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日本初! 明日、公道を使った「フォーミュラE」が開催!「東京E-Prix」を10倍楽しく観る方法は? 日産は2030年まで参戦継続を発表

2030年までの長期参戦を発表した日産フォーミュラEチームのマシン「Nissan Formula E Gen 2」

電気自動車ならではの見どころは?

電動モータースポーツのパイオニアである「フォーミュラE」が2024年3月30日(土)に日本初開催となります。このフォーミュラEに日本メーカーとして唯一参戦している日産が、母国開催を目前に2030年までの長期参戦を発表しました。

日産は2030年まで参戦継続を発表

2018-2019年シーズンから電動モータースポーツのパイオニアである「フォーミュラE」に唯一日本メーカーとして参戦している日産が、母国開催を前に2030年までの参戦継続を発表した。フォーミュラEでは、2026-2027年のシーズン13から第4世代のマシンである「Gen4」が導入される予定。日産は現在参戦している既存のマニファクチャラーのなかで、初めて新世代マシンでの継続を発表した。

なおGen4マシンには現在のGen3よりいっそう最先端の技術が採用されるため、エネルギー効率が向上。回生量は最大700kW、最大出力は600kW(Gen3の最大出力は350kW)を達成する見込みとなっている。

日産フォーミュラEチームのゼネラルマネージャ兼マネージメントダイレクターのトマソ・ヴォルペ氏は、2030年までの参戦継続について、企業としての目標を達成するために、フォーミュラEが重要な存在であることをアピールした。

「長期ビジョンである“日産アンビション2030”の実現に向けて、2024年度から2030年までの間に合計34種類の電動化モデルを導入する予定です。グローバルなモデルミックスは2026年度に40%、2030年度に60%になる見込みです。フォーミュラEは電動化技術を開発していくうえで、非常に重要なプラットフォームなので、2030年までの参戦継続を発表する最初のメーカーになれたことを誇りに思っています」

今回の発表を記念して、FIAのシニアサーキットスポーツダイレクターであるマレク・ナワレツキ氏と、フォーミュラEの最高責任者であるジェフ・ドッズ氏がスペシャルゲストとして登場。ドッズ氏からヴォルペ氏に対して、長く健康で安全で、そして成功するパートナーシップになることを願って、だるまが贈呈された。

ドライバーが語る東京

さて2024年3月30日(土)には、ついにフォーミュラEが日本で初開催される。舞台となるのは東京・お台場で、有明地区に設置された全長2582kmの特設サーキットは低速コーナーと高速コーナーを3本のストレートでつなぎ、東京ビッグサイトをぐるりと取り囲んだレイアウトが特徴となっている。日産フォーミュラEチームのドライバーを務めるサッシャ・フェネストラズ選手は、東京E-Prixのコースの印象について、このように語る。

「一番の難所はセクター1で、ターン1やターン8では簡単にタイムを失ってしまうと思うので、アタックモードを使いながら、どのようにエネルギーをセーブするか……。しっかりマネジメントをする必要があります。またターン2ではジャンプする箇所があるので、コントロールを失いやすいでしょう。ハイスピードコーナーやシケインになるターン16も、非常にトリッキーです」

サッシャ選手のチームメイトを務めるオリバー・ローランド選手も、予選でのタイヤのウォームアップを含めて、非常にチャレンジングなレースになるという。さらに日産のチーフパワートレインエンジニアを務める西川直志氏に、フォーミュラEの見どころを聞いてみた。

「フォーミュラEはこれまでのモータースポーツとはまったく異なり、限られたエネルギーを効率的に使いながら、いかに速く走るかという両立が求められるカテゴリーです。そうしたドライバー間の駆け引きを想像しながら観るのがポイントなのですが、かなり上級者向けだと思います。

フォーミュラEは音がしないと言われがちですが、間近で見るとかなりの迫力ですし、電気自動車ならではのサウンドもかっこいいと思えるようになると思いますので、現地で観戦される方は注目してください」

2023-2024年シーズンは開幕3戦が終了し、ローランド選手が2度も3位表彰台を獲得するなど、好調の日産フォーミュラEチーム。母国レースでは、表彰台のてっぺんをつかみとってほしい。

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