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珠玉のクラシックカーが参加!タイムラリーを広めたコッパディ小海は34回目の開催へ

小海町を出発し、嬬恋から浅間山をぐるりと一周する約250kmのコース、心地の良いワインディングロードを駆け抜ける“コッパディ小海”参加車両たち

70台の名車がエントリー

現在はいくつもの団体により、国内各地で開催されているヒストリックカーラリー。芸能人の参加が話題になることや、地域の活性化などの目的としても注目度も高いことから、クルマ好き以外からも認知されている自動車趣味&イベントのひとつです。そのなかから2025年4月19日〜20日に開催された「コッパディ小海」を紹介します。

今から35年前に長野県南佐久郡小海町で誕生した自動車イベント

2025年で第34回目の開催となるコッパディ小海。兵庫県神戸市で行われた六甲モンテミリアや、淡路タルガフローリオといった公道を使ったヒストリックカーイベントに続き、1990年に長野で初開催という歴史を持つ。世界中を襲ったコロナの大流行により1度の開催を見合わせたが、毎年多くのエントラントと多くの見学客の楽しみにしている。

スタート地点のガトーキングダム駐車場にはエントラントを乗せた各国の名車たちが勢揃い。また、運営をするガトーキングダム小海のシャトレーゼからバームクーヘンが振る舞われるなどのサプライズがあり、一般の見学客も大歓迎している。

今回のエントリーで最古の車両は1924年式のブガッティ「T13ブレシア」、ライレー「9 スペシャル」といった戦前車。1950年代から1960年代の車両が一大勢力となって約70台が参加した。そんなヒストリックカーたちが挑むのは八千穂高原から蓼科を経由し嬬恋へ、そして雄大な浅間山を望みながら軽井沢を経て小海へと戻る約250kmというコースだ。

愛車との対話を楽しむにはもってこいの山岳コースは、コースミスさえ気をつけていれば、適度な高低差のなかのコーナリングを楽しむ絶好のルートとなっている。開催時は、ちょうど春の芽吹きを感じる浅間山周辺をぐるりと回りながらのワインディングロード周辺の景色は新緑がまばゆい季節。競技とはいえ愛車の鼓動を感じるには最高に心地良い舞台に違いない。

今回は4個所にPC会場が設けられた

そして、そのルート途中に設けられたいくつかのチェックポイントでは、通過証明のスタンプに加えて、決められた区間を設定されたタイムで走行するPC競技が行われた。いかに正確に走行するかを競うPC競技は、1/100秒を競う。通称“線踏み”と呼ばれ、練習会も行われるほど熱心な愛好家も多い。

また、このPC競技は現在行われている多くのヒストリックカーラリーでは、その合計タイムによる採点で勝敗を決定されている、じつは、これのPC競技はコッパディ小海が持ち込んで一般的になった競技と言える。

スタート直後にあるガトーキングダ小海の駐車場でのパイロンスラロームからのまずひとつ目の計測があり、ガレージ事業も展開するカクイチ製作所東部工場、佐久スキーガーデン「パラダ」、アートヴィレッジ明神館明神池と、今回のコースに4カ所のPC会場が設けられていた。

アートヴィレッジ明神館明神池は、ここ数年のコースということもあり、池沿いには見ごろを迎えた桜とクラシックカーを収めようとカメラを構えた見学客も多数見られた。ハンドルを握るドライバーとストップウォッチなどの計測器を片手にタイムを指示するコ・ドライバーのコンビネーションの見せ所である。

まだ天候が不安定なこの季節、過去には春の嵐や大雪に見舞われた大会もあったが、34回目のコッパディ小海は初日のロングラン、2日目のヒルクライム競技は快晴に恵まれた。そんな2日間を走破した珠玉のクラシックカーたちのギャラリーも楽しんでいただきたい。

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