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タルガ・フローリオ優勝のオゼッラも出走。往年のグラチャンマシン8台が真夏の岡山で激闘を展開

当時の富士GCシリーズを彩った美しいカラーリングを忠実に再現し、現代のコースを力強く駆け抜ける

全8台のGCマシンが真夏の岡山国際サーキットで激闘を展開

かつて絶大な人気を博した「富士グランチャンピオン(GC)シリーズ」の参戦車両や同型車によるリバイバルレース「World Heritage GC Returns 2026」の開幕戦が、2026年7月20日に岡山国際サーキットで開催された。1970年代から1980年代にかけて活躍した全8台のスポーツプロトタイプカーが集結し、過酷な猛暑のなかで激しいトップ争いを展開している。当時の空力カウルと自然吸気エンジンが生み出す迫力のレースが観客を魅了した。

岡山国際サーキットを舞台に初めてのグランチャンピオンレースが実現

2025年、36年ぶりに復活を果たした富士グランチャンピオンシリーズの参戦車両等によるレース「GC Returns」。当時使われたマシンやその同型車によるレースが開催されると、往年の人気カテゴリーを知る世代はもちろん、若い世代にも大きな反響を呼んだ。

2年目を迎えた2026年は名称を「World Heritage GC Returns 2026」と改め、全3戦の開催が予定されている。その開幕戦(Rd.1)が、7月20日の「SPEED FESTIVAL 2026 TIPO OVERHEAT MEETING」のプログラムに組み込まれる形で開催された。

富士グランチャンピオンシリーズは1971年から1989年にかけて開催されたカテゴリーである。岡山国際サーキットは1990年にTIサーキット英田として開業しているため、このコースにおいてグランチャンピオン仕様のマシンによる本格的なレースが開催されるのは初めてのこととなった。

タルガ・フローリオ優勝車であるオゼッラ製の2座席マシンが初陣を飾る

今回エントリーしたのは全8台である。内訳は、1972年から1978年の2リッター2座席マシンにあたるGen-1クラスが3台、1979年から1986年の2リッター単座席マシンのGen-2クラスが1台、そして1987年から1989年の3リッター単座席マシンにあたるGen-3クラスが4台となっている。

このうち今回が初登場となったのは、Gen-1クラスの1976年式オゼッラ「PA4 BMW」である。イタリアのオゼッラが開発した車体に、BMW製のM12/7型2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載したマシンであり、1976年のタルガ・フローリオで優勝したとされる個体だ。

かつての富士GCシリーズにオゼッラのマシンが出場した記録はないが、参戦計画自体は存在したという。50年の時を経て、オゼッラのGC出場が日本のサーキットで実現した形となる。

3台のトップ争いを制してポールスタートのローラ製マシンが連勝を果たす

当日は朝から晴天に恵まれたものの、古いレーシングマシンにとっては過酷な猛暑のなかでのレースとなった。予選では2台がエンジンの始動に手こずりノータイムとなったが、決勝には無事に8台全車がグリッドへ並ぶことができた。

決勝レースは、Gen-3クラスの3台による激しいトップ争いが展開された。最後はポールポジションからスタートした「#21 Classic Car.jp TOMEI SPORTS(小嶋禎一選手/ローラ「T87/50」・MCS8カウル・コスワースDFV)」が逃げ切り、2025年に続いて2連勝を飾っている。

2位には「#5 Lola87D Mugen MCS9(星野茂選手/ローラ「T87/50」・MCS9カウル・無限MF308)」が入り、それを激しく追い上げた「#60 World Heritage ITOHAM(久保田克昭選手/ローラ「T88/50」・セルモ89Gカウル・マツダRE20B)」がわずか0.596秒差の3位でチェッカーを受けた。

Gen-2クラスは「#11 MCS Mazda(上住道人選手/ムーンクラフト「MCS」・マツダRE13B)」が4位で完走。また、Gen-1クラスは初陣となった「#8 OSELLA PA4/BMW(赤鹿保生選手)」がクラス優勝を飾っている。これ以外の車両も過酷なコンディションを耐え抜き、全車が完走を果たした。

甲高い自然吸気サウンドを響かせて当時のスポーツプロトタイプカーが躍動

現代のレースでは見ることの少なくなったオープントップのスポーツプロトタイプカーは、当時を知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮な驚きを与えているようだ。当時の仕様を忠実に再現したマシンのカラーリングも、現代のレーシングカーとは異なる独自の機能美を備えている。

そして観客へ最も大きな印象を残したのは、そのエンジンサウンドである。総合優勝を争ったGen-3の3台はいずれも搭載するエンジンが異なるが、自然吸気エンジンならではの高周波サウンドが重なり合うことで、凄まじい迫力を生み出していた。こうした要素もまた、リバイバルレースでしか味わえない格別な体験であると言える。

「World Heritage GC Returns 2026」はこの後、10月24日と25日に筑波サーキット(筑波チャレンジクラブマンレース第4戦併催)で第2戦が、そして12月13日に富士スピードウェイ(富士チャンピオンレース第7戦併催)で第3戦が予定されている。往年の名機たちが繰り広げる熱いバトルを、ぜひサーキットで体感してほしい。

詳しくはこちら

World Heritage GC Returns 2026
https://gc-returns.jp/

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