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ル・マン24時間レースの会場にはセレブなアイテムも多数! 1万円のポルシェ限定Tシャツにファン殺到【みどり独乙通信】

こちらがフェラーリのルービックキューブです。昭和世代の懐かしいおもちゃもフェラーリのロゴが入るだけでセレブですね

フリープラクティスでは灼熱のピットレーンへ

ドイツ在住でモータースポーツの取材を精力的に行う池ノ内みどりさん。2025年もヨーロッパ3大耐久レースと言われる、伝統のル・マン24時間レースを取材しています。ポルシェの限定Tシャツに長蛇の列、フェラーリの意外なグッズ、そしてVIPしか知らないロレックスの特別モデルまで⋯⋯。現地の空気感をたっぷりとお届けします。

発売開始時間前からポルシェの限定Tシャツに長蛇の列!

「FIA 世界耐久選手権(WEC)2025 第4戦 ル・マン24時間レース」の取材で、フランスの北西部にあるサルトサーキットへやって参りました。最初の数日こそ肌寒くて天気が非常に不安定でしたが、一気に真夏の気候となり、体温調節にも困ります。

真夏のような暑さですが、毎年この場を訪れられることに感謝と歓びを感じながらパドックやイベントエリアをウロウロ。ファンの方からおすすめの新商品のグッズを伺うなど、新たな発見がたくさんありました。ポルシェでは、毎年恒例のル・マン限定Tシャツがレースウィークの水曜日の11時に発売されるので、開店前から大行列ができていました。私も1枚! と即決できたら良いのですが、60ユーロ(約1万円)は躊躇してしまう価格ですよね。以前のポルシェの限定Tシャツは20ユーロほど(約3300円)で購入できていたのが夢のようです。

フェラーリのショップでは、なんとフェラーリのエンブレム入りの懐かしのルービックキューブが販売されていました。見せていただきましたが、価格が記載されておらず、恐ろしくて聞けませんでした(笑)。以前は会場にエルメスのお店もあったのですが、なくなってしまったのが残念です。もちろん何か購入できるような経済力はありませんが、当時はル・マンの特別ネクタイやスカーフが販売されていて、日本人のメディアの先輩方が購入されていたのを羨ましく見せていただいたのも、良い思い出です。

ル・マンはロレックスショップが健在

ロレックスのお店は今も健在です。数多くの店員さんや時計の技術者の方が在中されているので、警備員たちも盗難防止に努めています。世界的にブームとなっており、なかなか正規店やショップで手に入らなくなったロレックスの素敵な時計も、ル・マンのパドックでは豊富な種類が揃っているようです。

ただ、価格が記載されていないのがこれまた恐ろしいところですが、それでも即決でお買い上げなさる方々がいらっしゃるので、レースウィークのショップも成り立つのでしょうね。ル・マンにご招待されているロレックスの超VIPゲストの方にとっても、特別モデルを探す楽しみは格別でしょう。もちろん、ル・マン24時間レースで総合優勝に輝いたドライバーたちには、賞品としてひとりずつロレックスの時計が贈られるのです。さて、2025年は誰の腕にロレックスが輝くのでしょうか⁉

フリープラクティスも本気! ナイトセッションも実施

午後のいちばん暑い時間帯に開催された第1回目のフリープラクティスでピットレーンタバードがもらえました。さっそく西日直撃の灼熱のピットレーンへ撮影に出てみました。撮影をするためには安全上の理由からピットレーンに出るには、自転車用のヘルメットと耐火のレーシングスーツの着用が義務付けられています。これがまた本当に地獄の暑さで、背中に汗が伝うのがよく分かります。

メディア関係者は耐火下着の着用までは求められていないのが幸いですが、レーシングドライバーやチームのメカニックの方々には、耐えがたい暑さの中で一日中作業をしなければならないので、過酷だと思います。

ル・マン24時間レースのレースウィークには、合計3回のフリープラクティスが開催されるのですが、ナイトセッションも含まれ、24時間レースの最終調整といったところでしょうか。このル・マンで使用されるサーキットは、常設のサルトサーキットと公道を繋げた全長13.626kmというロングコースです。

ドイツ・ニュルブルクリンクのようなアップダウンやブラインドコーナーが続々と現れるロングコースとは違い、ロングストレートとシケインの組み合わせが特徴的なコースで、プロアマ問わず、レーシングドライバーとしては一生涯でチャレンジしてみたいレースのひとつなのだそうです。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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