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クルマを安全に速く走らせる秘訣とは!? SUPER GTなどで活躍する「小山美姫選手」に直撃インタビュー

ツァオバークラフト主催ドライビングスクール&走行会:フォーミュラ―、ツーリングカーと、さまざまなカテゴリーで活躍する小山選手

クルマを理解して運転することの重要性を伝えるレッスン

2025年12月14日、大分県・オートポリスで開催されたチューニングカーショップであるZAUVER KRAFT(ツァオバークラフト)主催のスクール&走行会に、小山美姫選手が特別講師として登場しました。そのイベントで小山選手が参加者に伝授している初歩的な心得を、直接ご本人から伺いました。速く走る前に、学んでおくべきドライバーの意識。サーキットなどでのスポーツ走行を楽しむ人だけではなく、ご家族を乗せての日常での運転にも繋がるトップドライバーならではの視点は、とても興味深いものでした。

何度受けても身になるレッスンだからリピーターが多数

日本には、何名かの女性レーシングドライバーが存在する。そのなかでも、フォーミュラカーやツーリングカーと、幅広いジャンルでの経験を持ち、しっかりと結果を残しているのが小山美姫選手だ。

その小山選手が特別講師を務めたツァオバークラフト主催のスクール&走行会は、今回で6回目の開催を迎えた。丁寧で分かりやすいアドバイスが好評で、また彼女の運転する車両の助手席に乗る同乗体験もできるということで、2025年12月14日に実施した走行会も少数精鋭の14名の参加者たちは大満足。そんな貴重な経験を読者の皆さんにも疑似体験していただきたく、小山選手ご本人の言葉とともに、当日の参加者の感想を紹介したい。

6回目の開催ということもあり、参加者の多くはすでに何度かこのスクールを受講しているという常連さんが多かった。それは小山選手から直接レクチャーしてもらえることがどれだけ貴重で、ためになる経験を積めるかを実感しているから。それだけに、皆さん1年に1度のこの開催を心待ちにしているのだった。

「私が初めてこちらで特別講師を務めさせていただいたのは2019年です。ツァオバークラフト代表の坂上さんと初めてお会いしたその年に、早速実現できました。最初のレッスンには坂上さん自ら参加してくれて、“体験してみて、とても感動したので毎年開催したい”と言ってくれたことが、このように繋がっています」と小山選手はこのレッスン&走行会の始まりについて語ってくれた。

クルマを走らせる目的は異なれど基本は共通

当然のことだが、レーシングスクールに参加する目的はさまざま。しかし、参加者全員に伝えることは、共通しているそうだ。

「参加者の皆さんは、サーキットで速く走れるようになりたい。日常で家族を乗せて、丁寧に上手に走りたいなど、その目的はバラバラです。でも私が必ず最初にお伝えしているのは、“クルマを理解して、正しく運転すること”です」と小山選手。

「走る速度域が低くても高くても、クルマを理解してスムースに運転することが大切だと思います。トップドライバーの皆さんもそうですが、どんなカテゴリーでもクルマを手のひらの上で転がすようにコントロールしています。私自身も普段から意識しながら走っていますし、ツァオバークラフト様のスクールでは、それを皆さまに体感して頂けるようなレッスン内容を考えています」とクルマに無駄な負荷をかけずに走らせることの大切さを力説する小山選手。

 

同乗走行は講義の内容を深く理解するための大切な体験

ツァオバークラフト主催のスクール&走行会では、小山選手が運転するトヨタ「86」の同乗体験も実施していた。参加者皆さんの思い出作りとしてのコンテンツであることはもちろんだが、講師として小山選手が言葉で伝えたことを、実際に体験してもらうために用意されているのだ。

「サーキットを走ると、どうしても速く走ることを意識しがちですが、そればかりに集中しすぎるとクラッシュに繋がる恐れもあります。速く走るためには、クルマを正しく操ることが近道だと思います。そのためにクルマの動かし方を学ぶのです。サーキットの同乗走行で、そのクルマの挙動を私の運転を通して体感していただきます。実際に経験した人は、考えながら身体でも感じることができるので、理解も深まり、速度域が上がっても無理な運転はせずに安全に走行会を楽しむことができると思います」と講義と体感をリンクさせることで参加者のスキルが上がるそうだ。

スクール車のTOYO TIRESはグリップ力もあるが誰でも乗りやすい特性

今回のスクールで小山選手が使用した車両はトヨタ「86」。主催であるツァオバークラフトのお客さんが、このスクールのために車両を貸与して、TOYO TIRESのPROXES R888Rを装着して各走行を実施した。小山選手とTOYO TIRESの関係は、同社が初主催した走行会「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」まで遡る。

2025年に「TOYO TIRES with Ring Racing」のドライバーとして起用され、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)と、ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦。グリップと高速耐久性能に優れた「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」を装着して、NLS LIGHTのSP8Tクラスで総合3位を獲得した。

「TOYO TIRESの製品は、どんな人でも乗りやすいというのが特徴です。タイヤが柔らかい印象で、ブレーキをかけてからのターンイン。その後のミドルから出口に至るまで、クルマがスムースに動いてくれるイメージです。今回のスクールは12月開催でしたが、今日のような気温がとても低い状状況でも、タイヤが温まりやすく、初心者の方でも1周目から自身を持って走れると思わせてくれるタイヤだと思います」と小山選手。

走行会参加者が体感した、トップドライバーである小山選手の走り。それを支えるTOYO TIRESもまた、走行会参加者のドライビングスキルの向上に、影ながら貢献していると言えるだろう。

同乗体験するとさらにレッスンの理解度が高まる

さて、スクール&走行会に参加した2名の方の感想を紹介しよう。

「小山さんのスクールに参加するのは4回目です。ブレーキングのタイミングやライン取り、コーナーの進入の方法など、初歩的なことを教えてもらいました。アドバイスが的確なので、すぐに自分のテクニックに反映できるのがいいですね! 今回はスバル インプレッサでの参加でしたが、私は以前BRZを所有していました。今回小山さんが使用していた「86」とは兄弟車だったので、同乗体験をしたことで、ドライバーの違いでこんなにも走りが変わるのかと驚いています(笑)。荷重のかかり方、ブレーキング、コーナリングとすべてがスムースだったのが印象的でした」(KNGVBさん スバル「インプレッサ」)

「オートポリスでの走行は初体験でした。コースが広く、どこを走ったらいいのかわからない状態だったのですが、小山さんの隣に乗せてもらったことで、走行ラインが理解できて、走りながらその都度コメントをしてくれたのが嬉しかったです。ブレーキングポイントも、ムリせず奥まで突っ込まないで、余裕を持って早めにブレーキを踏むことで、走行することを楽しんでと言ってくださったり。この同乗体験はとてもいい経験でした」(さとしさん スバル「WRX STI タイプS」)

今回で6回目を迎えたため、過去に何度も受講した参加者も多い。そのため、ここで紹介したふたりと同様なコメントや、「回数を重ねるたびにスキルアップを実感した」という声も多く聞かれた。今後の開催に関しては一切未定。しかし、小山選手にとっても「1年の最後を締めくくる大切なイベント」といいう趣きが強いそうなので今度の動向に注目したい。

 

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