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予選12位から優勝したのは36号車「au TOM’S GR Supra」でした!【スーパーGT第7戦オートポリスを振り返る】

36号車スープラ

怒涛の追い上げでレース終盤にトップへ浮上した36号車au TOM’S GR Supra

12位スタートのau TOM’S GR Supraが逆転優勝!

スーパーGT第7戦は、2023年10月14〜15日に大分県のオートポリスにおいて同コース初となる450kmレースとして開催された。第7戦はポイントランキング上位陣のハンデとなるサクセスウェイトが半減し、各車両の性能差が縮まった状態となった。そして予選12位から11台抜きを果たした36号車 au TOM’S GR Supra(坪井 翔/宮田莉朋組)が、第2戦富士以来の今季2勝目を挙げポイントリーダーに立った。

予選は16号車ARTAがポールポジション

14日に行われた公式予選でポールポジションを獲得したのは、16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹組)の福住選手で今季2回目。1分31秒131というコースレコードだった。2位は19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)、3位は39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組)。また、ポイントリーダーの3号車 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)は9位、ランキング2位の36号車スープラは12位、同3位の23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)は14位という波乱となった。

決勝日の15日は曇り時々晴れで気温17℃、路面温度27℃というコンディション。13時36分に97周のレースがスタートした。ポールスタートの16号車NSXは39号車スープラとの距離を徐々に広げ独走状態を作っていく。2位スタートの19号車スープラはタイヤが路面温度に合わず、1周目の1コーナーで3位に順位を落とし、7周目には大きく順位を落とし緊急ピットインして上位争いから脱落した。

これで16号車NSXは2位の39号車スープラに6秒以上のリードを広げ、3位以下は17号車NSX、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組)、37号車スープラ、38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組)、100号車STANLEY NSX-GT(牧野任祐/木村偉織組)の順となった。

ここから16号車NSXは独走態勢を築き、2位以下のバトルが展開することに。10周目には37号車スープラが5位へ、14周目には38号車スープラが2台抜きで2位へ。16号車NSXは大量17秒のリードを築き早めの19周で最初のピットイン。これで38号車スープラがトップに立った。

38号車スープラと2位の17号車 REAL NSX-GT(塚越広大/松下信治組)が21周でピットインすると、37号車スープラがトップで3号車Zが2位へ。29周で3号車Z、30周で37号車スープラがピットインすると、1回目のピットインを遅らせていた36号車スープラがトップに。その36号車スープラも34周でピットインすると、再び16号車NSXがトップに復帰した。

折り返しの49周の時点で16号車NSXは2位17号車NSXに7.7秒のリードを保ち、そこに38号車スープラ、3号車Z、1号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組)、37号車スープラ、36号車スープラが続いた。

全車ピット作業を終えたあと36号車が怒涛の追い上げを見せる

67周までに、全車が義務付けられた2回の給油を含むピットストップを終えると、トップは16号車NSXで変わりはなく、5.8秒後方に9位スタートの3号車Z、38号車スープラ、17号車NSX、12位スタートの36号車スープラという順となった。ここから36号車スープラの宮田が怒涛の追い上げを見せる。69周目に17号車NSX、次の周に38号車スープラをかわすと、72周目には3号車Zの背後に迫り77周目の第1ヘアピンでインを取って2位へ浮上した。

トップとはまだ5.1秒の差があったが、81周目には1秒差まで詰め寄り、87周目の第2ヘアピンで宮田は大津のインを突いてトップを奪取し、97周でトップチェッカー。16号車NSXは2位ゴール、3号車Zは3位表彰台を獲得した。

この結果、36号車スープラがポイントリーダー、7点差の2位が3号車Z、16点差の3位が16号車NSXとなり、タイトル争いはこの3台に絞られた。

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