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ついに最後!? 日産「GT-R」が17年の歴史の終止符を打つ2025年モデル登場。MY25の変更点とは

発表された2025年モデル。外観は2024年モデルと同様となる

2025年8月に生産終了

日産自動車のハイパフォーマンスモデル「GT-R」が2025年モデルに進化しました。生産終了となる2025年8月を前に、おそらく内燃機関のみでは最後となるR35のポイントや変更点、価格などを紹介します。2024年モデルと同様に抽選となるそうなので、気なる方は日産へお問い合わせを! まだ間に合うかも。

Tスペックはさらにパフォーマンスが向上

日産自動車は2024年3月、GT-Rの2025年モデルを発表した。2007年の登場以来、モデルイヤー制を導入し弛まぬ進化を続けるGT-R。今回の2025年モデルでは、ポイントは2つとなる。

まずは、プレミアム エディションに青を基調とした専用特別内装色「ブルーヘブン」を新たに設定した。2つめはプレミアム エディション Tスペックとトラック エディション エンジニアード バイ ニスモ Tスペックの性能向上。これまでニスモ スペシャルエディションのみに用いられていたピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどの高精度重量バランス部品を、この2モデルにも採用している。

2024年モデルでニスモ スペシャルエディションのみに採用されたこの高精度重量バランス部品により、エンジンレスポンスの精度が高められるという。また、この2モデルにはエンジンを組んだ匠の名が赤で刻まれるアルミ製ネームプレートと、ゴールドのモデルナンバープレートがエンジンルーム内に配される。

なお、高精度重量バランス部品を採用したTスペック2モデル以外では、2024年モデルと基本的なパフォーマンスの違いはない。2025年モデルの価格は以下の通り(消費税込)。

ピュア エディション 1444万3000円
ブラック エディション 1611万5000円
プレミアム エディション 1558万7000円
プレミアム エディション Tスペック 2035万円
トラック エディション エンジニアード バイ ニスモ 1853万5000円
トラック エディション エンジニアード バイ ニスモ Tスペック 2289万1000円
ニスモ 3008万5000円
ニスモ スペシャル エディション 3061万3000円

おそらく最後のモデルイヤーに

2007年から17年にわたり販売されてきた「究極のドライビングプレジャーを追求する」ハイパフォーマンスモデル「GT-R」だが、日産によると2025年8月にその生産が終了するという。その理由として、部品供給の見通しが立たなくなったことがあげられている。2022年の欧州での販売終了の後、国内でも新車外音規制などに適応できずに終了するのではと言われていたが、日産はその問題を新構造マフラーでクリア。

併せて空力性能などを向上させた2024年モデル(2023年3月発表)が作られてきたGT-Rだが、言われてきた車外音規制や自動ブレーキの義務化ではなく、部品供給の問題という「長寿モデル」らしい理由でついに幕を閉じることとなった。

ちなみに第2世代のR32スカイラインGT-Rは1989年に登場、1995年にはR33、1999年にはR34と代を重ね、排ガス規制により2002年に生産を終了。およそ13年にわたり生産されている。なお、次期型について、日産を代表するモデルでもあるため開発の検討をしているそうだが、どちらにしろ内燃機関のみのGT-RはおそらくこのR35が最後。2024年モデルと同様に抽選となるそうなので、気なる方は日産へお問い合わせを。

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