サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

ハイエースが“巨大キャンピングカー”に大変身!驚きの広さと取りまわし性の高さを両立

トヨタ ハイエース:まるで家のリビングのような空間を提供

FRP製架装ボディのメリットを最大限に活かした車内レイアウト

キャンピングカーのベースとしてポピュラーな国産車というと、やはりトヨタ「ハイエース」の存在を無視するわけにはいきません。今回はそんなハイエースをベースとし、後部に大きなFRPボディを架装したキャブコンバージョンキャンピングカーを紹介します。

ハイエース・ベースのキャブコンモデル

東京キャンピングカーショーの会場で発見したのは、VANTECHのブースに展示されていたハイエースをベースとした新型キャブコンバージョン(通称:キャブコン)モデル「アストラーレCH1 mars」である。これまでのキャブコンは、トヨタ「カムロード」やいすゞの「エルフミオ」などのトラックをベースとしたモデルがポピュラーだった。一方、ハイエースをベースとした場合、純正ボディを使ったバンコンバージョン(通称:バンコン)が多い。じつは、この新型モデル・CH1はキャブコンのベースにあえてワイドボディのハイエースを使っている。

ボディサイズは全長498cm×全幅211cm×全高281cm。キャンピングカーのベースによく使われているハイエース最大のボディを持つ「ワイドボディ、スーパーロング」のボディサイズは全長538cm×全幅188cm×全高228cmと、意外にも全長はCH1のほうが短い。

ベッドマットを外せば天井までの拡大できるラゲッジルーム

車内にはボディ左側面に備わるドアからアクセスする。ドアは通常の開き戸ではなくスライド式となっており、狭い駐車場でも無理なく開閉することが可能だ。細かな部分だが、使い勝手を良好にする工夫と言える。早速車内に入ってみる。やはり専用ボディを架装しているキャブコンモデルは、ハイエースの純正ボディよりもかなり幅や高さに余裕がある。

左手前には冷蔵庫と電子レンジ、右手前にはシンクが設置され、その奥が5人掛けのダイネットとなっている。ダイネットは2名分のベッドになる。その後部はハイマウントの2名分のベッドだ。天井が高いため、この高さでも圧迫感はまったくない。さらにその下には大容量のラゲッジスペースとなる。ベッドマットを外すことで、ラゲッジスペースは天井まで拡張することが可能だ。車体後部には大きなバックドアが備わるので、かなり大きな荷物も積むことができる。

スーパーロングより40cm短い全長が使い勝手を向上

VANTECHでは同じアストラーレシリーズに、キャラバンベースのCC1というモデルが存在するが、もっとも大きな違いはCH1にはバンクベッドが備わっている点だ。バンクベッドはかなり広く、ここにも大人2名が就寝可能である。バンクベッド部分は左右に換気窓が備わるため、通気性も良く、車体後部に設置されたクーラーも効率よく届く構造である。

前述のように、ハイエースベースのキャンピングカーはボディをそのまま使うバンコンが主流だ。じつは、CH1がキャブコンである鍵は全長にある。CH1の全長は498cm、ハイエースのスーパーロングは538cmと、40cmも短い。専用ボディを架装することで車内は幅が拡張され、かなり広くなっている。スーパーロング以上の室内容積を確保しつつ、街中でも運転しやすい全長に抑えられている。

モバイルバージョンを終了