モータースポーツ以外のライフワークのサッカー撮影でガススタ難民に
短い夏を駆け足で過ぎ、ドイツは秋もほとんどなく冬へと突入。日本よりも気温が低いこともありシーズンオフも1カ月半程早く、今年のモータースポーツシーズンも終了したドイツです。ミュンヘン在住のモータージャーナリストの池ノ内みどりさんのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)取材は、最終戦のホッケンハイムが今年最後。イマイチの天気のなか、活気に満ちた最終戦と掛け持ちでサッカーの撮影に行くと…。
サッカー日本代表の堂安律選手所属のチームとの試合撮影でフランクフルトへ移動
最近では日本のスーパーGTでも年に一度、富士スピードウェイでスプリントレースが開催されていますが、DTMは全戦スプリントでドライバー交代なしの完全個人戦のレースです。
金曜日に2度のフリープラクティスが行われ、土曜日と日曜日は朝に各1回の予選とレースが行われるスケジュール。サポートレースにはADAC GTマスターズやドイツGT4選手権、ポルシェ・カレラカップ・ドイツとフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権が開催され、ボリュームたっぷりのプログラムです。
そんなDTMの最終戦のレースウィークですが、土曜日はちょっと抜け出してフランクフルトへ向かいました。ホッケンハイムからは渋滞がないと1時間程で到着予定です。
この日向かったのは、サッカーの日本代表選手の堂安律選手が所属するアイントラハト・フランクフルト対FCバイエルン・ミュンヘンのブンデスリーガの試合の撮影のため。
私はモータースポーツのほかに、もうひとつのライフワークとして2024/25年のシーズンから地元のFCバイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナのピッチで撮影をしています。ホッケンハイムからさっと行けそうなので、思い切って初めてとなるフランクフルトの本拠地のドイチェバンク・パークを目指しました。
サッカーの試合などの大きなイベントがなくともアウトバーンの渋滞が多いフランクフルト。キックオフの5時間以上前にホッケンハイムのサーキットを出ました。道中は大雨にも見舞われながら割と流れていましたが、アウトバーンの出口手前から、もう間に合わないかも知れないと思うくらいに渋滞。しかし慌ただしくも何とかキックオフに間に合いました。
ゲームは堂安選手がスタメンからフル出場し、精力的にバイエルンに攻撃を仕掛けるも得点に繋がらず。われらバイエルンがアウェイで3対0の圧勝でした。
ガス欠寸前でガススタを探してもすべて営業終了でアウトバーンで高額給油
さて、試合が終わってからも恐らく相当の渋滞だと見越して、記者会見に参加して時間を潰して再びホッケンハイム方面へ戻るべくアウトバーンへ。恐らくガソリン残量は大丈夫だろうと思っていたのですが、ギリギリかな?という微妙な感じ。スピードを落として燃費節約作戦を取りましたが、ADAC(ドイツ自動車連盟:日本のJAFのような機関)を呼ぶことになると困るので、途中の少し賑やかそうな町で給油をしようとアウトバーンから一旦降り、ナビに表示されたガソリンスタンドを3軒回ったのですが…すべてが既に営業を終了しているではありませんか!
残りの走行可能距離が20㎞と表示されて焦る焦る(苦笑)。都心ならば20㎞もあればかなり余裕で次のガソリンスタンドまで走行できますが、ここは都心部ではないので、割高でもサービスエリアで給油するしか選択肢が残されていません。ゆっくりと走ってアウトバーンまで戻りました。
予想はしていましたが、深夜のアウトバーンの給油所のガソリン料金は、私が日常的に給油するスーパー(E95)という種類のガソリンが1リッターあたり2.24ユーロ(約400円)です。仕方なく10Lのみ給油しましたが「ひぇ~!」と心の中で叫んでいました。“給油はお早めに“ですよね。
