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トヨタ「AE86」のプロペラシャフトが再販!「 FUJI 86/BRZ STYLE」の見どころを大公開します

イベント終了後のパレードランでは渡辺社長がAE86 BEVコンセプトを自らドライブし、先導車として岡山国際サーキットのコースを周回

2023年9月24日に開催される86/BRZの祭典はAE86の40周年を祝う!

2023年9月24日(日)に富士スピードウェイで開催される「FUJI 86/BRZ STYLE」は今年、生誕40周年を迎えるAE86(ハチロク)にフューチャーし、専用駐車場は100台に拡大。電気自動車のAE86 BEVコンセプト(レビン)と土屋圭市さん所有のAE86ストリート号(通称:マメ号)の0-100m対決が突如発表され、TOYOTA GAZOO Racingからも「AE86の要素を散りばめたイベントを開催する」とHP上で宣言した。どのようなコンテンツが展開されるのか、ハチロクファンは気になるところだろう。

FUJI 86/BRZ STYLEよりも歴史がある岡山のAE86フェスティバル

当日のコンテンツの一部(となるであろう)内容は2023年8月27日(日)、FUJI 86/BRZ STYLEの原型となった(⁉)といえるイベント、「AE86フェスティバル」で、すでにオープンとなっている。

AE86フェスティバルは岡山国際サーキットで毎年開催されるAE86だけのイベントで、2023年で24年目と、FUJI 86/BRZ STYLEより歴史が古く、専用駐車場の設定やイベント終了後のパレードランなどは先駆けて催されている。

場所が岡山県ということもあり、近畿、中四国、九州のオーナーが中心。とくに九州は「ハチロクだけのイベントがない」と、ハチロク仲間/グループで参加するという声も聞かれた。

イベントの規模や内容についてはFUJI 86/BRZ STYLEよりは小規模なのはいかんともしがたいが、専用駐車場には約200台。コースイベントに参加する“走るハチロク”、出展ブースの展示車両などを含めると約300台が集う。ハチロクが集まるイベントとしては日本最大級なのは間違いない。また、ハチロクがサーキットを駆け抜ける姿、チューニングが施されたさまざまな4A-GEサウンドが楽しめるのは、このイベントならではの魅力だろう。

AE86 BEVコンセプトはナンバーを取得し、バッテリーも小型化へと進化

前書きが長くなってしまったが、じつはこのイベントにトヨタが出展している。ブースには2023年の東京オートサロン/大阪オートメッセに展示されたAE86 BEVコンセプトとGRヘリテージパーツを展示。映像によるプロモーションは一見するとその他のイベントと変わりがなかった。

最初は「あっ、AE86のBEVコンセプトを展示してるのね」とさらりと見ていたのだが、目を凝らしてみると、ハチロクEVにナンバープレートが付いているではないか。構造変更手続きを行い、大手を振って公道を走れる仕様となっていたのだ。

また、トランクルームのバッテリー(レクサスが開発)も一新され、厚みも薄く、ひとまわりコンパクトに。聞けば小さくしただけでなく、航続距離も伸びているとのこと。AE86 BEVコンセプトはコンセプトにとどまることなく、手を加えて進化していた。つまり、トヨタは本気で市販化を目指している。そう感じたのである。

イベントにはレクサス社長の渡辺 剛さんが来場し、パレードランに参加!

GRヘリテージパーツエリアにも飛び道具があった。それはクルマの生命線のひとつであるプロペラシャフト。特別な装飾なく、小さなポップがあるだけなので、気が付かない人もいるが、ハチロクを長く乗るためには必須アイテム。これまではゴムがへたり、ガタが出たら良質の中古に交換するしか手はなく、枯渇が心配されていた。また、高い精度が要求されるプロペラシャフトを生産するのは大変。ましてや一度製造廃止となった部品を起こすとなると、相当費用がかかるため、ヘリテージパーツを手掛ける他メーカーでは実現しなかったが、図面が残っていたことでトヨタは英断。すでに発売を開始しており、専門店は複数本購入しているそうだ。

また、レクサス/ガズーレーシングブースには、2023年3月にレクサスの新社長に就任した渡辺 剛さんの姿が……。渡辺さんはレクサスのEVに長年携わっており、AE86 BEVコンセプトのキーマンの一人であるが、社長自らがホームの富士スピードウェイならともかく、アウェイともいえる岡山に来場(視察)するのは異例である。

イベント終了後のパレードランではAE86 BEVコンセプトを自らドライブし、先導車として岡山国際サーキットのコースをオーナー/ファンとともに周回。スタート前から終了後まで終始笑顔であったのが印象に残った。

FUJI 86/BRZ STYLE2023には新たな飛び道具発表の可能性も!

「トヨタはクルマ好きを誰ひとり置いていかない」

東京オートサロン2023の壇上で豊田章男社長(現会長)が語ったとおりに物語が進んでおり、その顔といえるのがハチロクであることは明白。岡山国際サーキットのAE86フェスティバルにトヨタが出展したのは、FUJI 86/BRZ STYLEに来ることが難しい西日本のハチロクオーナーやファンに、トヨタの試みや本気を見てもらいたい気持ちがあったからに違いない。また、AE86 BEVコンセプトだけでなく、H2(水素)コンセプト(トレノ)の開発も当然進んでいる。詳細、進捗はTOYOTA GAZOO RacingのHP(https://toyotagazooracing.com/)で見ることができるので気になる方はぜひ覗いてほしい。

FUJI 86/BRZ STYLE2023にも岡山国際サーキットに展示された車両やアイテムは間違いなく展示されるはず。もちろん、今回はホームの富士スピードウェイ。岡山では未発表の核玉が用意されている可能性は大。ハチロクオーナー&ファンは9月24日(日)、FUJI 86/BRZ STYLEにぜひ足を運んで、その目で確かめ、スタッフにいろいろ質問してみてほしい。これからもハチロクとともに歩むためにきっと役立つはずだ!

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