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歴代最強711psの新型ポルシェ「911ターボS」が国内初公開! ポルシェジャパンがオートモビルカウンシル2026で描いた「過去・現在・未来」の物語とは?

左から「未来」「過去」「現在」という時系列の逆順で並ぶ3台が、ポルシェの50年を俯瞰で見渡せるブース全景

1976年式911SCのヘリテージから最新911ターボまで一堂に会したポルシェジャパンの熱意

千葉県の幕張メッセで開催された「オートモビルカウンシル2026」から、ポルシェジャパンのブース展示をレポートします。日本初公開となった新型ポルシェ「911ターボS」から電気自動車の「タイカン ターボGT」、そして1976年式のクラシックモデルまで、ポルシェの過去と現在、未来が凝縮された空間をご紹介します。

歴代最強の新型「911ターボS」と最速の電気自動車「タイカン ターボGT」

4月10日から12日にかけて、千葉県の幕張メッセで「オートモビルカウンシル2026」が開催された。もともとは「ヘリテージカー」と称するクラシックカーのトレードショーとしてスタートしたイベントである。しかし当初から「Classic Meets Modern(クラシック ミーツ モダン)」をスローガンに掲げ、クラシックカーのみならず現代のクルマにもスポットライトを当てる場としてきた。2023年の第8回開催からは「Classic Meets Modern and Future(クラシック ミーツ モダン アンド フューチャー)」へと発展し、自動車の過去・現在・未来が一堂に会するというテーマが正式に掲げられた。

11回目を迎える今年は、新たに「クルマともっと恋をしよう。」というモットーが掲げられた。この理念に賛同した国内外の自動車メーカーが積極的にブースを展開するなか、常連中の常連というべき「ポルシェジャパン」のブースについてレポートする。

エスカレーターでメインゲートからホールに降りると、いきなり目に飛び込んでくるのがポルシェのブースだ。千葉県木更津市にある大型ブランド体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)東京」をイメージさせる空間設計が来場者を出迎える。ブースの両脇には、未来を象徴する電気自動車(BEV)「タイカン ターボGT」と、T-ハイブリッドドライブテクノロジーを搭載した新型「911ターボS」が並ぶ。そして中央には「ポルシェクラシック」から、鮮やかなオレンジ色の1976年式「911」クーペが展示され、新旧モデルがよく似たシルエットを並べている。

最大のトピックは、今回のイベントが日本国内での初公開の場となった新型「911ターボS」だ。2025年9月にドイツのミュンヘンで開催された「IAAモビリティ」にてワールドプレミアされたモデルである。400Vシステムを採用した軽量なT-ハイブリッドドライブテクノロジーを投入し、システム総出力は歴代911のなかで最もハイパワーとなる523kW(711ps)を発揮する。

東京マラソン2026で審判長車を務めたタイカン ターボGTと書家・岡西佑奈氏の「夢-YUME」作品とのコラボ

いっぽう、左端に展示されたタイカン ターボGTは、通常時580kW(789ps)を発揮し、ローンチコントロール使用時には760kW(1034ps)へと跳ね上がる。さらに最大2秒間のオーバーブーストパワーでは815kW(1108ps)をマークする、現時点における最速のポルシェ市販電気自動車である。2026年3月1日に開催された「東京マラソン2026」では、審判長車として先頭ランナーに追走したオフィシャルカーでもある。

昨年のオートモビルカウンシル2025(幕張メッセ)においては、ポルシェの電動化をテーマとした完成作品『雅-electric-』が、書家でありアーティストの岡西佑奈氏の書道ライブパフォーマンスによって発表された。今回の東京マラソンでも審判長車を務めた同車両のフロントフードには、岡西氏の新作として「夢-YUME」の文字が描き込まれている。さらにその傍らには「タイカンターボGT」と縦書きされた掛け軸も置かれており、ポルシェの先進技術と日本の伝統文化が融合した展示となっていた。

ポルシェブランドの新たな「レトロコレクション」と展示車1976年式ポルシェ「911 2.7」との見事な融合

そして過去(クラシック)を体現するモデルが、中央に配置された1976年式のGモデル(ビッグバンパー世代)である。この鮮やかなオレンジ色の911クーペが今年のセンターを飾ったのには、重要な理由があった。

「オートモビルカウンシル2026」の大会初日である4月10日、ポルシェのライフスタイルブランド「ポルシェライフスタイル」に新たな「レトロコレクション」が追加され、この会場にて初公開された。この新作コレクションには、オレンジ色でナローフェンダーのGモデル「911 2.7」を描いたイラスト入りのロングスリーブTシャツやトートバッグなどが含まれている。そのため、日本のポルシェクラシックが国内で似たスペックの個体をわざわざ探し当て、イベントに出展したという。

イラストの911が履いている「フックス」製アロイホイールに対し、実車はいわゆる「クッキーカッター」スタイルのアロイホイールを装着していること以外は、ほぼ同じビジュアルである。今となっては希少なビッグバンパーとナローフェンダーを組み合わせた2.7リッターモデル、さらにレアなオレンジ色の一台を用意する点に、ポルシェジャパンの並々ならぬ熱意とこだわりが感じられた。

過去・現在・未来を、3台で。1976年から2026年まで、50年分の時間をブースのなかに収めたポルシェジャパンのブース。T-ハイブリッドで武装した新型「911ターボS」も、最大1108psのBEVも、いずれ次の時代には「クラシック」と呼ばれる日が来る。その頃もきっと、このブースには新しい「未来」が並んでいるはずだ。

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