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ガソリン代を節約! 今すぐ試したい運転・点検・メンテナンスの見直しポイントを徹底解説

タイヤの空気圧チェックは、給油のたびに行いたい

今日からできる燃費改善術

燃料価格の高止まりが続く今、できることなら少しでもガソリン代を節約したい⋯⋯。そんな声に応えて、誰でもすぐに実践できる燃費改善のテクニックを紹介します。運転の仕方からちょっとしたメンテナンスのコツまで、知っているかどうかで日々の走行コストが大きく変わってきます。愛車との付き合い方を見直して、お財布にも環境にもやさしいカーライフをはじめましょう。

スムーズなドライビングが燃費を向上させる

政府の物価高対策として、ガソリン1リットルあたり10円の補助金再開が見込まれているのはうれしいニュース。しかし、依然として燃料価格は高止まりの状況が続いている。そこで今回は、誰でもすぐに実践できる方法からメンテナンスを兼ねたプラスアルファまで、愛車の燃費を向上させる方法を紹介しよう。

費用ゼロですぐにでも実践できるのが、クルマの操作方法の見直しだ。基本的に燃費走行では“急”の付く操作は禁物となる。まずアクセルペダルはスイッチ的なオン/オフではなく、ボリュームを調整するようなイメージで踏み込みたい。ガソリン(ディーゼル)エンジン車なら、燃料消費量の多い発進時のアクセルワークを意識するだけでも燃費への効果は大きいはず。あわせて急ハンドル、急ブレーキも極力避けるようにすれば、結果としてスムースなドライビングが実現して燃費が向上する。サスペンションが沈んで前後に車体が動くような走り方をしないことだ。

また、前方の信号が赤になったり前走車が減速したら、アクセルペダルを離して惰性走行すると燃費は確実に向上する(後続車の迷惑になるような低速走行は不可)。できるだけ遠くを見て運転して、交通状況を早く見極めるのがポイントだ。

どうしても微妙なアクセル操作が不得意という人には、社外のスロットルコントローラーの追加もおすすめだ。これは電子スロットルの開度を制御するアフターパーツで、エコモードでは標準よりもスロットル開度を抑え、燃費向上に寄与してくれる。

給油の際にはタイヤの空気圧チェックを忘れずに

一般財団法人省エネルギーセンターのテストによると、タイヤの空気圧が標準より50kPa(約0.5kg/cm2)低下すると、高速道路で約5%、市街地で約2.5%燃費が悪化するとされている。タイヤと路面の摩擦抵抗は燃費への影響が大きいので、給油の際には空気圧チェックを忘れずに行いたい。指定空気圧は運転席ドア付近にあるシールやマニュアルに明記されており、指定値より10~20kPa高めとすることで摩擦抵抗を減らし、燃費向上を図るのはクルマ好きの間で昔から伝わるノウハウだ。

近年はタイヤも進化しており、転がり抵抗の低減により燃費性能を向上させる低燃費タイヤが各社から発売されている。転がり抵抗性能はAAAからCの5段階に分類されているので、タイヤ交換時にはその等級にも注目して選びたい。

日々の愛車点検と定期的なメンテナンスも燃費を左右する

燃料を効率よく走りにつなげるには、愛車が快調であることが大前提だ。定期的な油脂類の交換はメンテナンスの基本だが、なかでも燃費への影響が大きいのはエンジンオイル。走行距離とともに劣化するとエンジン内の抵抗が増大して燃費は悪化。燃費重視であれば愛車の指定範囲内でもっとも柔らかい粘度を選択するのがいい。ATFやCVTFなどミッション系のオイルも駆動抵抗減の効果が期待できるが、AT系ミッションのオイル交換指定はメーカーにより異なるので、ディーラーや整備工場で要相談だ。

燃費向上をうたった各種添加剤は、エンジンやミッションに注入するタイプの多くは摩擦抵抗を減少させる成分による効果を狙ったもの。燃料タンクに注入するタイプは、燃料ラインと燃料噴射装置の洗浄効果を狙ったもの。ほかにもコンプレッサーの作動抵抗を低減するエアコンガスの添加剤も、エアコン使用頻度が増えるこれからの季節には燃費向上効果が期待できるかもしれない。

また、忘れられがちなのがエアクリーナー。砂やホコリで汚れると徐々に通過する空気量が減少しエンジンのパワーとトルクがダウンし、結果として燃費も悪化するので定期的な交換または洗浄・清掃が必要だ。同様に点火系のパーツも重要だが、こちらは消耗品という意識がない人も多いのでは? 点火プラグは約5万km、10万kmを超えたら点火コイルやプラグコードの交換もおすすめ。新車時のパワー感が蘇るとともに、燃費も改善するはずだ。

忘れてはいけないのが⋯

そして最後に、次の洗車時にでもぜひチェックしてほしいのが車内だ。まるで動くトランクルームとばかりにトランクやラゲッジスペースに不要な荷物を満載していないだろうか? 言うまでもなく、重量増は燃費悪化に直結する。不要な荷物を整理してクルマの軽量化を図れば、燃費向上にもつながるだろう。

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