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次世代「コルベット」!? カリフォルニアテイストを取り入れ超個性的レーシングモードにも変身

コルベット・カリフォルニアコルベットコンセプト:フロントヒンジで前方に開く一体型キャノピーが特徴

直線強調からエアロダイナミックな曲線主張の南カリフォルニア風

GM(ゼネラル・モーターズ)ではコルベットコンセプトデザインシリーズ第2弾として「カリフォルニア コルベット」を発表しました。未来のハイパフォーマンスカーを提示するこのモデルは、2025年発表予定のコルベット・コンセプトシリーズの3モデルのひとつとして登場します。ワイドなスタンスと一体型キャノピー、ARヘッドアップディスプレイなど革新的な目玉装備が刺激的です。

スポーツカーからオープンエアレーシングカーへと変幻自在

「カリフォルニア コルベット」は、GMのアドバンスト・デザインスタジオ(カリフォルニア州パサデナ)で開発され、伝統的なコルベットのDNAを継承しつつも、南カリフォルニアらしい開放的かつ革新的なデザインを融合させている。

GMが展開するグローバル・デザイン・プロジェクトの一環として誕生し、スタイリングにはレーシングシミュレーターから得たインスピレーションと、クラシックなコルベットの象徴的なプロポーションが活かされている。注目はフロントヒンジで前方に開く一体型キャノピー構造だ。車両上部全体が取り外し可能となり、スポーツカーからオープンエアのレーシングカーへとその姿を変貌させることが可能となる。

軽量カーボンチューブを使用したトンネル形状のアンダーボディ構造を採用し、剛性と軽量性を両立。エアロダイナミクス性能を高めるアクティブエアロスポイラーおよびエアブレーキを搭載。前輪21インチ、後輪22インチの大型スタガードホイールにより、圧倒的なワイドスタンスと高いグリップ性能を実現する。またT字型角柱パックを採用するバッテリー配置で、低重心化とともにシャシー内外のエアフローを改善。車両サイズは全長4669mm×全幅2184mm×全高1051mm、ホイールベース2767mmと、低く広がりのあるボディフォルムが特徴だ。

ARヘッドアップディスプレイ採用の際立つ開放的なキャビン

インテリアにおいても、革新性は際立っている。シンプルかつミニマルな設計で、統合システムとパフォーマンス性を特化したディスプレイが装備され、ドライバー中心の空間づくりになっている。特筆はARヘッドアップディスプレイの採用だ。表示情報を必要最小限に抑えることで、高速走行時の集中力と操作性の向上を実現する。

このコンセプトモデルは、あくまでデザインスタディの一環として開発されたものであり、市販化を前提としたものではない。ただしGMがこれまで「コルベット」ブランドのもとで展開してきた数々のプロトタイプ同様、同社が掲げるパフォーマンスとデザインの限界突破という思想を色濃く反映するものだ。

なお今回のプロジェクトを手がけたGMアドバンストデザイン・パサデナは、約130名のスタッフが在籍し、デザインから試作、製作までを担う総面積14万8000平方フィートの先進施設を備えている。デトロイト、上海、ソウル、ロサンゼルス、英国にまたがるGMのグローバル・デザイン・ネットワークの中でも重要な役割を果たしている拠点なのだ。

AMWノミカタ】

シボレーはグローバル・デザインネットワークの強化を目的に各デザインスタジオが製作するコンセプトカーを発表している。第1弾のコルベットは、英国のロイヤル・レミントン・スパに新設されたアドバンスト・デザインスタジオの開設を記念してデザインされ、次世代EV技術、彫刻的な空力デザイン、航空機にインスパイアされた美学を取り入れたモデルとなっている。

今回の第2弾のコルベットは南カルフォルニアの開放的で革新的なデザインというコンセプトのもと、現行モデルのアグレッシブな直線基調のデザインとはテイストの異なる美しい曲線をもつボディラインが特徴だ。フロントとリアフェンダーの筋肉質な膨らみは伝統を継承しつつも、オープンモデルに早変わりすることのできる一体型キャノピー構造やARヘッドアップディスプレイなど、見た目だけではなくシボレーの新しい技術と体験のショーケースとしてデザインされたモデルのように感じる。

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