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知らないと損! ガソリン価格が違う!オーストリアはイタリアよりお得です【みどり独乙通信】

イタリアへ入国する前には、ガソリンの安いオーストリアでいつも満タン給油をします

ミュンヘンから自走でイモラサーキットへ

モータースポーツを取材している池ノ内みどりさんは、WEC(FIA世界耐久選⼿権)の取材で自宅のあるドイツからイタリアのイモラサーキットへ! 春の訪れを感じながら北イタリアへとクルマで向かった今回の旅は、ロマンチックな景色とは裏腹にガソリン代や通行料といった現実との戦いでもありました。

給油は国境前に! オーストリアのガソリン価格に感謝

桜の開花に喜んだのも束の間。早いもので、もう4月も終わりですね。
ひと雨ごとに、新緑が美しい季節になりました。2025年1月に1泊2日でローマに取材に行ったのも遠い記憶となりましたが、今回は自走でWEC(FIA世界耐久選手権)の取材で、イタリアのイモラサーキットへと向かいました。

イタリアへ行く際、いわゆる通常ルートのドイツのアウトバーンを経由し、オーストリアのインスブルックを通って、イタリアとの国境付近にあるブレンナー峠を越えてアウトストラーダを走るルートを「避ける」ようにしています。なぜならこのルート、本当につまらないのです。

できるだけアルプスの峠を越えるコースを選ぶようにしているのですが、今回は天気予報で北イタリアやスイスが大雨とのことで断念。やむなく、つまらない通常ルートでイタリアへ向かうことになりました。ドイツの国境を越える前に、オーストリアのアウトバーンを走るための通行チケットを購入しなければなりません。ガソリンスタンドで販売されているのですが、偶然立ち寄った場所ではステッカータイプではなく、自販機でナンバー登録を行うタイプで10日間有効のチケットが12ユーロ(約2000円)でした。

ドイツの自宅を出た時は曇り空。インスブルック付近では晴れ間も見え、「天気予報、外れたのかな?」と思ったほどでした。ちなみに最近のドイツのガソリン価格は、1.75ユーロ前後(約290円)/Lでしょうか。私の愛車に入れているのはE95スーパーという、いわゆるヨーロッパのレギュラーガソリン的なものです。一時期は1Lあたり400円に近づいたこともありましたが、それに比べると今はだいぶ落ち着いた印象。それでも満タン給油はやはり痛い出費です。

イタリアもガソリンが高いので、インスブルックで一旦アウトバーンを降り、下道にあるガソリンスタンドで満タン給油をしました。オーストリアはヨーロッパの中でもガソリン価格が控えめな国として有名ですから、国境を越える前に給油しておくのが鉄則。同国のインスブルックでは1Lあたり1.50ユーロと、ドイツよりも25セント(約40円)ほど安いのです。

天気予報は的中⋯峠を越えてからまさかの豪雨に

ブレンナー峠のアウトバーンはオーストリアからそのまま繋がっており、料金所があって、この峠部分の通行料として別途12ユーロ(約2000円)が必要になります。オーストリアのアウトバーン料金は理解できるのですが、ブレンナー峠だけでさらに追加料金がかかり、そのうえイタリアのアウトストラーダでも高速料金が必要になるため、すべて合わせると結構な出費になってしまいます。本当に困ります。

インスブルックでは晴れていたので、「天気予報、やっぱり外れてた?」と思っていたのですが、ブレンナー峠を越えたあたりから、どしゃ降りの雨に見舞われました。洗車機の中以上の激しさで、ワイパーをフル稼働させてもセンターラインどころか、道路自体がぼんやりとしか見えず、怖いほどでした。それでも「クルマがちょっとキレイになったかも?」なんて思ってしまいました(笑)。

遅めのランチの時間になり、休憩を取ることに。晴れていたらサービスエリアの外にあるベンチで家から持参したお弁当を広げたかったのですが、このどしゃ降りでは狭い車内で食べるしかありません。サービスエリアに入ろうとしましたが、皆さん考えることは同じようで、雨脚が少し収まるまで休憩しようという方でどこも満車。

最初に入ったサービスエリアでは停める場所がなく、もうひとつ先まで走ってみました。そこも満車ではありましたが、なんとかトラックの後ろに駐車することができました。お弁当を食べ終えて、コーヒーを飲んで再び運転再開。景色はイタリアらしくなってきましたが、やっぱりアウトストラーダの運転はつまらないのです。速度制限通りにきっちり走るドイツナンバーのクルマに苛つくイタリア人から何度も煽られるのはいつものこと。「どうぞ勝手に抜いて行ってちょうだい」のスタンスで行きます。

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