年にデビューを飾った、ランボルギーニの12気筒ミッドシップ「アヴェンタドール」の生産が終了した。6.5LのV型12気筒エンジンを搭載するアヴェンタドールは、おそらくは自然吸気の12気筒モデルとしては最後のプロダクションモデルとなる見込み。事実すでに発表されているその後継車「レヴエルト」は、V型12気筒エンジンにPHEVのシステムを組み合わせた、新世代のパワーユニットを採用したものとして完成されている。

およそ11年もの長期にわたって生産されたアヴェンタドールだが、今回RMサザビーズのモントレー・オークションに登場した「LP780-4ウルティメ」は、そのシリーズの最後を飾るモデルとして2021年7月に発表されたモデルだ。

その最大のトピックスといえるのは、車名にも示されているように、780psにまで最高出力が高められたミッドのV型12気筒エンジンで、720Nmの最大トルクとともに、0-100km/h加速2.8秒、そして356km/hの最高速を可能にする、文字通りの原動力となっている。アヴェンタドールのファーストモデルはLP700-4であったから、ウルティメはじつに80psも高性能なスーパースポーツに仕上がった計算になる。

そのパワーアップに対応して、カーボン・セラミック・ブレーキや、アヴェンタドールSから採用されたリア・アクスル・ステアリングなど、走りのレベルをさらに引き上げる装備のほとんどを受け継いでいたのもウルティメの特長だった。

走行距離は約314キロ!

今回モントレー・オークションに出品されたシリアルナンバー#11441は、クーペが350台、ロードスターが250台と限定されたウルティメの中でも台数の少ない後者の方で、ランボルギーニ・ビバリーヒルズに新車でデリバリーされた後、2022年8月に熱心なランボルギーニ・コレクターに売却されたモデルだ。

特徴的なボディカラーは、オーダー当時1万7500ドルのオプションだったマット・ヴェルデ・タービン・ペイント。ネロ・コスムスとビアンコ・ポーラ・アルカンターラの2トーンカラーのインテリアは、ランボルギーニのインディビジュアル部門であるアド・ペルソナム独自のカスタマイズ・プログラムによってのみ選択できるものだ。

外観からはさらにブロンズ色のブレーキキャリパー、センターロックの鍛造ホイール、ハイグロスのハードトップ、カーボンファイバー製のミラーハウジングやT字型エンジンカバー、エンジンベイのXフレームなども確認できる。これらのオプション装備はトータルで約5万ドルものプライスに及んでいる。

現在の走行距離はわずか195マイル(約314km)。この素晴らしいアヴェンタドールLP780-4ウルティメは、V型12気筒自然吸気ランボルギーニの時代が終わりを告げた今、その最終進化のカタチを新車同然のコンディションで楽しむチャンスとなる。

注目の落札価格は、そのような期待もあったのだろう、81万3500ドル(邦貨換算約1億1800万円)という数字に跳ね上がった。これはRMサザビーズの予想落札価格をさらに超えた落札価格であり、それだけの価値を入札者たちが認めた結果ともいえる。

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