東京オートサロン2024では、まずウェッズブースへ！
AMWでもお馴染みのウェッズにとって、2024年は60周年というアニバーサリーイヤーだ。そこで、新春の恒例イベントとなった東京オートサロンにて、60周年を振り返るインスタレーションを企画中とのこと。40代、50代のクルマ好きにとっては懐かしいアイテムも、現在の若者の目には新鮮なデザインとして映ることだろう。もちろん、60周年という節目の年にあたっての新作にも抜かりない。そこでAMWでは、東京オートサロンでのお披露目の前に、それら新作ホイールを一挙紹介しよう。
kränze
滑らかな曲面と力強い平面とが結集した、至高のイヤーモデル
クレンツェは、繊細かつ精巧なデザインが特徴のウェッズの最上位シリーズである。2024年モデル「ヴェルサム」は、シンプルな2×5スポークで構成しつつ、曲面と平面をうまく融合させた芸術的なフェイスが特徴だ。全面でクレンツェらしい独創のオーラが華やいでいるのがご覧いただけるだろう。
さらにウェッズのフラッグシップ、クレンツェはブランド誕生から今年で30周年を迎える。記念の節目に満を持して登場させた「ヴェルサム」は、ドイツ語で「集合」や「結集」を意味する造語。軸となるV字スポークを見れば、その名を冠した理由が良くわかる。
特に顕著なのはスポーク側面の造形だ。片側はダイナミックなアールを描きつつ、一方はフラットなラインに仕上げるなど、曲面と平面を融合。また、V字スポーク間のナットホール周辺部には大胆な彫り込みを与え、その造形にメリハリと立体感を引き立てる工夫も込められた。
シンプルなベースデザインながら、長年築き上げてきた「クレンツェらしさ」も抜かりなく、新たな価値観を宿したヴェルサム。設定色は王道の究極に華を添える4カラーが用意されたのも嬉しい。
MAVERICK
究極の原点回帰へ。新旧を融合したハイブリッドメッシュ
バラエティに富んだ充実のラインアップ、そしてインセットをミリ単位でオーダーできる2ピース構造で世界中のフリークを魅了してきたマーベリック。2024年の新星は目の細かい13交点メッシュで魅せる「1613M」。メッシュの良さを再確認できる、温故知新な1本だ。
高級セダンやミニバン、欧州車と多彩なドレスアップシーンを牽引。奇をてらわない上質な意匠や、ベストマッチングを可能とするオーダーインセットこそマーベリックの強みであり、コアなユーザーの要望にも応える。
最新モデル「マーベリック1613M」も期待を裏切らず、今作では70〜80年代のトレンドだった13交点デザインを採用。特筆すべきはラウンドディスクとなる点で、低い位置に構えたピアスボルトの台座との相乗効果で、濃密かつ圧倒的な奥行きを生み出した。
多くのトレンドを生み出してきた感性と美学で、懐かしさと新しさを融合した最新モードのネオクラメッシュ。艶を極限にまで高めたグレイズブラック、リッチに薫り立つHMB、そして旬のサムライゴールドと、設定色まで強力な布陣が揃った。
F ZERO
その様、彫刻品の如く。鍛造削り出しの美学を輸入車へ
強度に優れており、しかも軽量。鍛造ホイールの強みを生かしつつ、削り出し製法による高いデザイン性をも兼ね備えた「エフゼロ」シリーズも6作目となった。エッジーなツインスポークを持つ「FZ-6」は、メインターゲットに輸入車をターゲットにした点も見逃せない。
強度に優れる鍛造アルミニウムのビレッドを最新のマシニングセンタを使って成型。エフゼロは軽量&高剛性を本質に、極限にまで細く仕上げたスポークデザインが特徴の鍛造プレミアムスポーツブランドだ。
端正なツインスポークが印象的な「FZ-6」も象徴的なエッジ感を引き出すべく、10本のスポークを限界まで細く形成。ゆるやかにコンケーブさせて足を長く見せる工夫や、センターではナットホールを囲うようにダイナミックな肉抜き処理が投入された。
魅せのアイキャッチも備わり、美麗なシルエットを描く今作。アルミの切削痕を残してシャープな美しさを強調するブラッシュドと、深い艶で色気を醸すダイヤモンドブラック。洗練されたインポートカーを究極のドレスアップスポーツに導く2色が用意される。
LEONIS
足元に軽やかな印象を与える 鋭く、スリムな20本のフィン
1ピース専門ブランド「レオニス」は、時代を先行く洗練されたデザインと高級感を底上げする煌びやかなカラーコーデが代名詞である。2024年は新たに2つのモデルが同時デビュー。限界まで足を細く、そして長さを追求した次世代フィンデザインの「FR」をまずは紹介しよう。
2種のスポークを組みあわせ、繊細かつ軽やかなフィンデザインで魅了する「レオニスFR」。最大の見どころはギリギリまで細く仕上げたスポークにある。
鍛造ホイールを彷彿とする鋭いフィンは、センターから大きく立ち上がってリムフランジまで伸ばすことで、物理的にも視覚的にも大口径感を演出。直線的なスポークの間に備わるサブスポークも然り、ヒネリと高低差を設けたことで、立体的かつ躍動感を生み出すトピックとなっている。
交差する2種類のスポークが華やかなメッシュへ覚醒
