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ペナルティ合戦も何のその!? #33クラフト・バンブー・レーシングが9クラス47台の混走バトルで2戦連続ポールtoウィンを達成した2026スーパー耐久 SUZUKA 5時間レース

鈴鹿サーキットを走行する#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3。ジンズー・スン、太田格之進、アダリー・フォンの3名が5時間を戦い抜き、2戦連続のポールtoウィンを達成した

2戦連続ポールtoウィン! ペナルティの明暗を越えてクラフト・バンブー・レーシングが制した2026 SUZUKA 5時間レース

2026年スーパー耐久シリーズ第2戦「SUZUKA 5時間レース」が4月19日に鈴鹿サーキットで行われました。9クラス47台がセーフティカーなしで競った5時間の決勝は、中盤にペナルティが明暗を分ける波乱の展開となりました。最後は#33クラフト・バンブー・レーシングが2戦連続のポールtoウィンを達成しています。

S耐第2戦は鈴鹿5時間レース! 今季初登場のST-TCRとST-USAを加えた9クラス47台の精鋭チームが揃う

4月第1週には栃木県のモビリティリゾートもてぎで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)が開幕。続く第2週には岡山県の岡山国際サーキットでAUTOBACS SUPER GTシリーズ(S-GT)も幕を開けた。これに先んじて3月には早くも開幕を迎えていたENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE(S耐)は、4月第3週にシリーズ第2戦となる『SUZUKA 5時間レース』鈴鹿サーキットで開催された。

フォーミュラとスポーツカー。この2種のトップカテゴリーに参戦し、好成績を残すことがトップドライバーの証とされてきた。かつてはF2000/F2とグランチャンピオン(GC)の2シリーズがその舞台であり、現在ではSFとS-GTがその役割を担う。そこにS耐での活躍もトップドライバーの証として加わるようになった。海外でも同様で、GT3などのレースではかつてアマチュアの富裕層ドライバー(ジェントルマン・ドライバー)が勢いのある若手を起用してレースを楽しむスタイルが主流だったが、競争レベルの向上によって今ではトップドライバーの起用が上位進出の必須条件となっている。

今シーズンのS耐も、GT3規格の市販レーシングカーによるST-X、GT4規格のST-Z、メーカー開発車両が参戦するST-Q、TCR規定のツーリングカーによるST-TCR、日米のモータースポーツ交流を目的に設けられたアメリカ製車両クラスのST-USA、そして市販車ベースにチューニングを施したST-1からST-5まで、全11クラスが混走する耐久レースとして開催される。各大会によってレーススタイルは変わり、開幕戦は2グループに分かれた4時間耐久だった。第2戦となる今回は、開幕戦でお休みだったST-TCRとST-USAの2クラスが今季初登場。代わりにST-5FとST-5Rの2クラスがお休みとなり、9クラス計47台が参加する5時間耐久として争われた。台数が増えたことでクラス間の絡みも増え、レース展開への影響が注目される一戦でもあった。

唯一の2分フラットを太田格之進が叩き出し全体最速! #33クラフト・バンブーが2戦連続で総合ポールを獲得

S耐公式予選の特徴は、AドライバーとBドライバーそれぞれのベストタイムを合計したタイムでグリッドが決まる点だ。18日(土)に行われた予選では、S耐開幕戦で優勝を飾り、1週間後のSF開幕大会でも2連勝を達成した太田格之進をBドライバーに登録する#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(ジンズー・スン/太田格之進/アダリー・フォン)が圧倒的な速さを見せた。まずAドライバーのジンズーが総合トップタイムをマーク。Bドライバーの太田もこれに応え、ジンズーが唯一の2分01秒台、太田が唯一の2分00秒台を記録し、2戦連続の総合ポールポジションを獲得した。

ちなみに、ST-Qクラスでポールを奪った#271 CIVIC TYPE R HRC Conceptの大津弘樹、ST-TCRクラスのポールポジションを獲得した#97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVICに乗る野尻智紀と佐藤蓮も、SFやS-GTで活躍する実力者だ。また、今季初登場となったST-USAクラスの#250 BRP★HOJUST MUSTANG DHRは、昨年の最終戦でデビューしたマシンを”お色直し”してリフレッシュしたもの。レギュラー参戦となる今季の注目株の1台だ。

中盤のペナルティ合戦を制し、最後は30秒の大差でゴール! #33が開幕から2戦連続でポールtoウィン

19日(日)の決勝は、木曜日の公式練習から4日連続の好天の下、正午にフォーメーションラップがスタートした。ポールポジションから好ダッシュを見せた#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3の太田格之進がトップをキープ。#777 D’station Ferrari 296 GT3の藤井誠暢と#23 TKRI松永建設AMG GT3の片岡龍也がこれに続いたが、太田のペースは速く2位争いはヒートアップ。11周目の1コーナーで片岡が藤井をかわして2位に浮上した。そこからはオーダーを変えることなく上位陣は周回を重ねた。

多くのクラスが混走するS耐では各クラスの速度差が大きいため、アクシデントによるセーフティカー(SC)やコース全域での追い越しを禁じるフルコースイエロー(FCY)が導入されることも少なくない。今回は第1スティント(各ドライバーの担当走行区間)を大きな混乱もなく終えた。この時点で太田は2位以下に30秒ほどの差を築いていたが、ピットイン時のタイムロスでそのアドバンテージは消えてしまうことに。第2スティントを担当したジンズーは、2位に浮上してきた#31 DENSO LEXUS RC F GT3の永井宏明とテールtoノーズの接戦に持ち込まれた。続く第3スティントを担当したアダリーが、ピットインのタイミングでトップに返り咲いている。

レース前半はSCもFCYも導入されない展開が続いたが、折り返しを迎えるころにST-TCRクラスの車両がヘアピンでストップ。これを受けてFCYの導入が想定されるなか、タイムロスを抑えようとルーティンピットに飛び込むクルマが続出した。しかしこれが明暗を分けることになった。#777 D’station Ferrari 296 GT3はFCY中のピットインと判断されペナルティストップ10秒を課せられてしまった。これで#31 DENSO LEXUS RC F GT3がトップに立ち、#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3と#23 TKRI松永建設AMG GT3がこれに続く展開に。実は#33もピットインの際にピットレーン速度超過と判定され、ペナルティとしてピットレーンを通過するドライブスルーペナルティを受けることになる。

この中盤のドタバタでオーダーは何度か入れ替わったが、最後のピットインを#31 DENSO LEXUS RC F GT3、#777 D’station Ferrari 296 GT3、#23 TKRI松永建設AMG GT3、そして#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3の順で終えたところで、ようやくレースの行方が見えてくる。#33が#31の鼻先でピットアウトし、トップの座は#31から#33へと移ることになった。タイヤ交換直後のため熱が入るまでの間はペースを上げられないが、SFやS-GTでも活躍し好調を維持する太田格之進が、追い縋る#31を完璧にブロック。タイヤが温まると一気に相手を突き放し、30秒以上の大差を築いてトップチェッカーを受けた。開幕戦レース2から数えて2戦連続のポールtoウィンだ。

終盤に#31 DENSO LEXUS RC F GT3をかわした#23 TKRI松永建設AMG GT3が2位でフィニッシュ。#31 DENSO LEXUS RC F GT3が3位に続き、ペナルティに泣いた#777 D’station Ferrari 296 GT3もよく追い上げ、トップと同周回の4位でチェッカーを受けた。

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