レオニスのもうひとつの新作は、デザインが異なる2種のスポークを重なりあわせて伸びやかなメッシュにアレンジした「レオニスMV」だ。エッジと曲線とを融合したフィニッシュは繊細かつ新鮮。優雅にラウンドさせることで、リムの深さを稼いでいる点も注目すべきポイントだ。
センターを起点に滑らかな弧を描きながら伸びるメインスポーク。そのスポークを貫通するように山型のサブスポークを組みあわせ、独創的なディテールへ仕上げたのが「レオニスMV」だ。
凝った造形はリムの存在によって昇華し、1ピース構造で異例の立体感を発揮しつつ、質感が高いカラーも後押しとなり、比類なきビジュアルを構築させた。メッシュは市場に多く出回るデザインだけに、「他とはちがう」を求める人に最高の選択肢といえるだろう。
ウェッズといえば、スーパーGTの参戦車両で馴染みのある人も多いことだろう。モータースポーツはもちろんこと、いま流行のアウトドアでもバッチリマッチするホイールも新作が続々と登場！ 東京オートサロンでお披露目される新作を紹介しよう。
NOVARIS
エッジと曲面を掛けあわせ、ディッシュへ新たな可能性を見出す
ホイール交換に興味を持つユーザーに贈るノヴァリス。2023年モデルとして、ピアスボルトを添えたアセットシリーズがデビューを果たし、マルチピース風でさらに高級感を得た意匠は大きな反響を呼んだ。2024年モデルはディッシュデザイン「D1」がデビュー。重厚感に満ちた1本に迫りたい。
所有欲をかき立てる上質なデザインでありながら手の届きやすい価格帯を実現しているのも特長で、ホイール交換の敷居を下げて、幅広いユーザーにアプローチするノヴァリスから派生したアセットシリーズは、メッシュデザインのM1、スポークデザインのS1を設定している。
2024年モデルの第3弾「アセットD1」は、待望となるディッシュをベースとし、強力な布陣に加えられた価値ある逸品。見どころは5つの窓を開けた伝統のディッシュデザインであること。窓のフチはさり気なくつまんだようなデフォルメを設け、センターを滑らかに落とし込んだ形状で、単調になりがちな意匠に変化を加えている。抑揚を加えてディッシュ特有のノッペリ感を払拭させた。
高級感に満ちた3カラーがスタンバイされており、2024年も価値ある1本として新旋風を巻き起こすことは間違いない。
MUD VANCE
デザインとカラーリングでそれぞれの個性を光らせた3兄弟が誕生
質実剛健としたデザインと渋さ際立つカラーコーデで足元をワイルドに彩る、ウェッズアドベンチャーの「マッドヴァンス」シリーズ。2024年のイヤーモデルは記念すべき10作目ということで、新たな試みとして外周のデザインを共通とした3モデルが一挙リリースとなった。
力強くて迫力に満ちたデザインで攻めるマッドヴァンスのターゲットは、タフ&アグレッシブなSUVだけではない。商用車や軽トラ&軽バンといったオフロード志向のカスタマイズで人気のクルマにも目を向け、充実したサイズラインアップで多くのファンを獲得している。
待望の新作は「マッドヴァンスX」と命名。”X”が示すとおり、シリーズ10作目を記念に今作ではスポークとフィン、そしてメッシュとデザインが異なる3タイプのモデルを同時にリリース。18個のホールが設けられたディスク外周部と凹凸を巧みに操ったリムの造形は共通の意匠とし、Xシリーズとして統一感を持たせている。
カラーは人気のフルマットブラックのほか、各モデルごとにワイルド感を全面に押し出した専用色を設定。旬のヨンクスタイルを後押しする。
WedsSport
フィニッシュでも差がつく！ 6ツインが魅せる新たな機能美
モータースポーツ活動で得たノウハウをフィードバックし、ストリート向けに軽さやデザインを追求したホイールを展開するウェッズスポーツ。最新作「SA-62R」も軽さと強度を両立させながら、伸びやかで立体的なスポークデザインにより視覚でも走りを主張する。
モータースポーツにも積極的に参戦しており、SUPER GTやスーパー耐久など様々なカテゴリーに挑戦。ウェッズスポーツでは長きに亘る活動で培った本格派の鍛造スポーツをはじめ、高いデザイン性を兼ね備えた鋳造モデル「SAシリーズ」を市場投入している。
最新作「SA-62R」は、リムフランジに向けて鋭く伸びる6対のツインスポークデザインが特徴。各スポーク側面はサイドカット風形状を施し、スポーク間の股部分にはリブのようなアクセントを盛り込み、さらなる機能美を昇華。また、低い位置に構えたセンターパートや、リム奥のアンダーカットなど、小径やリム幅の狭いサイズでも立体的かつ、大きく見せられる工夫も込められた。
さらに表情の変わる全4カラーと、見る人を虜にするフィニッシュも注目である。
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以上が、ウェッズが東京オートサロンで展示する新作ホイールである。スポーツ派からドレスアップ派、アウトドア派まで、非常に気になる新作が出揃った。東京オートサロンを訪れた際は、是非ともウェッズのブースを訪れて、自分の眼で新作ホイールを確認してみよう。ウェッズの展示ブースでは、エイムゲインのエアロを纏ったトヨタ新型「アルファード」と、SUPER GTで闘った「No.19 WedsSport ADVAN GR Supra」が展示される予定だ。